2007/01/31

【Sound Works】USBスピーカー

YAMAHA NX-U10発表

◎USBバスパワー駆動のポータブルスピーカーユニットで、大きさがW248×H100×D33となっており、メインターゲットは会議でのプレゼンテーションだそうだ。
◎驚くべきはその出力で、瞬間出力は左右10Wの計20W。 これは当然USBバスパワーの最大電力(2.5W)を超えているが、YAMAHAの能書きによると
音楽再生において消費する電力は平均すれば最大時の8分の1程度となり、残りの8分の7の電力は常時使われてはいないのです。「PowerStorageTM(パワーストレージ回路)」はこの使用されていない電力を蓄えておき、音楽レベルに合わせて必要なだけ電力を供給する
とのことだ。 主回路上に馬鹿でかいキャパシタでも積んでいるのだろう。
◎ひとつ気になるのはキャパシタの充電時間で、USBポートの負荷があがればそれだけ充電に時間がかかる。
プレゼンテーション用ノートPCでマウスを接続しない状況というのも考えづらいのだが、果たして光学マウス等と組みあわせても
十分実用的な音量が確保できるのだろうか。
◎外部ライン入力を備え、電池駆動/ACアダプター駆動も可能で、低域増強機構も持つと言うことで、「YAMAHAの能書きを信じるなら」iPod等の携帯音楽プレイヤーの外部スピーカーとしても使えるそうだ。
しかしそれで¥25,000と言う価格設定もどうなんだろうか。

2007/01/29

【Diary】今日の1枚:Horace Silver Trio & Art Blakey Trio -Sabu

◎某はぐれ歌謡曲な人に薦められて以後Blue Noteを聴き漁っているが、その中でもお気に入りの1枚がコレ。
クレジットは
HORACE SILVER: Piano
GENE RAMEY, CURLY RUSSELL, PERCY HEATH: Bass
ART BLAKEY: Drums
SABU MARTINEZ Vocal, Congas
ということで、時期的にはハード・バップ・クインテット結成前、1952年~53年ごろ。
詳しいことは、私はよくわからないが。 誰か詳しい人解説プリーズ。

◎パーカッシブな左手が印象的なファンク、ハード・バップが中心で、管はあまり聞こえない。 特に圧巻は1曲目の「Safari」で、ハイスピードなグルーブが楽しめる。
他も基本的に同じようなもので、基本的にハイスピード・グルーヴィーなものばかりなのだが、コレが意外とまったり聴けてしまうから不思議なもの。
「のだめ」でクラシックピアノを愉しむのも良いが、ピアノってのはこういうものなんだぜぇ~ 弾き倒してナンボなんだぜぇ~ という雰囲気に酔うのも悪くない。

【Diary】夢がひろがりんぐwwwwww

もみあげチャ~シュ~:Windows Vistaすげえぇぇぇぇぇぇぇwwwwwwwwwwwwww

普段VIPネタなんて取り上げないのだが、あまりにも面白すぎる&タイムリーなので紹介。
うはwwwwwww夢がひろがりんぐwwwwwwwwww

Vistaユーザーが手にするユーザーエクスペリエンスの究極形ですな、こりゃ。

2007/01/28

【Computing】ActiveX

朝鮮日報英語版:Microsoft Vista to Cause Confusion for Korean Net Users

要約すると、国内のIT環境の殆どがActiveXに依存している韓国では、Windows Vistaの導入によってネットサービスの殆どが使用不能になってしまう、というお話。
Windows Vista標準搭載のIE7では、セキュリティ上の観点からActiveXは実装された上でディセーブルになっているためこういう事態になっている。

◎なんで韓国がそこまでActiveX漬けになってしまったかの経緯は、以下のBlogが詳しい。
Okumura's Blog:韓国がActiveX漬けになった理由

韓国政府が1998年に128ビット暗号化のためにActiveXを使い始めたのに端を発する(1999年1月には128ビットSSLがIETFで標準化される)。韓国はこの独自仕様を民間にも強要したので韓国中がActiveX漬けになった。

韓国ではWindows+IEがなければ電子申告だけでなくオンライン銀行もオンラインショップも使えないようだ。

まぁ韓国政府を責めるのも酷だとは思うが、いかに巨大とはいえ一企業が作り出した規格に依存することがどういうことか、という一端を見た感じがする。
ちなみに同Blogの過去記事によれば、かの国でのLinux/Macの普及率は「皆無」に近い状態だそうな。

◎ところで、そこまでMicrosoft漬けな韓国だが、何気に韓国政府は独禁法違反でMicrosoftを告発し、現在韓国で販売されているWindowsにはWindows Media Playerがはずされた状態になっていたと思うのだが…

2007/01/27

【Sound Works】SENNHIEISER PX200 & エージング

今日の購入品:SENNHISER PX200(White)

◎いろいろ試聴をして、結局やはりクローズドタイプじゃないと自分の肌に合わない、と言うことでPX-200を購入。
早速音を出してみると、周波数分離や定位感、締まりはあるが全体的に中高域に重点のある音で、ちょっとざらついた、と言うか硬さを感じる音に聞こえる。 低域はサイズの割には出ているほうだとは思う。

◎では、これをエージングするとどうなるのか?と言うことで、普段ヘッドフォンエージングなんてまったくやらない私が、今回はエージングに挑戦してみることにした。
やり方は以下。
・AW4416にアダプター経由でPX200を接続
・AW4416のオシレータをバス1・バス2にアサインし、ホワイトノイズを出力
・レコーディングモニター1番・2番をオンにし、モニターチャンネルのパンを左右に振る
・モニター2番の位相を逆にする
・トイレットペーパー(芯つき)を用意し、PX-200をかぶせて互いのコーン紙を正対させる
当然ホワイトノイズなんぞ聴いていてもつまらないので部屋の向こうでエージングさせている。
さてこれでどの程度音が変わるのか。 エージングは効果的なのかそれともオカルトなのか?


