2008/01/30

【Logic】Tips:小ネタいくつか

◎久々のLogic Tips。 でも今日はかなりの小ネタ。 主にミキシング関連。

◎その1:グループバスを作る
ドラムやストリングス等複数音源からなるアンサンブルを構成する際や、奏法に応じた複数の音色を並べて一つの楽器を構成する際に、それぞれのソースのバランスを保ったまま、アンサンブル全体の音量を調整する、と言う状況が結構ある。
実物のミキサーではこういう場合にグループバスに一旦信号をまとめて、そこで全体の音量を決めて本線に流す、と言うルーティングをやるのだが、これをLogicで再現する方法を。

◎といってもやり方は死ぬ程簡単。 「グルーピングしたいチャンネルのオーディオ出力先を任意のバスにする」実はこれだけ。 これで各楽器のフェーダーが互いの相対的な音量差、バスのフェーダがアンサンブル全体の音量調整を行うようになる。
相対音量差は「最も大きい楽器」をノミナルにして、引き算でバランスを取ると丁度いい。 写真はストリングスアンサンブルのグループだが、1stバイオリンの音量を基準にして他のパートを下げているのが判ると思う。

◎この方法、便利なのだがひとつ欠点として「バスからバスに信号をルーティング出来ない」と言うのがある。 よってグルーピングした音色にエフェクトをかけるにはインサートでかけるか、グループ前の各チャンネルからセンドで送ることになる。 ちょっと面倒だ。
Pro系ならバスでなくオグジュアリオブジェクトを使える(らしい)ので、その場合はバス経由でセンドリターンエフェクトも使えるのだが。
しかし逆の応用として「ドライ音とウェット音のフェーダを切り離せる」ので、エフェクティブな音が出せると言うメリットも有るぞ。

◎その2:ミキサー画面のモデファイキー
ミキサーウィンドウでOptionキーを押しながらミキサーの各部をクリックすると、フェーダ/センドならノミナル,パンならパンセンターに一発で動いてくれる。 またエフェクトスロット・バスセンドをクリックするとバイパスのOn/Offを切り替えられる。
一方Shiftキーは複数チャンネルの選択になるので、Shift+クリックでで複数チャンネルを選択した状態でフェーダを動かすと、互いの相対音量バランスを保ったまま全体が上下する、一時的なフェーダグループ機能として使える。

◎ミキサーウィンドウで使えるツールは手のひらツールのみで、これを使うとスロットに入ったエフェクトの組み替えが行える。 勿論Optionキーも有効で,手のひらツールでのOptionキーは「エフェクトの複製」の機能になる。 基本ドラッグ操作でエフェクトを呼び出すLogicでは、このコピー機能が便利。(セッティングは違ってても、同じエフェクトをそこらのトラックから持ってくれば良い)

2008/01/27

【Music Works】Logic 8

◎所用でアップルストア銀座に行ったついでに、Logic Express8をいじくり回してみた。(ちょっと遅いけど)
それにしてもアップルストア、店頭展示品の全てにLogic Expressがインストールされ、Barでそれをじっくりと体験出来ると言うのがすごい。最近はDTMソフトは「体験版」も無くて、なかなか試せる機会も無いと言うのに…

◎今回のVer8で大きく変わったのがユーザーインターフェース。 アレンジウィンドウがGaragebandのメイン画面に非常に近くなり、各種編集ウィンドウやミキサー画面がアレンジウィンドウに組み込まれた。 右側のブラウザもGarageband(iLife)の概念を受け継いで、従来のループブラウザや、チャンネルストリップセッティングをライブラリとして管理できる。 コレが非常に見易い。
スキンも一新されて、全体的に「ああ、Appleのアプリになったんだな」と言う印象。
勿論従来通りに個別の編集ウィンドウを呼ぶ事も出来るので、ウィンドウ間を行き来する「従来のLogic特有の」操作方法に慣れ切っていても前々違和感無く作業出来そうだ。

◎もう一つチェックしたのがソフトシンセとエフェクト関連。 Logicの場合ソフト自体と一体化し過ぎててもはや「プラグイン」とは呼べないシロモノなのだが…今回8で(以前書いたように)ES2、EXS24、UltraBeatのフルヴァージョンが組み込まれた。従来のES1等も合わせ、GaragebandInstrumentsの構成シンセは全てExpressでフルヴァージョン化されたということだ。
うう、ES2いいなぁ… パッドの音色が凄く良いんだよね…

