2007/12/31

【Diary】2007年の暮れ

◎2007年が暮れて行く。 まぁどこのBlogも年末で1年振り返る,と言うのをやっていると思うが、正直言って今年は「コレ!」と言う程ドラスティックな話も無かったんだよな…あ、三十路に入ったんだっけ。
まあそれでも一応、カテゴリ別に今年の総まとめをやろうかな…と思ったけど,書くネタねぇよ!w

◎まあ今年一番の変化点は間違いなくMacの導入ですな。 劇的にPC環境が快適になった。 不安定極まりない、まったくもって不安定な上市場サポートもまともに出来ない独占企業に払いたくも無いライセンス料を支払わされることに比べれば(…ぜいぜい、悪口並べるのも大変だ)Appleにお布施を払っている方がまだ気が楽だ…お布施自体安いしなぁ。
まあ、あんまり布教活動をやる気も無いし、Winユーザとケンカをしても始まらない…と言うか、なんだかんだ言いつつもMacへの環境移行はリスクと手間が伴うので,万人にはお勧め出来ない…かなぁ。

◎あとは今年は年末も差し迫ってきた所で,数年ぶりに録音関係のお仕事(?)が舞い込んできた。 AW4416も処分しようかなーと考えていた矢先だったが、いざ実際の録音をやってみると「やっぱりミキサーって必要だわ」となってしまったw
DTMばっかりやっていると見失いがちだが、やっぱり音楽は「演奏と録音」が基本だよね、と。
いくらPCが高性能で便利になってもそれはやっぱり「一人完結」の世界で通用するもので,演奏者とエンジニア,と言うお互いの立場の中で円滑にコトを進めるには,いくら泥臭くてもアナクロな環境が最も効率が良いんだ,と言う事に改めて気付かされた。

◎来年はそんな事も合って、もう少し音楽についてイロイロとやれることをやってみようかな…と思う次第。
Macと写真と音楽と。 そんな趣味Blogで来年もやっていきますんで、一つよろしくお願いします。

2007/12/26

【Sound Works】久々の機材レビュー

◎で、久々に楽器屋で見てきた・触ってきた機材のレポ。 と言っても卓・レコーダ関係が中心だけど。


◎YAMAHA AW2400…以前にもレポッたことがあるが、出張録音も含めて対応出来るHDRと言う事で再度確認をしてみた。
まあ、やはり前回と同じで「操作系がPA機材の思想からLM・DTM機材の思想に変わった」と言う所は同じなのだが、更に前回から気になった点として、カーソル・エンター・ジョグダイヤルの位置関係が非常に気になった。 ブッちゃけた言い方をすると使いにくいのだ。 AW4416の配置と見比べると判るのだが、4416はこれがかなり絶妙な位置に配置されていて、locateキーの右側に右手のひらを置くと、親指のちょうどいい位置にEnterが来る。 一方で2400は手を置く場所が無く、カーソルとEnterの距離も微妙に遠い。 どちらもかなり多用するキーなので、極力ここから右手は動かしたく無いのだが…

◎で、それは右手に限った話だけではない。 AWはフェーダーを触っていない時は「左手でモード・レイヤー切り替え、右手でロケートおよびパラメーターセレクト」と言う使い方が出来たが、2400は特にモード切り替えや表示切り替え関係のキーが左右に分散されていて扱いづらく、前回も書いたようにチャンネルファンクションセッティングを一括で見る画面も無い。 うーん、慣れの問題だとは思うけど、ちょっと人に勧められるシロモノじゃないなぁ…と言うのが正直な所。 スペック的素性は悪く無いだけにちょっと残念。

◎kORG D888…何気に実物を見るのは今回が初めて。(以前レポってる のにね) 第一印象はとにかく小さい事。 8trHDR内蔵卓としては驚異的なコンパクトさだ。4.3kgと言う軽量さも手伝って,やっぱりコイツは「出張録音機」だと思う。 音質まではチェック出来なかったが何気に8tr全てXLR+ヘッドアンプの構成で、(うちの)AWでは出来ない「マイク音声を全てレコーダー側に立ち上げる」と言うのも問題なく実現出来る。 基本インライン構成のミキサーなので、ライブインプットとレコーダーアウトプットの信号は同じフェーダを通り、なおかつMTR送りはプレフェーダ。 バス等をもたないシンプルなコンパクトミキサーでありながら、モニター関係も含め使い勝手は相当良さそうだ。
イメージとしては「現代版カセットMTR」といった風情。 入出力数さえ気にしなければ入力立ち上げ用センターコンソールとしても使える訳だし、DAWを扱うギタリスト(などの、スタジオ活動が主のミュージシャン)にはもってこいのレコーダーだと思う。