1/28 12:00更新
6時間程実施してみたが何ら変化無し。 一説には60時間ぐらいから変化し始めるらしいが…


1/29 0:00更新
通算18時間ほど実施。 若干高域が丸くなってきたかな? という感じはするが、優位差を問われると疑問。
むしろこの音キャラクターに耳が慣れてきた、という感じのほうが強い。

2007/01/26

【Sound Works】Winter NAMM2007で見えたMotifXSの姿

MYCOMジャーナル:NAMM Show 2007 - 音楽ワークステーションからメロトロンまで - キーボード編

◎Winter NAMMの季節がやってきて、シンセサイザーメーカー各社のサイトも賑わってきたが、ついにYAMAHAの製品情報にMOTIF XSが載った
製品機能としては前回の紹介記事から変化は無いが、さらに判明した点がいくつかある。

・61鍵モデル、76鍵モデルの鍵盤変更
従来モデルのFS鍵盤(SY99から採用されているセミウェイテッド)でも、シンセ鍵盤としてはかなり良好なタッチだったが、果たしてどのような鍵盤になるのか。

・同時使用可能な4系統のアルペジエータ
一瞬何のために? とも思うが、コレ使えば簡単にピコピコ系テクノが作れそうだ。 …私は使わないけど。
パターンシーケンサーも充実してるので、ループベースで曲作りする人には良いかも。

・Ethernetポートの標準装備
基本的にはPCとのデータ通信に使うもののようで、従来のSCSIポートを置換するものと思われる。 さすがにCoburaNetには対応しないだろう… ルータまで配線を引き伸ばせば無線で通信できるかもしれないが、あまり意味は無いかな。

・エレメント構成の変更
長年YAMAHAのPCMシンセの基本だった「1ボイス4エレメント」がついに拡張されて8エレメント構成となった。 キーオフノートやレガート等にも対応し、ESから盛り込まれたキーボードメガボイス(ベロシティによる同一エレメントでの波形変更)にも対応しており、このあたりの自由度はやっとRolandに追いついた感じがある。

・エフェクター
1ボイスあたり2インサート+2センド、マルチ時8パート同時使用という基本仕様は変わっていないが、VCM(物理演算モデリング)によるビンテージEQやアナログコンプ、フェイザー、ヴォコーダー等のプログラムが増えている。
FDSP的モデリングエフェクトを期待したのだが…ちょっと残念。

・IEEE1394ポートの装備(XS8標準、XS7/6オプション)
オーディオI/Fとしての使用が前提だが、「mLAN対応」とは特に謳われていない。 StudioConnectionには対応しているので、mLAN対応あるいは準拠と見て良いのか?

・プラグインシステムの廃止
これはちょっと痛い。・゚・(ノД`)・゚・。 ANとかDXとか、PCMでは再現できない特徴ある音源形式がたくさんあるのに…
ただ、音源形式にある「AWM2+アーティキュレーション機能」というのが気になる。 何かまた変調処理があるのだろうか?

・Cubase AIのバンドル
何かと思ってたら、Cubase 4ベースの廉価版シーケンスソフトのようだ。
ちなみにリモートコントロール可能なシーケンサは、Cubase4、SONAR5.2、Logic7.2、Digital Performer 5.1とのことだ。

◎総じて言えるのは、やはり良くも悪くもMotif ESの進化系であり、必要十分な機能を持ってはいるがハデさというか盛り上がりにはちと欠ける、堅実なつくりであるということだろうか。
あえてひとつ特徴的な点をあげるとしたらポート類の充実で、1394ケーブル1本でのMIDI/オーディオ転送に加えて、Ethernet経由でのオーディオデータ転送にも対応している点か。 従来サンプラー搭載機種で常々問題になったストレージの問題が、比較的的手軽な手段で解決されている点は評価に値すると思う。

◎あと気になるのは値段だが、果たして国内発売価格はいくらになるのか…

2007/01/24

【Diary】今日の1枚:キリンジ「3」

◎めったに風邪などひかない私が、珍しく大風邪を引いて寝込んでしまった。
やることがないので先日借りてきたCDをかけてみる。 それがこれ。
「今日の1枚」で同じアーティストを2回取り上げるのも珍しいが。

◎このアルバム、実は私がキリンジと言うアーティストを知った作品だが、聞くのはこれが初めてだったりする。
非常に鬱陶しいジャケ写とは裏腹に、楽曲は非常にポップで、でも重みがある。 比較的初期の作品だからか、「For Beautiful Human Life」よりはとっつきやすい曲が多い。 しかし歌詞はもっと攻撃的というか直接的というか。
「悪玉」なんて、ポップでほのぼのとした曲調で、乗っかってくる歌詞は非常にシビアだ。
ここらへんのギャップが、やっぱりこいつら確信犯だな、あるいは「何か腹に一物あるな」 という感想に結びつくわけだ。

◎ちなみに、「For Beautifl…」や「Fine」では聞けない、堀込兄のヴォーカルが聞けたりする。

2007/01/21

【Diary】超個人的に不二家に思うこと

◎連日新聞もマスコミも不二家の品質管理についてボコボコに叩きまくっている。 消費者の信頼を裏切るという意味ではフジテレビとかは「お前が言うな」な感じもするが、私自身にはそれ以上に不思議に思うことがひとつある。

◎今回の件に限らず、こういう企業不祥事はたいがい社長がボコボコに叩かれる。
まぁ確かに経営責任という意味で社長の謝罪や辞任は判るのだが、 今回このような事態に陥った最大の原因は、経営の問題ではなく、品質管理の問題であり、責任者(つーか下手人)は、品質管理部門の管理職と担当者じゃないのだろうかと思うわけだ。

◎例えば3秒ルールがどうだとか、出荷前の細菌数を把握できていなかったとか、そういう製品についていちいち経営陣が検査報告書に「出荷OK」と判子を突くとは思えず、どー考えても品質管理部門の担当者か、「長」のつく中間管理職クラスのはずなのだ。 そしてそういった個々の事例がいちいち経営陣に届いているとも思えない。
製造ラインの問題点ならその場で品質管理者が独断でGo、あるいは課長クラスが出向いてその場でGo、が関の山だろう。
製造現場にいちいちお偉い方が集まって審議してたら、出るものも出ないからね。

◎品質管理システムやトレーサビリティ、記録の徹底といった「品質管理の仕組みの問題」もある。 これらも確かに経営として取り組む課題ではあるが、実際にそれを立案・設置するのは管理職の仕事であるはずだ。
つーか、そんな(細かい)こと、経営に言われなきゃ立案も出来ない(思いつかない)のなら、なおさら品質部門は何やってんだ、という話になる。
私も品質部門で働く人間だが、経営のやることは指標と組織を作ることで、実際のシステム・仕組みづくりは我々の仕事なのだから。

◎指標や組織を管理できなかった、明確な社内教育の水準を打ち出せなかったと言う点で経営の責任はあるが、それですむ問題ではない。
マスコミに叩かれ、世間にボロクソ言われ、社会的制裁を受ける経営陣だが、同じような社会的制裁は、品質部門も同様に受けるべきと考えるが…極端だろうか。