◎エフェクトはエフェクトで、サラウンドとか物理演算系のエフェクト以外は一通り入っている。 しかもそれらは「Proに対する機能制限」が殆ど無い状態で入っている(Ver7はEQなどに制限があった)と言うからすごい。
私がのどから手が出る程欲しいExternalI/Oもあるんだよね… 下位ヴァージョンでライブインプットに対応するDAWソフトって他にあったっけ?
そういやGuitarAmpもフルヴァージョン収録で、ギタリストにも嬉しい使用になっている。

◎さすがに店先でトラック作る訳に行かなかったのでこの程度しか確認できなかったが、物凄く欲しくなってしまったw まあ正直な所、Expressのバージョンアップが1万1千円ちょっと、一方でStudioへのバージョンアップは3万3千円ちょっとで、JamPackが全部同梱される事を考えるとStudioに上げちゃったほうがいいんだよな…
でも趣味でしかない音楽モノにStudioはやり過ぎの気もするし…苦悩は続くのであった。

2008/01/25

【Diary】暖房

◎はい。 今日もウリナラネタです。
中央日報:<環境キャンペーン>① 真冬でも半袖、半ズボンの部屋(機種依存文字が入ってますが、原文ままです)
隣の外国人一家の過程との対比写真が衝撃的。そりゃ石油も食うわけだよ。 しかも記事中にある

「このマンションの暖房費は、家の面積で料金を決めるので、どうせなら暖かい方が得だ」

と言う考え方が結構幅を利かしていて、ウリナラの家は使っていない部屋の暖房もかけっぱなし、と言う状況が結構多いとかいう話も聞く。
基本的に「今いる部屋」しか暖房をかけない日本人からすると凄く対照的だ。(ま、北海道は知らんけど)


◎ここまで豪快に石油資源を無駄遣いしている(と思われる)お国柄ではあるが、
石油資源が全くない国なのに、先進国より石油をはるかに多く使う。韓国の国家全体のエネルギー消費ランキングは世界で7位。しかし1人当たりの石油の消費料は世界5位だ。私たちより石油を多く使うのは産油国のサウジアラビア、消費大国の米国、資源が豊富なカナダ、そして温室農業国家のオランダだけだ。

あ、一応危機感は持ってるんだwこのエントリの時は,喜んでるのかと思ったけどw

2008/01/17

【Diary】迷走

SCE中途採用情報:PLAYSTATION®3 互換機能開発エンジニア

◎つい先日PS2互換機能搭載モデルの出荷終了を発表し、非互換モデルの「戦略的な集中展開」を発表したSCEが、いきなりこんな求人を出している事が発覚。
まあ2chのスレなんかを見てるとPS3にまつわる経営戦略の迷走を叩く意見が殆どだが、私がこれを知って最初に思ったのは「SCE自体の経営戦略が一本化できていない」…営業と開発の一本化が全く出来ていないのではないか?と言う疑問だ。

◎ふと思い出したのは以前書いたこのエントリ。 ソニー本体の社長が値上げをしないと明言した3日後に米国市場での値下げが行われた話だ。 でもまあこれはブランド・コンテンツホルダーと現地販売会社と言う「違う会社同士の間で」発生した方針の食い違いだったから、それぞれの「会社の経営理念の違い」と言う点を考慮すればまだ判らなくも無い話ではあった。
しかし今回はSCEと言う「一つの会社のなかの部門間」での食い違いを示している。 これって企業活動としてはかなり末期的なのではないだろうか。

◎経営者・経営陣が示すビジョンや数値目標をどのように具現化するか、そのためにどういう投資をしてどういう活動を展開するか…は各セクションの責任において行われるから、勿論意見や方向性の相違は出て当然だとは思うが、 通常は「企業」と言うマクロな概念に対する「全体最適」の考えのもと、どこかしらかに妥協点を見いだすものだ。(そしてそれは経営陣は当然のこと、各セクションにおいても負うべき責務である。)

◎個々人,あるいは各セクションが各々の利益や理想の為に「個別最適」を追求しだしたら、それはもはや組織でなく「群衆」である。
止める者もとがめる者も居ない程、SCEの内部には「全体最適」の概念が欠落しているのだろうか?
PS3そのものよりも、SCEという企業の迷走ぶりの方が心配になってしまった。 大丈夫かソニー。

