2014/03/28

【Gadget】SIMカードサイズ変更(副題:怪我の功名)

◎それは突然やってきた。
天気のよい有給、春の陽気に誘われてチャリで散歩に出かけ、ランチを済ませて帰ってくると、rayの液晶がいきなり逝っていた。
「はい?」
逝っていたのは液晶の表示部だけで、タッチセンサーはちゃんと反応しており、ロック解除も出来る。
が、何しろまともに映らないのではそれ以上の操作が出来ん。
ああ、イヤだなぁ。 miniSIMへの合法的交換の為に買い替えを検討していた矢先にこれか…

◎とはいえとりあえずrayが無いと電話も出来ないのでドコモショップへ。
店員の兄ちゃん「今日はどのようなご用件で」
俺「いや液晶まともに動かないんですよ、ホラ」(動作を見せる
店「あーそれだと修理するしかないですねー」
俺「ええ」
店「お預かり修理となりますと、中のデータのバックアップをお取りいただく必要があるんですけれども…」
俺「ど な い せ え ち ゅ う ね ん

出来るもんならやってみい

◎しばらく待ったら担当のねーちゃんが出てきた
ね「…あーこれは修理ですねー。データのバックアップは…」
俺「だからどないせえちゅうねん」
ね「そうですよねぇ(笑」
解ってるなら聞くなっちゅーの

で、しばらく待ったら代替機がやってきた。よりにもよってrayの白w
俺のより奇麗じゃないかw
ね「rayありましたんで、この機種で表示させながらUSBデバッグモードに入れられれば
バックアップ取れるかもしれませんね〜」
とりあえずやってみる
ね「…ダメですねー」
やっぱりダメか。

◎というかまさか代替機がrayが来るとは思ってなかった。実はドコモショップに向かう道すがらに
「ここでminiSIMガラケか3Gスマホでも来れば、合法的にSIMカードサイズ変更できるんだよなぁ…」
先日ドコモショップに果敢に挑んだら断られたので、修理にかこつけて変更できれば御の字と思っていたらまさかrayが来るとは。 何とかしたいなぁ…
ダメモトで言ってみた。
俺「このray、海外で使うんでSIMロック外してあるんですけど、もし単品交換になった場合SIMロックってどうなります?」
ね「あーその場合無料でSIMロック外しますよ〜」
俺「そうですか。 これ海外でも使うんで必要なんですよね。ところで今中国で使おうとしてる端末、SIMカードサイズ合わないんですよ」
ね「あ、そうなんですか」
俺「先日ここで相談したら交換先端末の技適照合が必要って言われたんですけど、現物無いですけどSIMカード交換できますか?」
ねーちゃん、奥に走る
ね「今問い合わせたら、可能との事です〜、早速手続きしますね〜♪」
やった! 先日のにーちゃんと違って頭が柔らかい!

◎という訳で、合法的にSIMカードのサイズをmicroSIMに変更する事に成功!
これでデュアルSIM機が使える! (前にも言ったが技適とSPモードの絡みで、日本で使う気は無い)
ちなみにrayはminiSIM(通常サイズSIM)なので、一年位前に買っておいたmicro→mini変換アダプタをかまして使用。
(500円もした割には)アダプタの工作精度が甘く角部が干渉してたが、ヤスリで角Rを削り落としたら問題なく認識。
手数料2100円+修理代金がいくら来るか解らんが、(ドコモポインヨで相殺する予定)、中古端末に手を出したり下手なSIMカッターでブッ壊すよりは安価(再発行にも金かかるし…)にSIMの変更が出来た。

◎さて、あとはXperia M2 dualの流通を待つばかり。

2014/03/16

【Gadget】デュアルSIM機


Sony mobile(Global) Xperia M2 dual


◎またまた2週間ほど中国に出張してきたが、その出張の直前に気になるデュアルSIM機が発表された。
前作Xperia Mのサイズを少し拡大し、プロセサ・カメラ画素数・及びLTE対応のアップデート、Mで2モデルに分かれていた周波数帯を一つにまとめたモデルで、iPhone以外の携帯端末で久しぶりに本気で「欲しいな」と思ったモデルである。
Mも悪くないのだが、カメラ画素数がrayより劣るのはちょっと…ね。
rayのカメラ、結構使うし。