【Diary】スーパーハカー

痛いニュース(ノ∀`):【ゲンダイ】IT業界関係者「2ちゃんで中傷を受けた“被害者連合”『反ひろゆき』旗印に結集」「メンバーにはハッカー並みの人物も」

  ( ゚д゚)      「メンバーにはハッカー並みの
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_高度な技術を持つ人物もいる」
   \/    /
      ̄ ̄ ̄
 
  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
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      ̄ ̄ ̄

  ( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
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  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
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    。  。
   /  /
  (  д ) スポーン!!
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
   \/      /
      ̄ ̄ ̄

◎スーパーハカーですよ。 スーパーハカー。 ゲンダイの雇ったスーパーハカーなら、ひろゆき氏の個人情報もたちどころに暴かれる?
…ってそれモロに個人情報保護法にひっかかるんですけど。 まして「私生活を暴露する」なら、脅迫にも相当しますよ? これ。
紙面で堂々と犯罪予告ですかゲンダイさん。

【Diary】社民党の愚を見る

社民党・阿部知子ホームページ
「阪神大震災で自衛隊が出動したのは数日後。 防災も任務のはずなのに」
ソース:http://megalodon.jp/?url=http://www.abetomoko.jp/&date=20070120233110
(Web魚拓です)

◎えー、こいつ、当時の村山首相の危機管理能力の無さ、兵庫県知事の動きの鈍重さ、
そしてそれらの要請が無ければ動くことが出来ない自衛隊の文民統制のあり方について、何も知らないのだろうか?

以下、Wikipediaの「阪神・淡路大震災」 および「村山富市」から抜粋。 これによると

自衛隊も村山富市総理大臣(日本社会党)から(国土の30%に当たる中国地方・四国~中部地方の陸上防衛力を空白状態にしてまでの救援活動を必要とするとの)政治的判断がなかなか示されなかった事から対応が後手になり、更に交通渋滞や被災者が犇く中で派遣隊員約12000人の宿営地を確保することが困難になったため、大規模な災害派遣部隊が現地に展開して救助活動を開始するまでに、3日間を要した。
一方、村山首相はなぜ自衛隊派遣が遅れたのかを問われ、「なにぶんにも初めてのことですので」と答弁し、内閣支持率の急落に繋がった。この村山内閣の対応の遅れは、広く国民から強い批判を浴びた。
当時の村山富市首相は社民党出身。 これについてどう説明するのか聞いてみたいなぁ。
これでも自衛隊に責任があるとでもいえますか?
それとも、自衛隊が自己判断で災害救助に行けばいいとでも言うのかな?
それこそ文民統制体制の崩壊、軍国主義の復活(これはオーバーだけど)ですよ? 社民党としてそれを許容するのかな?

◎知事については以下。
当日8時10分に兵庫県庁に対し自衛隊姫路駐屯地側から出動要請を出すよう督促されている。しかし、貝原が登庁したのはその後で、さらに現況の把握に時間が費やされた。出動要請が出されたのは10時10分になってからであり、自衛隊は10時14分に出動している。なお、自衛隊はヘリコプターを飛ばすなどの情報収集は10時以前にも行っている。
つまり自衛隊は文民統制の範囲を逸脱しないレベルでの活動はとっくに行っているのに、災害救出に向かえなかったのはひとえに兵庫県と政府・社民党の怠慢なのだ。 こんなことは当時、誰でも知っていたが、12年も過ぎると忘れてしまうのだろうか。
ちなみに当時政府・地方自治体の怠慢については、こんなエピソードもある。

最も早く救援体制を敷いた米海軍第七艦隊(横須賀)が、「艦艇を神戸港に入港させて、ヘリコプターによる負傷者の救援」を政府に申し入れたところ、「非核神戸方式」(→非核三原則)を盾にして、拒んだことも批判の対象になっている。
災害要請よりも政治的主張を優先することの愚が、当時から判っていないのだ。

◎自衛隊は意見だか憲法固持だかなんだか知らないが、当時の事実をねじ曲げてまで自分たちの政治主張を繰り返す、
しかもその「当時の事実」は自分たちがやったことであるということをタナ上げする政治政党の主張を誰が信じられるか?
自民党政治が必ずしも良いとは私は思っていないが、「政権奪取の目的化」「反対のための反対」と言う、政治政党としての体をなさなくなった野党に、誰が投票すると言うのだろう。

(10:40追記) ◎…と書いていたら、さっそく「痛いニュース(ノ∀`)」で話題に上がっているので紹介。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/903452.html
ちゃねらー達の反応は…まぁ、これが常識だよねぇ、うん。

2007/01/20

【Diary】納豆に群がる消費者


◎妻と買い物に出かけると、ものの見事に納豆が売り切れ。 ダイエット効果があるとか何とか言ってたらしい(私は放送を見ていない)。 おかげで普段売り切れなんてあり得ない納豆が見事に置いてない。 うちは妻が納豆好物なので、納豆が食えなくなったと文句を言っていたわけだが…

読売新聞:「納豆でやせる」データ架空…「あるある大事典」陳謝

ねつ造が発覚したのは、7日放送の「食べてヤセる!!! 食材Xの新事実」。アメリカの最新研究を基に、「納豆にはダイエット効果がある」をテーマに、男女8人を対象に実験を行う内容だった。
 しかし実際には、番組中で表示された「血中DHEA量」、「血中イソフラボン」などのデータの測定をしておらず、数値は架空のものだった。
 また、研究者のコメントや、「やせた」とさせる被験者の写真も、実際とは違うものを使っていた。

関西テレビの謝罪文(※激重。 注意)

◎どうすんだろう。 これ。 売れると思って大量発注かけちゃった小売店側の損害がシャレにならんのでは…
公共の電波で事実無根の嘘を吐き、市場を混乱に陥れた責任は非常に重大だと思うが…訴訟大国アメリカなら集団訴訟ものである。
とりあえず明日の放送は中止らしいが、普通に考えれば打ち切りだし、この番組が過去に放送してきた各種の「健康系情報」も疑われるべき内容なのではないだろうか。
最近マスコミは不二家の不祥事に乗じてボコボコに叩いているのだが、この件に関してのコメントが聞いてみたい。
食品効果を偽り公表しなかったと言う点を考えると、不二家を叩く資格はこれっぽっちも無いと思うんですけどねぇ? フジテレビさん。