2008/01/16

【Apple】MacWorld Expo2008の新製品

アップル:MacBook Air
◎結局本当に出したんだねえ、MacBookAir。 確かに薄型軽量だが、まぁ現行MacBookと専有面積自体は変わらないので「ウルトラモバイルノート」と呼ぶには少々無理が有るのかな。

◎構成を見るとCPUはMacMini並みの1.6G/1.8Gで、光学ドライブ無し(他PCの光学ドライブを共有するか、USBの外付け光学ドライブ)でUSBが1ポートのみ、と言うコトで、この構成じゃiPodの同期も面倒になる(それだけでUSBが食われる)こととか考えると、まあサブノートっつーか「2台目需要」がメインターゲットのモデルなのだろう。
ただ、それだと最低22万と言う価格がちょっとネックになるかな。 気軽に買える値段じゃない…と思うが、それでもMacに「道具としての価値」以上のものを感じている人にはむしろ安い値段なのかもしれない。(Macユーザはそういう人多いだろうし。 そここそがMacのブランド価値かな?)

お次はTimeCapsule。 平たく言えばAirMacExtremeにTimeMachine用HDDを追加したもの。 と言うかそれだけだ。 容量が500Gないし1Gあるのでバックアップサーバとしての使い出はあると思うが、AirMacDiscとしての共有が出来ない。 NAS的な使い方をするにはUSBハードディスクの増設が必要と言う事だ。 うーん微妙なところ… ただそれでも「バックアップサーバ+ルータ+4ポートHUB」として見れば1TBで6万円は安いかも知れない。 ルータ交換する時に選択肢に入れても良いかな。

◎もう一つはApple TVのソフトウェアアプデート 本国アメリカではTwenty Century Foxの映画レンタル(ストリーミング? 再生期限付きダウンロード?)対応という大きな目玉が有るのだが、そもそも映画のダウンロード販売自体が行われてない日本ではミュージックストアへの接続やFlickrや.Mac Web Photoギャラリーへのアクセス等,相変わらず「AppleTVとしての旨み」は引っこ抜かれた状態のままだ。
権利者団体と消費者団体とJEITAが不毛な言い争いをしている現状はいいから、さっさと「ユーザに取って有益なサービス」が始まってほしいものである.(ちなみに私はサービスの恩恵が受けられるなら、ある程度の著作権保護課金制度はあってもいいかな、と思う。 iPodへのデータ転送が課金対象かどうかは微妙なとこだと思うけど…)

2008/01/14

【Sound Works】現行ハードシンセに対する率直な感想

◎地元の楽器屋にヘッドフォンアンプを探しに行った…が所詮地方都市の楽器屋にそんなモン置いてある訳も無く、さりとてそのまままっすぐ家に帰るのも悔しいので、店頭に置いてあったシンセを弾き倒してみた。(いや、倒しては居ないけど)

◎特に今フラッグシップ・モデルであるMOTIF XS、Fantom-X、M3をそれぞれ弾き倒してみたのだが、どれも受けた印象としては「なんか5年前から変化無ぇな…」だった。
5年前と言うと、フラッグシップがそれぞれMOTIF、Fantom、TritonStudioだったころの話だ。 あの頃受けたサウンドの印象と、あれからPCMの波形容量が倍近くに増えた今とで、それほどサウンドの印象が変わらない。

◎一言で言えば「音で感動しない」のだ。 確かにMOTIF、Fantom(XV)、Tritonはそれまでのモデルとは明らかに差別化されたサウンドを持っていたのだから、「音色総入れ替え」をも辞さない開発をしていた当時と、それらの延長線にある今とを比較するのは酷なのだろう。
むしろ、「YAMAHAのシンセはこういう音」といった風に、5年前からの印象を「メーカーのサウンドキャラクター」と位置づけて、それを「シンセサイザーと言う楽器の個性」として楽しむべきか。

◎どうせ波形容量がソフトシンセに追いつかない限り「生楽器の再現性の高さ」はソフトシンセに敵う訳が無いのだから、それならそれと割り切って、ソフトシンセは「楽器の再現」、ハードシンセは「独立した楽器」と見るのが、今後のシンセサイザーに対する一つのつきあい方なのだろう。