◎YAMAHA n12… 前回少々辛辣に書き過ぎた感じがして、でもまぁ何気に「アナログ(ライク)ミキサー+オーディオインターフェイス、と言うある種新機軸の機材なんで、ちょっと先入観は捨てて真面目にいろいろ触ってみた。
で、感想は「多くを望まなければ,相当使い勝手がいいんじゃないかい?」といったところ。要はこいつを「(ミックスダウン)卓として見る」とショボさが目立つが、「卓一体型オーディオI/F」として見ると、卓が一体であるメリットがいろいろと活きてくる。 と言うのも、n12の卓構成自体が「MTRの前段階での使用」に重点を置いた卓の構成だからだ。

◎具体的に言うと、Soloバス使用レコーディングソロオンリーのSolo構成、モニターミックス専用に割り切ったプレフェーダ固定のAUX、AUXへのリターンも可能なリバーブ、自由度の高いモニターセクション(AWでは不可能な「モニターミックスのモニタリング」も可能)など、実際のレコーディングで「欲しい機能」は一通り揃ってて、それでいてそれらは「良い感じで割り切られて」いるので、細かいセッティングに煩わされる事が無い。
コンプやEQにしても、相変わらず「どういう設定でどこを弄っている」と言うのがイマイチ判らない(笑)ものの、効き自体は悪く無いし、、かけ録り前提で使用するならこれぐらいのアバウトさが却って丁度良い。 ゲートが有ると、更に嬉しいんだけど…
で、それらを通過して12パラ+2Recバス、の14パラで、FireWireオーディオインターフェースの強みがここで出てきている。 実際12パラも一気に録音する状況も少ないので、これはこれで丁度良いのかも。

◎ミックスダウンは相変わらず本線戻りが2trなのと、パラアウトでn12に入れてきた信号のルーティング自由度が低い(外部アウトボードへのセンドをやろうとすると、AUX端子のつなぎかえが必要で、リターンもステレオインプットを使うしか無い)と言う点で,ここはちょっと不満な部分が多い。
ソフトに関してはCubase系は興味が無いので触っていない。 しかしカセットMTRの感覚でn12からトランスポートコントロールできるのは小気味がいい。 トラックコントロール・マーカーコントロール系のキーがCubase以外にも対応していれば最高なのだが。

◎問題はやっぱり16万円と言う価格だ。 ただ、XLR+ヘッドアンプ8系統のオーディオインターフェース、及び16入力(8モノ+4ステレオ+2tr+DAW)・6バス、でモニター系統が充実したミキサーで、レコーダソフトもついていて、事実上48trのMTR、と考えると実は安いのかも知れない。 バンド一発録音とかを考えない宅録専門家ならn8も悪く無さそうだ。(これは12万円)
あとは望む事が有るとすれば
・フィジカルコントロール機能(+ムービングフェーダ)
・各チャンネルへのゲート搭載
・センド/リターンAUXの搭載(アウトボード対応)
・Cubase以外へのDAWへの対応の強化(トランスポート・トラックコントロールセクションの柔軟性強化)
といったところか。

【Sound Works】アナログミキサーへの誘い

◎某バンドのリハスタ録音リハ(笑)も3回目を迎え、いろいろな所の詰めができるようになってきた。 今回は前回の反省を活かしてオーバートップとスネアにSM57,キックにSM58を使用。 ちゃんとミュートが出来るドラマーなので、バスドラのミュート穴からやや離し気味のセッティングでも、ちゃんとアタックが録れている。 それでいてSM58のローカット特性がいい方向に行って、低域とアタックが両立した「味のある」キックが録れていた。
今回スネアをSM57に変えた事、スネアに対するマイクヘッドの角度を見直した事で、スネアは張りのある「パーン」と言う音になった。 前回588SDXで問題だったハットのカブリは今回殆ど問題にならない。 57系も58系も指向性はカーディオイドだが、後方の指向特性が違うのだろうか。

◎もう一つ今回は、今まであまりきちんとやっていなかったモニター関係も見直した。 と言ってもヘッドアンプ代わりに使っているスタジオ卓にAWのミックス信号を戻してスタジオモニターを鳴らしてやろう、と言うだけの話なんだけど。
立てているマイクは合計8本なので、スタジオ卓Ch1〜Ch8の信号をダイレクトアウトから出し、ステレオ/GROUPバスの送りを切る。 で、AWのステレオアウトの信号をスタジオ卓に戻し、そちらはGROUPバスをOnにすればいい。(GROUPバスがモニターに繋がっている)
こうすればAWのレコーダモニターチャンネルで作ったミックスでスタジオモニターを鳴らせる。 しかし後から気付いたが、どうせAWもダイレクトアウト経由でMTRに送っているのだから、ダイレクトアウトの信号取り出しをプリフェーダにして、インプットチャンネルのステレオ送りを切れば、モニター返しのミックスと、ミックスダウン用ミックスを別個に作れるじゃないか。 今度やってみよう。