◎つーか常識的に考えれば、納豆の原材料の大豆の成分からしてヤセそーにない(大豆には脂質が多い)のはすぐわかりそうなもんなのだが…
そういえば以前TBSがインゲンマメで健康被害を引き起こしたり便器に熱湯をかけて割ったりしてたが、これも「豆を生で食わない」とか「陶器を急激に熱すると割れる」ってのは常識でわかる範囲ではないだろうか。
そーいうところを考えると、ノセられた消費者も、自分の無知さを恥じてしかるべきなのかもしれない。

2007/01/16

【Diary】プロの現場と、労働価値観

◎この3日間、訳あって某港湾地帯の倉庫にお邪魔していた。
この倉庫には工場から出荷された製品が一度入庫され、小売店や海外拠点からの出庫要求に応じて出庫されていく、いわゆる「中間倉庫」だ。
私の勤める会社の商品も当然出入りする(だからこそ私が行くわけ)だが、ウチの商品はモノがでかいし重いし個装だし入庫数量が少なくて在庫期間は長いしで、えらく迷惑をかけている(と思う)。

◎倉庫と言えば当然、屋内屋外とわずフォークリフトが走り回っているわけだが、なにせ流通の中間地点なので荷物の出入りが激しく、入庫はほぼ毎日だし、出庫は海外便ともなると相当まとまった数量(国際コンテナ数個分、とか)が出て行くため、非常にせわしくフォークが動き回る…というよりさながら戦争である。

◎何が凄いって彼らの荷捌きだ。 フォークの動きに一切無駄が無く走行中は常にトップスピード、それでいて切り返しも無く一発で荷をさばいて行き、箱に置かれた層別表だけを頼りに正確に荷を積んでいく。
私も(実は)フォークリフトの免許は持っているが、はっきりいってあんな調子で荷捌きしたら落とすかぶつけるか爪を突き刺すか…
また「倉庫」と言う業種は面積の有効活用ができてナンボ。 こーいう物流倉庫は大体天井高は5mぐらいあるが、5mの一番上に荷積みするのは並大抵のことではないし、だからといって慎重にやっている時間は無い。
隙間無く荷物を詰め込み、通路はフォーク1台分。 それすら埋まるかと思ったら、通路にすらなっていない荷物と荷物の間をこれまた全速でフォークがすり抜けていく。 ド迫力である。

◎また、結局この3日間同じフロアを行き来していたのだが、たとえ同じ商品であったとしても見に行く度に置いてある場所が違うではないか。 随時在庫確認をするのに、毎回商品を探して歩き回る羽目になったが、彼らからしてみれば次々と入庫する商品の置き場所確保のための整理・最適化を文字通り「常に」行っているのだ。 あの戦争のような入庫と出庫の合間を縫って。
当然最適化に手間取るとトラックや入庫・出庫口の職員を待たせることになるから、リフターが上がってくるまでには必ずリフターに戻ってくる。
仕事の速さ、正確さ、無駄の無さ…これぞまさにプロの仕事。 私は思わず仕事の手を止め、見入ってしまった。