◎ちなみに、以上の事をふまえた上で言うと個人的にはMOTIFXS…と言うか、そのエンジンを活かした「Sシリーズ」をかなり期待している。 MOTIF XS自身もプレイアビリティにかなり重点を置いたモデルなのでSシリーズの登場は厳しいかも知れないが、MOTIF XSのエンジンと珠玉のピアノ波形、シーケンサーレスの割り切った構成、漆黒のボディ、MOTIFよりちょっと安価な値段設定…それだけでも個人的には十分欲しい。 MOTIF XSが値段的に手が出せない分,Sシリーズに本気で期待。 出てくれないかなぁ…

2008/01/10

【Sound Works】YAMAHAの新製品3つ

◎YAMAHAから新製品3つのニュースリリースが発表された。 丁度時期的にWinter NAMMの寸前の時期なので、それに合わせて…と言いたいとこだが、3つのうち2つはNAMMと関係ないんだな。 これが。




◎まずは往年の型番が懐かしいMIDIコントローラー・KXシリーズ。 かつてのKXシリーズはステージでの利用を考慮したマスターキーボードだったが、今回出た奴は最近の潮流に乗ってDTM用MIDIコントローラ・インターフェースして登場してきた。
マスターキーボード・コントローラとしての機能の他、Cubase4、、SONAR6、Logic7.2、DP5.1のトランスポート等の機能も持つ。 またソフトウェアシンセサイザーのコントローラにもなるが、例によってCubase AI(もしくはExtensionを組み込んだCubase系)との連携が最重要視されているため、Steinberg以外の「DAW付属ソフトシンセ」もしくは「DAWベンダーのソフトシンセ」には一切対応してない。(具体的にはCalkwalk、Apple、MOTUのソフトシンセはコントロール出来ない)。

◎フレーズアルペジエータも搭載しているが、これもテンポ同期はCubase系のみだ。事実上Cubaseユーザー(もしくは初めてDTMに手を出そうと考えているユーザー)専用コントローラーみたいなもんだ。 うーん、これだと個人的にはKONTROL49のほうに興味をそそられてしまうなぁ。 これならLogicやその他のソフトシンセもコントロールできるし。
というか正直「KX」の型番を名乗るなら、それこそMainStageにマッチする様なライブキーボードとして出てきて欲しかった。
一応プレイアビリティも考慮してるとは能書きに書いてあるけど,鍵盤の型式を書いていないんじゃなぁ…FSじゃ無さそうだな。

◎んでもってお次はNUENDO4。 まぁ映像等も含めたマルチメディア・ポストプロダクションは私には全然縁が無い分野なので特にコメントする事もないのだが、拡張キットによってCubaseと同等のミュージックプロダクション機能を追加する事が出来る…らしい。 それがどこまで(ポストプロシステムに)価値をもたらすものなのかは、やっぱり良くわからないけど。

◎3つ目はiPod用オーディオシステムのTX-100。 現代版ホームラジカセといった風情だが…やべえ、これ欲しいぞw 目覚まし時計の内蔵ラジオで起きている(学生時代から、目覚ましはずっとラジオ)私にはものすげく魅力的なんですけどw

2008/01/07

【Diary】通勤

◎都心某所で朝から仕事が入ったのでラッシュの時間帯に電車に乗る。 まぁ通勤電車なんて5年?ぐらい乗ってないが、まぁ殺人的に混む事混む事。
世の中のオトーさん(一部オカーさん)は大半が今日から仕事始め。 都心に通勤する方々は、毎朝あんな殺人電車で通勤してるのか。
心の底からご苦労様って感じで。
まあ、時間差通勤で少し早めに(つーかいつも通りに)家出れば違ったのかも知れないが。

◎私も一応電車通勤の経験はあるが半年位で、あとは徒歩or自転車→車通勤、である。 よって通勤で苦労したことが殆ど無い。
渋滞を避けるため少々家を早めに出るが、車で好きな音楽を聴きながら気楽に通勤している。
最近ウチの会社は新事業所の完成に伴ってそれまで数十年間車通勤してた人たちがこぞって電車通勤になり、それまで工場通勤のノリしか知らなかった同僚が「ステロ的サラリーマン然」とした格好になるべく、似合わない髪型と七五三みたいな格好であの殺人電車に身を投じていることを考えると…まぁ一応サラリーマンだし過程も生活も有るから「仕方が無い」のだろうが、少々可哀想に思えてきた。

