2013/04/01

【Diary】15年目の桜

◎今日から新年度…といっても私の職場は12月決算な上、あんまり決算とか年度末とか意識するタイプの仕事ではないのだが、ともあれ新年度。街には真新しいスーツに身を包んだ新社会人が行き交う季節になった。 というか、「真新しいスーツに身を包んだ新社会人」を見たのが何年振りだろうかw 茨城生活じゃ全然そんなの見なかったもんなーw

◎帰宅途中にスーパーに寄ると、新社会人とおぼしき女子集団が一生懸命調味料や普段使い野菜を買いあさっていた。今日から親元離れて一人暮らしか大変だなー…なんて微笑ましく眺めていたが、よく見ると野菜や調味料といったものを物凄く慎重に品定めしている。中には目をひんむいている子もいる。ああ、そうか、地方から出てきて、物価の高さに驚いてるのかw
私は茨城生活の頃からここのスーパーで買い物してたから程度は知ってるが、確かに都心外から比べるとここの物価はおしなべて高い。とはいえ歩いて5分もかからない所にもう1軒スーパーがあって、そっちは安いから、お金のない間はそっちで買い物した方が良いよ〜w 成城石井程じゃないけどここもそこそこセレブな人が買い物に来るとこだからw がんばれw

◎しかし思い返してみれば私も東京に出てきてもう15年になる。 単身パック一人分とシンセサイザーだけ持って、最初に入ったのは昭島の、六畳一間の独身寮。初日だけ布団引いて寝たら案の定体が痛くなって翌日早速粗大ゴミからパイプベッドを拾ってきた(つい2週間前まで使っていた!)とか、立川で自転車買って漕いで帰ってきたとか、まず最初に買った家具がテレビ台とカラーボックスだったとか、生まれて初めて携帯買って1週間で落っことして生まれて初めて親に借金したとか…いろいろ懐かしいなぁ。
あの六畳間には半年しか居なかったけど、間違いなく今の自分の基礎はあの六畳間にある。今、このBlogを打つとなりの部屋は丁度あの時と同じ畳敷きの六畳間。こんな所に生活に必要な荷物全部詰め込んで、トッ散らかった部屋で一人過ごしていたんだな…と、ふと懐かしくなる。

◎今年はもう散り始めているが今年も桜が奇麗に咲いた。実は私にとってこの桜の季節は、「一番苦手」な季節でもある。「春憂い」という言葉(俳句の季語だったか)があるが、かつて心療内科にかかって抗鬱剤治療を始めたのがこの時期、それ以来、どうにも春先の時期は気分が不安定になる。
それと、思い返せば心療内科受診も含め、自分の人生の様々な転機はいつも春先で、いつも「腹立つ位に桜が奇麗に」咲いていた。たとえそれが嬉しい変化でも悲しい変化でも、いつもそれは桜の時期で、毎年変わらず美しく桜の花が、かえって諸行無常というか、「世は並べて事も無し」というか、そんな「ヒトがヒトとして生きる馬鹿馬鹿しさ」を教えられているようで、なんとも言えない気分になる。 桜が散ってしまうと、いつもの「頭の悪い私」に戻るのだが…

◎まあ今年に関して言えば年が開けたらいきなり住まいも仕事も新生活、そのどちらもに振り回されて「躁状態か」というような3ヶ月を過ごしてきたのだから、ふっと気が抜けて憂鬱になったりするのも、まあ仕方が無いかな、と。
最近やっと仕事も暮らしも落ち着いて、土日はヒマを持て余す程度にはなってきたので、またボチボチと東京暮らしを充実させて行きたいものである。
15年前に胸に抱いた「これからの期待」に背かないように。

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