◎私は海外出張する際、日本で使っているXperia rayに ChinamobileのSIMカードを挿して使っている。
(rayはSIMフリー化対応済み)
Chinamobileの端末自体はSIMのチャージ用に持ってはいるのだが、rayを使うことで電話帳を一元管理でき、発信前に国番号をいじるだけで日本と中国の連絡先を簡単に切り替えられるので重宝している。
が、難点が一つ。中国にいる間、ドコモの番号が使えないのだ。
中国でドコモローミングの電話をかけると物価が全然違うためローカルの人にはとんでもない迷惑がかかるので、やはり中国の回線はそれはそれで必須。一方で日本の仕事で付き合いのある人はドコモ番号しか知らないので、たまにドコモに差し替えて確認するといつも不在着信履歴が残っていて申し訳ない気分になる。
ドコモSIMを差したrayと現地携帯を同時に持っていればこの問題は解決するが、電話帳は別になるし、そもそも現地携帯は中国語か英語しか扱えないのでメール一つ使えない。ローカルメンバーとのやり取りはメール(SMS)を結構使うので、これも大きな問題。
そこで日本語が扱えるデュアルSIM機が欲しくなってくる訳だ。

◎しかしデュアルSIM端末を導入するにあたってひとつ障害がある。rayはminiSIM機なので、イマドキの携帯電話を使用するには、SIMカードの交換をするか、市販のSIMカッターでmicroSIMサイズに切り飛ばす必要がある。しかし流石に何度も使わないSIMカッターに金だすのもアホらしいし失敗のリスクもある。そうなると合法的にSIMカードのサイズ変更をドコモに申し込むしか無いのだが…
私は考えた。
持っているChinamobileのSIM自体はローミング非対応の動感地帯なので、デュアルSIMの恩恵を受けるのは日本国外だけである。というかドコモはIMEIでSPモード系アプリを弾く仕様なので日本でグローバルデュアルSIM機をドコモ運用するメリットは全くなく、使う気もない。
そもそも日本でも中国でも通信機能自体はアテにしていない。 私のドコモ回線は3Gな上普段はパケット通信を殺してるし、
中国はそもそも日本と通信互換性が無く(TD-SCDMA)、GSMの低速回線で出来る事はSMSとモバツイ程度だ。
やりたい事はとにかく、中国でドコモの通話回線を活かしておきたい、それだけなのだ。

◎…という論理武装をしてドコモショップに出向き、microSIMカードへの交換を持ちかけてみた。
結果は…
「あーそれでしたら、お使いになる端末の技適証明をお持ちになられたら交換致します〜♪」
あのな、日本で使う気無ぇって言ってんじゃん。なんで端末の証明が必要なんだよ?
「まあどうしてもというのなら問い合わせてみますけど…」
実機が無い状態なのでそれ以上突っ込むのは止めたが、何と言うかマニュアルの対応よねえ。
結局、素直にXi機に一度機種変更するか、ヤフオクあたりでmicroSIMのガラケ買って、それをタテに入れ替えるしかないのか? それだったらSIMカッター買った方が安いしなぁ…うぅむ。
まぁXperia M2 dualの発売まではまだ時間があるので、のんびり考えよう。

◎ところで。
Xperiaのグローバルモデルはエントリからハイエンド、3GもLTEも幅広くラインナップを持っていて、その中でもフラッグシップのZ2以外は全てデュアルSIM機があるのだ。もちろん中身も相当洗練されている。
それだけ世界市場、国家間をまたがる利用形態に力を入れているのだが、日本のブランドでありながら日本では大画面オンリーのハイエンド一辺倒、かつ無能なキャリアの論理でiPhoneの当て馬的扱いとなっている。ソニーモバイル自身も日本市場は最初から頭数に入れていないだろう。
(同じことはソニーエンタテイメントにも言える)

◎そこへ来て技適適合端末が無いとSIMの交換に応じないとか、そもそも日本でデュアルSIM機が出回らないこと、もっと言えば技適という海外規制との相互証明制の無い規制を強いている事自体、顧客の利便性やメーカの自由度よりも官僚的な利権を重視する旧電電公社・キャリアの姿勢の現れのように思えて仕方が無いのである。あんまりこういうアプローチの思考は好きではないが…
だからこそソニーには、グローバル市場での成功というバックボーンと、iPhoneという黒船にやりたい放題やられているという現状を持って、日本の携帯市場のあり方を変える先鋒に立ってほしいと願う訳である。
まあ、ソニーモバイル自体日本の会社なのか? と言われると微妙だけど。(未だに登記上の本社はソニエリ時代の本社だったルンド)