◎10時と3時の休憩時には、従業員の皆様は皆喫煙所で休憩している。 普通に喋っている姿だけを見ていると、そこらへんの競馬場やら競艇場やらにたむろするオジサン達となんら変わることは無い。 しかし仕事となれば一変、目つきも手さばきもまるで違っている。 しかもこの時期の倉庫は寒く、防寒装備をしても風は冷たく息は白い。
私のようにオフィスでぬくぬく書類仕事をやる、「自称ホワイトカラー」は、彼らの働き振りを見ると自分がいかにラクして給料貰ってるか、ということを考えさせられる。

~~~
◎ホワイトカラー・エグザンプション、所謂裁量労働と残業枠撤廃の動きが、サラリーマンの労働価値観の転換を迫っている。 確かに労働時間に応じた給料が支払われないと言う可能性を帯びるこの制度は反対の声は高いのも理解できる。
しかし考えてみると、「時間の対価で給料を払う」のは所謂ブルーカラー…「技能職」の人達の労働形態であり、ホワイトカラーを名乗るなら、重要なのは時間ではなく、その時間で何を達成したか、どんな役割を勤め上げたか、ではないだろうか。

◎「目標が何か」「その達成度は何か」「どのような成果が出ているか」を定義できないまま、オフィスでパソコンを叩き続ける仕事にどれだけの付加価値があり、企業として対価を払う価値があるか… 答えは明白であろう。
私は経営者でも何でもないしがない雇われだが、雇う側…企業が慈善行為でなく、給与の原資がどこから来るか、ぐらい理解しているつもりだ。
さしたる技能も体力も無い私が出来ることは、利益を生み出す彼らがさらに手早くスムーズに、気持ちよく仕事をして、さらなる利益を生み出せるようなモノを提供していくことなのだろう。

2007/01/15

【Diary】Vista搭載PC発表らしい。

ITmedia +D:Windows Vista搭載PC一挙公開――マイクロソフト発表会速報

まぁ、Vista自体はどうでもいいしアップグレードする気も無いのだけれど。
ちょっと気になっているのはホームユーザー向けの、ワンセグ対応などの「家電メディア機能」搭載のPCの動作速度だ。
以前VAIOノートを触ったとき、ハングアップしているのかと思うぐらい動作が重く、スタートボタンすら快適に呼び出せなかった経験があったが、このあたりのPCがVistaになったとき、果たしてどこまで重くなるのか。
原理上、モトより軽くなることは、無いよねぇ… M$製品でバージョンアップ前より軽くなった製品なんて、聞いたこと無いし。

◎とりあえず今後は「できる!! WindowsVista」なんてな書物が店頭に並び、PCについていけないオヂサマ難民が増えるのだろうな…
IT技術者なんて肩書きももらえない職場内PC管理者にはまた頭の痛い時期がやってきたようだ。 うーん。

【Diary】さて、どうなるSED

◎少し前のニュースだが、
ITmedia:SED生産はキヤノン単独事業に 量産計画見直しへ

キヤノン(が)東芝と共同で進めていた次世代薄型テレビ「SED(表面電界ディスプレー)」事業を単独で展開することを決めた。同社にとっては、まさに悲願でもある「家電事業」への進出に向け、大きな賭けに打って出たといえる。SEDへの熱が急速に冷めてきたとされるパートナーの東芝との温度差も、単独へと背中を押したようだ。

うーん、東芝からしてみればREGZAの開発に投入すべき技術者を、製品も利益も出ない合弁会社に放り出すメリットがついに見出せなくなった、と言うところが本音ではなかろうか。
不採算事業からは潔く撤退する、その時期は速い方が良い、と言うのを経営の手腕としてきたのは、誰あろうキヤノンそのものなのだから。

◎かつてキヤノンは「液晶ディスプレイ事業」と言う不採算事業を抱えていたが、合理化を理由に撤退し、その姿が経済界で少なからず評価されてきた過去がある。(ページ内を「液晶」で検索) これの序章にもそんなことが書いてあったな。
そのキヤノンが製品が出せない不採算のスパイラルにはまり、また特許至上主義を標榜する同社が特許問題に足を引っ張られると言うのも、これ以上ない皮肉である。

◎まぁキヤノンをクサす気も特に無いのだが、製品も出ないうちから事業化・利益化、と言うやり方は非常に首をかしげる。 普通に考えれば、採算度外視の技術アピールモデルでもまずは市場に出して認知度を高めると共に、後続モデルでの量産効果を検証し、その上で事業化出来るかどうかを判断するものではないかと思うのだが。
例えば100インチオーバーの液晶やらプラズマテレビ、アレは価格や販売実績というより、顧客へのアピールではないのか。 実際に売れるモデルは違ったとしても、「ウチの技術でここまで出来ますよ」とアピールすれば、その技術が応用される普及モデルへの技術期待度も高まる。 少なくとも、誰が行くのか判らないクローズドなショーで展示するよりアピール力はある。

◎それともそもそもそういうアピールに耐えるほどの製品すら作れないのか… だとしたら2008年北京需要なんて夢のまた夢だが。
SED社の発表ではファーストモデルは今年の冬らしい。 さて、どうなるか。

2007/01/12

【Computing】男2×歳、VBAに挑む

◎かつて学生時代、当時の機械系学生が学ぶ標準的プログラム言語だったFortranの科目があったのだが、デバッグと言う工程が激しく嫌いだった私は、ほとんど投げ出してしまった。
単位こそ落としはしなかったがそれ以来私はプログラマーには向いていないと悟ったものだ。

◎あれから十数年、業務でどうしても必要になってしまい自分でVBAを使ったExcelツールの作成をしている。
VBはプログラミングスキルの低い人が使う言語らしいが、それ以前に素人同然な私には、コードが最早宇宙人語にしか見えないw

◎そもそも私は自分でも相当複雑(と言うか他人がついてこれないであろう程)な自動化ツールをExcelでいくつも作ってきたが、その中身はマクロを一切使わず、全て関数(特に論理関数、文字列操作関数、配列数式)で処理してきた。
処理中にやりとりされる変数や引数の流れが、関数ベースのほうが見えやすく、デバッグ(修正)も楽だったからだ。
その名残か、VBAでマクロを組んでいてもワークシートへの変数値エコーバックがやたら多かったり、演算の殆どはワークシート側で行って結果だけをVBAの変数に仕込んだり、 と言うことが非常に多い。

◎ううーん因果応報、やっぱ学生のときに真面目にプログラミングに取り組むべきだったか…
そういやFFT(高速フーリエ変換)アナライザもね。

2007/01/11

【Computing】月例行事のM$パッチ不具合

1/12更新:不具合の発生するファイルの条件が判明したため追記。

◎またまたやってくれちゃいましたMicrosoft。
ITmedia:Excel 2000でExcelファイルが開けない、月例パッチに不具合

>Excel 2000(Office 2000)の環境で、セキュリティパッチ「MS07-002」の「Excel
2000用のセキュリティ更新プログラム(KB925524)」を適用すると、一部のExcelファイルが開けなくなるという問題が報告されている。
条件については、
ITmedia:月例パッチの不具合は「2バイト言語環境」で発生、MSが技術文書公開
この情報によると、日本語、韓国語および中国語の環境で動作しているExcel 2000で作成された、ふりがな(phonetic
information)を含む文書で問題が生じる。この条件に該当する文書を開く際のExcel 2000のプロセスによって不具合が生じてしまうという。