◎そう考えると、蹴ったら倒れそうな小汚い掘っ建て小屋で、大声張り上げて走り回って全力で仕事して、車でのんびり通勤する今の境遇も悪く無いかな,とちょっと思った。
リタイア宣言じゃないけど、今の田舎暮らしも悪く無いのかな。 都心まで30分で行ける田舎なんて、そうそう無いですよ。

2008/01/06

【Sound Works】信号レベル

◎私のAW4416に装着しているMY8-ADオプションカード、8chのTRSフォーン端子を備えたA/Dカードなんだが、これの最大入力レベルはデフォルトで+24dBu、スイッチで+4dBVに対応している。
もともとこのカードにはSC-8850やemi2|6といったRCAピン出力の機器を繋いでいて、スイッチを+4dBV側にしておかないとやたらに入力レベルが低かったので、とりあえずはそのまま利用していた。

◎ところが先日のスタジオレコーディングでAWを持ち出すにあたり、スタジオ卓のヘッドアンプから取り出した信号を受けるにあたってどっちにセッティングしておいた方が良いのか?が判らなくなった。
現場でカードを挿し直すわけにもいかない(そんな時間無い)ので、どちらかに決めうって置く必要が有るのだが、可変型ヘッドアンプを持たないこのカードでスイッチを切り替えた場合、スタジオレコーディングではどっちが適しているのか? 勿論両方試せば一発で判るのだが、いちいちカードの抜き差しをするのも面倒なので、計算で求めてみる事にする。

◎で、いきなりだがこの「+24dBu」と「+4dBV」、単位が違う。 このため元の入力レベル以前の問題で、これらを同一の土俵に換算してやらないと比較が出来ない。
この二つの単位だが、まずdBuのほうは業務用オーディオで一般的に用いられる単位で、入力信号の電圧が0.775Vrmsを0dBuとして扱う。 一方でdBVは民生用オーディオの規格で、これは1Vrmsを0dBVとして扱う。 なんで違いが有るかと言うと、本来電話電信技術から発展した業務用オーディオでは、600Ωのインピーダンスで1mWの電力を伝送した際に発生する電圧が0.775Vrmsだったからだ。
ただ、これだとキリが悪いし、民生用はもっとローインピーダンスの伝送が普通なので、キリ良く1Vrmsにしてしまおう、と言うのがdBVの考え方なわけだ。

◎ではこの二つを換算してみよう。
dBuにしろdBVにしろ、dB値から電圧を求めるには、その単位の基準電圧をV0として
V0×10(dB値/20)、で求まる。
これで換算すると、+24dBu=12.277V、+4dBV=1.585V。
この入力レベル信号をヘッドアンプで規定のレベルまで増幅するので、ヘッドアンプの増幅率は+4dBVのほうが高い、と言う事になる。

◎と、ここで「dBVは民生用機器の単位」と言うところから察するに、「+4dBV側のほうが増幅率が高い」ってことは、民生用機器のほうが伝送レベルが低い、と言う事ではないのか。
「+24dBu」「+4dBv」と言うのは最大入力レベルで、基準となる定格入力レベルはそこから20dBを引いた値になる。 するとそれぞれ+4dVu、-16dBVだ。
判り易くする為に換算すると-16dBV=-13.78dBu。 実際の民生用機器の定格出力レベルは-10dBV程度が多いが、それでも-7.78dBu。 民生用機器の出力レベルは,業務用機器の1/3近くも低いのだ。

◎とりあえず、当初の「スタジオミキサーの入力を受けるにはどちらが良いか」に関しては、スタジオミキサーの出力がラインレベル(定格:;4dBu)である限りは、+24dBu側にしておくのが正解である。 と言うか+4dBV側にしておくと、ミキサーからの出力を絞らないとAW側でクリップする可能性が非常に高い、と言うことになる。
幸い先日のレコーディングはミキサー側のヘッドアンプ利息をかなり絞ったので事なきを得たが、次回以後はスイッチのセッティングを変えておこう…

【Diary】石油

◎新年早々ウリナラネタと言うのも何だが…
中央日報:韓国1人当たりの石油消費、世界第5位

韓国の国民1人当たりの石油消費量は(06年ベース)16.18バレルで、サウジアラビア、米国、カナダ、オランダにつぐ第5位となった。

世界最大の産油国サウジを除かすと、アジアのトップなわけだ。

喜んでどうする!w 国際的な石油高圧力が高まる中、国家をあげて無駄遣いを標榜している様なものではないかw
ちなみに日本は同記事中によると14.86バレルで第7位。 韓国との人口比率を考えると、かなーり「省エネ」が浸透したようだ。