というもの。 情報が公開されたことで少しは安心できたかもしれないが、該当する人にとってはいい迷惑である。

◎アレコレ調べて印象的だったのが、M$自身のセキュリティチームのBlog。 もともと1月の月例アップデートが8件→4件に減ったのも、このBlogにおいて「品質テスト過程において問題が出た」からだそうだ。
つまり今回の流出はその品質テストでの検出が漏れた、ということである。
いったい何の確認が漏れてこういう事態に至ったのか、M$はちゃんと把握できているのだろうか?

◎セキュリティホールに対する対応は重要だが、それだけが「製品品質」ではない。 製品はきちんと動いてナンボであって、脆弱性は二次的な品質である。
昨年来からのパッチ不具合に対する危機感と再発防止を期待したいところだが…まったく期待できないだろうなぁ。

◎なお、この不具合のサポートページはここ。
マイクロソフトサポートオンライン:セキュリティ情報 MS07-002 に記載されているセキュリティ更新プログラム 925524 のインストール後に Excel 2000 で一部のファイルを開くことができない

2007/01/10

【Computing】Office2008 for Mac

◎MacWorld関係でもう1個。
Microsoft OfficeのMac版の新版リリースが発表された。
ITmedia:Mac向けOffice 2008、今年後半にリリース

まぁM$の予定なんぞコロコロ変わるし信頼性もそれほど高い会社じゃないが、ともかく2004で更新が止まっていたOfficeは新バージョンが出るようだ。 価格の高さは相変わらずだろうが…

◎実は以前、「M$とは親密な関係がある」と自称するある筋から、今後Officeの供給が打ち切られると言われたことがある。
勿論最初から信用はしてなかったが、そもそもM$のMac関連製品開発部隊自体がM$本体とは別事業なのに、わざわざ打ち切る理由が判らなかった。
Mac BUの収益の高さはよく聞くし、OfficeのようなWindowsのの事実上標準ソフトをMacで売れば、独占意図が無くても売れるだろうし。 (何しろ競合が無く、かつ需要は高いのだから)
むしろ、プリインストールの概念が無く、最初からリテールで売れるのだから、利益率自体はWindows版より良いかもしれない。

◎さてそんなOffice 2008だが、基本的にはWindows版に順じ、XMLベースのファイルシステムや、Windows版で盛り込まれた機能関係は盛り込まれるようだ。 ただ、 以前のITmediaの記事で、「次期Mac向けOfficeでVBスクリプトのサポートを打ち切る」と発表された件に関しては、特に情報が無い。
まぁMac自身に優れたスクリプト言語があるし、Windows版も最近のバージョンでは.NETベースの環境に移行しているようだが、移植作業(ものによっては再構築)の手間を考えると、ランタイムだけでも残しておいて欲しいものである。

【Apple】MacworldExpoで発表されたもの

※1/12更新:AppleTVの記述を一部変えました

◎またタグが増えた・・・ まぁしばらくは、Computingタグと共通で行くけど。

◎1/9から開催されているMacWorldExpo関連の情報が続々入ってきている。
Appleから正式なニュースリリースがあったのは、iPhone、Apple TV、AirMac Extremeだ。

◎まずiPhone。 iPodとスマートフォンの組み合わせと言う予測はされていたが、 フタを開けてみるとMac OS Xを基幹OSとするスマートフォンで、iTunes、Safari、Yahooメールクライアント、Dashboard風ウィジェット、200万画素CCD(iSight?)を搭載する。えらく豪勢な携帯電話もあったもんだ。 ちなみにストレージ容量は8Gとちょっと小さめ。

むしろ機能よりも、3.5インチタッチスクリーンボディに加速度計やら光量計、近接センサを備え、構える向きで画面表示を切り替えたり光量を自動で調整したりといったあたりのプロダクトデザインがいかにもAppleらしい。

ただ、スタイラスペンが無かったり、スマートフォンには必須といわれたWord/Excel対応機能などは(今のところ)見当たらないので、W-Zero3のようなものを想定するとおそらく肩透かしを食うだろう。

ちなみに対応形式はクワッドバンドGSMとEDGEなので、日本および韓国では使用できず、対応時期も未定。 まぁ日本の携帯電話は良くも悪くも鎖国状態なのだ。
ITmedia:Mac+iPod+携帯でスマートフォン超えを目指す「iPhone」

◎一方でAppleTV、これは注目に値する。私は以前、自分のBlog

iTunesライブラリファイルを格納するための100GB程度のHDDを搭載して物理的なデータサーバー(ネットワークドライブ)兼ブレークアウトボックス、という仕様にするというのも良いと思う。(特に後者は、本体のHDD容量が少ないmini/ノートユーザーには重宝されそうなもんだが…
と書いたら、HDD容量こそ違うが本当にそうなってしまったw ただこのHDDはストレージでなく、iPod同様の「同期」の位置づけとなった。「据え置き型VideoiPod」といった感じで、iTunesから落としたビデオ(映画とか)やオーディオを、AppleTVの内臓HDD側にキャッシュし、PC/Macを介さないで再生する、というシロモノだ。
◎Appleはこれを「21世紀のDVDプレイヤー」と評しているが、確かにiTunes Store経由で数百円で落としてきた映画を自分のメディアライブラリとして活用できるということで、DVDの「特典映像満載!!」とかいってどうでもいいコンテンツをくっつけて高値で売りつけると言うビジネスモデルをひっくり返すかもしれない。

ネットワークはEthernetおよび802.11b/n/gに対応し、HDMI、コンポーネントビデオ、アナログオーディオ、光デジタルオーディオ端子を備える。 USB2.0端子も備える(ホスト端子側)が、これが何に使えるかはまだよくわからない。 やはりプリンタか?
ITmedia:スペックが明らかになったApple製STB「Apple TV」

AirMac ExtrameはAppleTV同様802.11b/g/nに対応して高速化が図られ、USBプリンタ/デバイス接続機能はそのまま引き継がれた。 旧AirMacがどうだったか忘れたが、USB2.0HDDを接続できるのは意外とメリットかも。 家庭とかの小規模LANでNASの設置の必要がなくなる。
(※1/12更新:iTunesのストリーミングサーバー機能は搭載されてませんでした。 その機能を使うには、AirMac Expressを使用する必要があるようです)

◎そして、実はこれが最大のニュースかも…それはApple Computer社の社名変更だ。



Apple社に。 ていうか別にどうでも良い感じもするが、このプレスリリースの様子を見る限り、やっぱり思うことがある。

「この会社、バカだ」

2007/01/08

【Computing】Macworld Expo

ITmedia:macworld開催で高まる「iPhone」への期待

>「既存のものにAppleのクールな要素を付け加えるというのが“Apple流”のやり方だ」。市場調査会社Creative
Strategiesのアナリスト、ティム・バハリン氏はこう話す。

◎うーん、個人的にゃホントにどうでもいいんですけどね。 iPhone。 どうせ日本じゃ使えないか、Docomo以外のキャリアだろうし…
それよりも、世間は1月と言うことで、毎年1月にバージョンアップがなされるiLifeとiWorkがどうなるか非常に気になる。
基調講演のネタにはならないだろうけど、何らかの発表はあると思う。
ちなみに個人的には
iLife…フォトレタッチ(iPhotoの機能拡張)
iWork…表計算
が入れば、言うこと無いんだけど。

【Diary・Camera】とても悩んでしまう質問

◎会社の同僚が中国に赴任するというので成田空港まで見送りに行ったのだが、その際KDNを(記念撮影用に)持参したところ、こんな質問をされた。

「そのレンズ、何倍ズーム?

ゔゔ~~~~ん、どう回答すればいいのだw

◎単純にズーム倍率だけで考えれば85mm/17mm、で5倍になる。 しかしこの考え方だと、例えば300mmを超えるような大砲のような超望遠単焦点レンズは「1倍」と言う結果になってしまうし、単焦点でないとしても17-85と70-300を比較して17-85のほうが倍率が大きい、と言うのはいかにもヘンだ。

◎画角で考えるとどうなるだろう。 一般的なコンパクトデジカメのワイド端画角は換算35mmなので、私の17-85は85mm/(35mm/1.6)=3.9倍、と言うことになる。 28mmコンパクトとの比較ならほぼ5倍だ。 これなら大口径単焦点は単純に「35mm」との割り算で倍率が出せるし、ワイド端が35mmを超える望遠ズームレンズでもテレ端画角での数値を言えばいい。
めでたしめでたし。

◎だがしかし待て!! そうなるとテレ端画角が35mmに満たない、あるいは35mm近辺の広角ズームはどうなる!! たとえばEF-S10-22だと、テレ端でも35mm換算35.2mm、なんと倍率1.02倍と言う大惨事になる。 光学倍率で言えば2.2倍なのだが…
広角短焦点だと1倍切るぞ。 例えば5mmフィッシュアイだと0.14倍… うそだぁぁぁぁ

◎結局のところ、この質問の心底の意図は「テレ端での画角は何mm相当になるのか?」を聞いている気もする。 そこで光学ズーム搭載デジカメの換算画角を調べてみたのが左のグラフだ。 モデルは「ポーチに入る程度の大きさのコンパクト機で、現行機種かつ、マイナーチェンジ前のモデルは除く」で選んだので一部偏りがあるかも。
コレを見たところ、所謂「3倍ズーム」は35mmー105mmが標準で、殆どの人が持っているコンパクト機のテレ端画角は100mm~120mm程度のようだ。

◎それで考えると、私の持つ17-85は換算28-136mm、ワイド端もテレ端も一般的なデジカメより若干広いぐらいなのだ。
よって、正しい答えは「5倍ズームで、ワイド端もテレ端もそれ(3倍コンパクト機)よりちょっと広いよ」ぐらいになるだろうか。
望遠系なら35mmを基準に「最大望遠で○倍」と言えば良いし、広角系は「それのワイド端より広く写るよ」と言えばいい。
35mm~80mmぐらいの単焦点なら、「ズームは出来ないけど人撮り専用だよ」と言えばいい。

◎そもそもこの質問は、早そうな車に乗っている奴に「それ何キロまで出るの?」(180km以上出るかぁぁぁ!!)とか、スポーツ自転車乗りに「それ何段変速?」(重要なのは段数じゃなくてギア比なんだが…)とか、そういうのと同じようなもんなので、テキトーに答えていてもおそらく相手は納得するのだろう。
そんなしょーもない質問に対して必死で頭を回転させる私。 上のグラフを完成させたとき、「何やってんだ俺」と思ったのは言うまでも無い。

2007/01/05

【Camera】RAW現像処理

◎デジタル一眼レフカメラのひとつの醍醐味であり、ある意味必須作業と言えるのがRAWの現像処理だ。

写真は、KDN+EF-S17-85 F4.5-5.6。 1/4000 F4.5。 モノクロ現像処理。

◎何故現像が必要なのか? それはデジタル一眼の特性に起因する。 デジタル一眼を構成する大型撮像素子は、露光許容量(ラティチュード)がコンパクトのそれより全然大きく、細かい階調再現性を誇るが、それは同時に全体のコントラスト低下を意味する。
大雑把に言えば、彩度の高い、鮮やかな色再現が苦手なのだ。 これはAdobe RGB色空間、RAW撮影をすると顕著で、そのまま色補正ナシで出力すると色鮮やかな風景を撮っても淡い色に写るし、肌色も少々くすんだ感じになる。

◎実はその淡い色が「光学的現象としての色」としては正しいのだが、一方で人間には「記憶色」と言うちょっと困った特性がある。大雑把に言えば「赤はより赤く、青はより青く…」と言う風に、実際の色よりも知覚的に彩度を高く認識すると言うものだ。 このため一眼レフ含めた最近のデジタルカメラはこの「記憶色」に極力近づけられるように、撮像素子のメタデータをJPEGに変換する際に全体の彩度・コントラストを上げる画像処理を行うが、時としてこの画処理が階調性を犠牲にした「塗り絵」を吐き出してしまうことがある。(経験則で言えば、その確率のほうが高い)

◎この「記憶色への調整」と「階調性の確保」を両立させる手段が、「自分で現像し、好みの色に仕上げる」と言う行程になるわけだ。 Photoshopに代表されるようなフォトレタッチソフトを使ってトーンカーブの調整をするのが一般的だが、KDNの場合、そこそこ優れた現像ソフト「Digital Photo Professional」が付属する。 こいつはRAW調整に関しては明るさが露光補正の範囲だったり、色調調整がホワイトバランス単位だったりと、カメラ本体の現像パラメータとほぼ共通の感覚で使えるのがウリだ。

◎実際のところホワイトバランス調整(色温度調整)での色調変化が大きく、トーンカーブをいじらなくても、露光補正とホワイトバランスの最適化だけで彩度とコントラストのバランスが取れた写真を仕上げることが出来る。またCanonが積極的に推進する「ピクチャースタイル」は、良くも悪くも写真を別物にしてしまうほど豪快に色変換をかける。 冒頭のモノクロや、コントラストを思い切り挙げて青強調する「クリア」、ホワイトバランスをB側に飛ばして全体を紫色にする「トワイライト」は代表格だ。
これらは使い方が難しいものの、ハマると幻想的な写真を創る事もできる。

【Diary】ホントにマニアって奴ぁ…

痛いニュース(ノ∀`) ゲームクリエーターの飯野賢治氏Windowsをボロクソ批判、「Windows使ってる人の気が知れない」

◎まぁホントに、マニアって奴ぁ…
「俺は周りと違うモノを使ってるんだぜ エラいだろー」 とでも言いたいのかな?
ていうかこういう奴が居るからmacユーザーは敬遠されるんじゃないですかねぇ。

2007/01/04

【Camera】KDN、3000枚突破

◎KDNの写真整理をしていたら、通し番号が3000を超えていた。
これ、APS-Cフィルムに換算すると40枚撮りで75本、1本800円として6万円分に相当する。これに現像費が600円程と、全部L寸でプリントしたとして1本あたり30×40=1200. 全部合計すると(600+1200)×75=135,000. 合計19万円オーバー!!
ちなみに知人の写真好きはD一眼で5000枚を越える一方で、銀塩一眼でそこまでは撮影しなかったとの事。

◎デジカメがフィルムカメラに勝る点の一つに無駄撃ちが効くことで、残念ながら一眼レフで【どのような写真が撮影できて】【それをもとに思い通りの作品を仕上げる】には、地道に場数を踏みながら練習するしかない。
フィルムカメラのころはみんな写真家たちは財産食いつぶしながら撮影練習に勤しんでいたのだろうが、私のようにユルーく写真を楽しみたい人でも気軽に無駄撃ちしまくって練習に励めるわけだ。 良い時代になったものだ。