◎なおこの記事、前半は06年ベースの一人当たりの石油消費量で、途中から何の脈絡も無く07年ベースの国全体の石油消費量に数字が移っていて非常に混乱する。
まあかの国の経済新聞は「売上高が○○ウォンで、利益が○○ドル」とかいう書き方も平気でやるので今更驚かないが…

2008/01/04

【Diary】年末年始

○皆様あけましておめでとうございます(今更) 毎年の事ながら年末年始は殆ど家にも帰らず出た先々で酒飲んでひっくり返る(ひっくり返ってはいないけど)生活なもんで、新年の更新がここまでズレこんでしまった… と言う訳で年末年始の生存報告を。

○まずは12/30。ナックN沢夫妻出演(?)の歌謡曲DJナイト@中目黒バードソングカフェ 写真のよーな雰囲気のバーカウンターで,流れてくるのは歌謡曲 そのギャップが素晴らしい。…1曲目からいきなり杉良太郎「君は人の為に死ねるか」ライブ・ヴァージョン。 朗々と歌い上げる「ポリ〜スメェ〜ン」が最高過ぎる。 その他ナック夫妻のセットリストはこちらこちら。 いやあ、落合博満って歌うまいのね…時間の関係で2ndSetは聞けなかったが、「メイドさんメドレー」がかなり気になる。 どういう内容だったんだろうw

○でもって12/31。 Drコベクン脱退後活動休止していたゴロバンが新ドラマーを迎えて半復活年越しイベント! と言う事で2年連続して秋葉原Pagodaで年越し…と思ったが、他のバンドはどーでも良かったのでまずは上野の某焼肉屋へ。 普通に食うだけで万札が数枚飛ぶ店だが、やはりうまい。 そういや前に来た時は狂牛病騒ぎのまっただ中で、笑っちゃう程客が居なかったんだよなぁ…w
その後都内某所で紅白歌合戦を鑑賞。 ここ最近の紅白にしちゃぁ悪く無い出来だったかな? ただ鶴瓶の司会が引っ張り過ぎで進行さんが半キレ状態でサインを出していた(見切れる事も厭わず…)り、 あの大ホールでモニタも置かずに演奏の振りをするバックバンドがいたり、明らかにドライなのにDrにまったくマイクが立ってなかったり、 カ○○○○○○○○井の声がローカットし過ぎて位相狂いしてたり…と、ずいぶんとツメの甘さが見える紅白であった。

○で、ゴロバンである。 新Drザッキーのプレイパフォーマンスはまだまだ発展途上ながら、ステージパフォーマンスが素晴らしすぎる。 ザッキー自身も自分の課題についてはきっちり認識している(努力屋さん)ので、これは本格復活に「超」期待である。
その後は毎年恒例年越しセッションタイム。 店長Shida-Xの今年のテーマは…よくわからんw ただこのガタイで「YMCA」は迫力が有りすぎるw ちなみにセッションバンドのGtはゴロバンタッカー。ゴロバンは70年代風サウンドが似合うバンドだけど、彼自身はメタルをこよなく愛する人ってことで、ちょっといつもと違う側面のサウンドが聴けた。 彼も器用なんだよなぁ…私も鍵盤の練習、再開しようかしら。

○年が明けて1/1と1/2は妻の親戚宅&妻の実家にお邪魔&初詣に柴又帝釈天へ…ってすんげぇ人。 さすがメジャーどころは違う。 せっかく新兵器EF-S10-22を持ち出したと言うのにこれじゃー写真がまともに撮れんではないかw それでも意地で一枚。 頼んだ訳でもないのに抜ける様な青空のコントラストが出た。 EF-S10-22はどちらかというと青系というか、カラーバランス的に寒色系が強く出る,そんなイメージのレンズなので、こーいう画を撮らせると強いんだよなぁ。

○と言う忙しい年末年始を経て、今日はお出かけ、明日は仕事。 まあある程度体に負荷かけてないとすぐボケる体質なので、何かと予定を入れたがるんだよね… ヒマな人,遊んでやってくださいw