しかしここまでとは… あきらかに撮りすぎだw

◎ただ困ったことに、ほとんどがRAW撮りのため、容量も物凄いことになっており、部屋のNASを圧迫している。
JPGで保存すればよいのだろうが、DIGICⅡでの現像画質はDPPでいつでも再現できるし、やはり心情的に非圧縮の「素」のファイルを残しておきたいものである。
フィルム代の代わりにHDD代がかかるな、こりゃ…

2007/01/03

【column】実感なき景気回復とは?

ブルームバーグ:景気に取り残される車、国内市場は07年も前年割れへ-競争力に危機も

>メーカー首脳も困惑している。マツダの井巻久一社長は「正直言って分からない」と本音を漏らす。またホンダの福井威夫社長は「近所を歩いてみると、これまで2台持っていたところが1台に減っているところが目につく」としたうえで、「ガソリン高や道路事情など車が使いにくくなっている。それに車自体が良くなっているので買い換える必要がなくなっているのではないか」と話す。
◎その是非はともかくとして、景気の拡大傾向が個人の収入拡大→消費拡大に結びついていないのは様々な所で論じられているにもかかわらず、トップ陣は悠長なものである。
何度も言っていることだが現在の景気回復基調は事業にかかる諸経費の削減による利益率改善による効果が大きく、利益の原資たる売上高はそれほど伸びていない。
俗っぽい言い方ではあるが、今まで散々経費削減と人件費の圧縮を繰り返し、自分トコの従業員の消費を締め付けておいて、「何故売れない…」とは、自分たちが何やってるか(言ってるか)判っているのか? とも言いたくなる。
自分は創る側で、買うのはヨソの会社の人たちだから関係ない、とでも言いたいのかもしれないけど。

【Diary】お正月

◎あけましておめでとうございます。
今年も管理人の妄言と寝言でこのBlogを書き綴っていきますので
皆様よろしくお願いいたします。

◎さて今年の年末年始だが、30日で年末大掃除は終了したので31日の午前中をボゲーっと過ごし、夕方から妻とLive Spot Pagodaの年越しカウントダウン・ライブ。
出掛けに2006年最後の夕焼けをパチリ。 今年もお正月の即席カメラマンモード全開なのだが、去年と違って今年は新兵器(でも最新兵器でない)KDNでお正月を写すぞ。

◎Pagodaライブは異常な盛り上がり。 途中開催された100円ジャンケン大会では妻が勝利し、総計5000円近くをもぎ取っていった。
ちょっと早いお年玉だ。
カウントダウンの直後に始まったセッションコーナーではその日出演の10数バンドがコスプレ(?)をして全員ステージに立つという大惨事に。
写真中央、店長Shida-X。 本人曰く「ジダンの真似」らしいのだが…

◎Pagodaには数年前から通っているが、2006年は特にTremoloPanメンバーと交流が深まったり、妻がゴロバンにはまったりと客のくせにいろいろとお世話になったなぁ。 当初の目的だった健康とトレパンは今のところ活動休止状態になっているが、これからもちょくちょく足を運ぼう。

◎結局ライブは2時過ぎまで続き、メンバーはそのまま飲み会に(後で聞いたら、翌朝8時過ぎまでやってたらしい…)突撃、私は眠気の限界で早々に退散。
元日の朝は妻の実家で御屠蘇にお節。 (゚д゚)ウマー。
午後からは亀戸天神に出撃して新年のお参り。 お正月即席カメラマン出動。

◎妻の実家にお邪魔して一緒にお参りと言うとどうも気を使ってしまいそうだが、私からしてみれば逆に気が楽で、家族水入らずな光景を横からパシャッと。 あえて声をかけず、自然な瞬間を狙える。
そんなときこそEF50mm F1.8Ⅱの出番である。 毛皮の1本1本を描画しきる解像力と自然な色乗り、そして開放F1.8のボケ描写力がポートレイトを際立たせる。 50mmと言う焦点距離も、カメラ位置がちょうど良い距離になり、「撮影されているほうにカメラを意識させずに」ふとした瞬間の表情を撮影できる。 これで1万円以下のレンズなのだから驚きだ。
ただ、あまりにポートレイト撮影にハマった結果、肝心の風景撮影をするのをすっかり忘れていたw まぁ亀戸天神で撮影するネタもあまり無いのだけれど。
風景撮りをするにはやっぱりEF-S18-85 F4.0-5.6ではワイド側画角が不足気味なので、広角買わなきゃダメかな。
10mm(35mm換算17mm)ぐらいの広角で、思いっきりパースペクティブつけたダイナミックな画を撮ってみたいなぁ。

◎翌日はやはり妻の実家で朝を迎え、都心にて私の親兄弟揃ってバカ話@飯田橋。 ウチの実家は家族揃おうとかお節を食おうとかそういうイベントに実に無頓着で、顔つき合わせてバカ話ができればそれでよいと言うドライなのか何だかよくわからない家庭なので、毎年正月はこんなもんである。
夜半過ぎまでバカ話は続き、帰り際に丸ビルで福袋の売れ残り探し。
ライトアップされた並木が良い感じだ。 最近は白色や青色LEDが増えたので、こういう暖色系のライトアップもあまり見なくなったなぁ。

2007/01/02

【Sound Works】キタ━(゚∀゚)━!! でも タケ━(;゚д゚)━!!

Gearjunkies.com:Scoop!: New Yamaha Wokstations: Motif XS8 and XS7

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!のは良いのだが

The Motif XS8 costs $3,999.00 anf the Motif XS7 costs $3,539.00

高っ!! 日本円で約47万円ですよ。 こんな値段見たの久しぶり…
まぁもちろん関税率その他あるので、実際日本で売るときは30万円台だろうけど。

◎MOTIF ESからの変更点として、
-88-key weighted action
-New UI with large color LCD and 8 knobs and sliders
-Xpanded Articulation Synth engine with 355MB of WAVE ROM-Studio
-style mixing environment with Virtual Circuitry Modeling effects
-4 intelligent arpeggiators with instant Performance Recording
-Integrated Sampling Sequencer with 1GB of optional memory
-Total Computer Integration and Cubase AI software included.

とのこと。特に物理演算エフェクトはかつてのEX5に搭載されたFDSPに近いものか? とちょっと期待してしまう。
その他の変更点についてもおおむねMOTIF ESの強化といった感じで、スペックアップはしているが目新しい新機能と言うのは特になさそうだ。(強いて言うならアルペジエータ?)
しかし逆言うと、初代MOTIFからの「やろうと思えば何にでも使えるオールマイティさ」の強化であるとも言えると思う。

◎とりあえずこの記事に出ていない部分で個人的に気になっているのがmLAN回りと、バンドルソフトだ。
「Cubase AI Software Included」が何を意味するのか、すごく気になる。
MOTIFから、ハードシンセとPC音楽製作環境の融和に力点を置いているYAMAHA, まだ現時点の情報では見えない部分があることを期待したい。