◎で、そういった信号系のルーティングをやっている中で、スタジオのアナログ卓をいじっていると「アナログミキサーって、いいよなぁ…」と鳴ってしまった訳である。
実は今回の録音の前日に、バンドメンバーから自宅録音に関する相談を受けて「最近は楽器屋も行ってなくて、なかなか最近の機材もチェックできてないな」と思い立ち、楽器屋で録音関係…特に卓とオーディオI/Oを重点的にチェックしていた際も、YAMAHA n12とか見て
た。
「…アナログ卓ホスィ」
いやあ、危険である。 PAコーナーに置いてあったMG32/4を見てハァハァしてた私は確実に変態だったと思うw そんな置き場所どこにあるんだよw

◎実際のレコーディングにおいてはオペレーションの速さがモノを言う。 レコーダーへの信号立ち上げとレベル監視、ダイナミクスプロセッサーの調整,モニターミックスの作成、演奏者へのモニター返しの調整…ひっきりなしにミキサーを触りまくる。
AW4416の操作系はかなり洗練されているので慣れれば相当高速でオペレーション出来るが、やはりアナログ卓のそれには敵わない。 「Ch1からCh16まで、モニター返しで頂戴」なんて言われた場合、AWだと適当なバスをOmni Outにアサインして、各チャンネルの画面をSelキーで呼び出してはカーソルとEnterでバス送りをOnにして…と、かなり面倒くさい。
アナログ卓ならBus Assignキー一発×16で終わるし、端子も固定されているのでバスアウトに一発繋げば終わりだ。

◎デジタルミキサーといえばYAMAHAだが、最近YAMAHAはデジタルミキサーの操作系をアナログ卓のそれに近づけてきている。 セレクテッドチャンネルの操作子を増やしたり、各チャンネルにロータリーエンコーダをつけてPANをダイレクト操作できるようにしたり… PA・SR用になると、バスアサイン等も含めて各Channelに一通りのキー・ツマミを並べるようになってきた。
これはひとえにデジタルミキサー特有の「パラメータを選んで値を増減」と言うオペレーションが,必ずしも即応性の高いものではないと言う証左である。 かつてはシンセサイザーでも同様のムーブメントがあり、2000年代に入ってその操作系が見直されてきている。

◎そりゃまぁPAの現場に比べればアマチュアのリハスタ録音では、バスアサイン等といった作業の頻度は遥かに低い。 しかしこちとら事業でなく,自腹切ってスタジオ時間制限つきで借りているのだ。 ちょっとでも時間短縮出来るなら…と思ってしまう。
あとはやっぱり自己満足?w ツマミやフェーダがズラ〜ッと並んでいる光景を見るとそれだけでワクワクするんですけど。 え、私だけ?

2007/12/20

【Research】サンタクロースの飛行速度

◎Wikipedia:北アメリカ航空宇宙防衛司令部#ノーラッド・トラックス・サンタによると、

2006年の日本地域の中継により、新幹線や富士山と比較し速度検証した結果、サンタクロースの速度は新幹線の100倍と言及している。
そうだ。
新幹線の100倍と言うと、単純計算で時速3万km…マッハ24.5だ。 相当高速だが、ふとした疑問が湧いた。

遅すぎないか?

考えても見れば、地球1周で約4万km。 24時間ぶっ通しで極方向にUターンしながら飛んだとしても、北極〜南極間を36往復しかできない。 とてもでは無いがこれでは世界の「よい子」にプレゼントを配って回る、なんてできやしない。
では、どの程度の速度があれば世界中の「よい子」にプレゼントを配って回れるのか、考えてみた。

◎まずサンタの飛行経路だが、これは前述のように極方向にUターンしながら飛行経路を赤道方向にずらして行って地表を南北に往復スキャンして行くのがもっとも効率が良い。 一番良いのは衛星軌道だが、これだと昼間の地域を飛行してしまう。
そうなると1スキャンあたりの飛行距離は地球円周の半分なので、2万kmである。
次にスキャンする走査線の間隔だが、これは人口密度を考慮しなければならない。 サンタが空中からプレゼントを散布する(本当は煙突から侵入するんだけど、それだと加減速の計算も必要なのでパス)としても、人口密集地における「よい子」の分布をカバー出来る間隔で飛ばないと、プレゼントの配りこぼしが出てしまうし、だからといって密度が高過ぎると飛行速度が必要以上に上がってしまい、かつプレゼントの配布をしない時間が増えて効率が悪い。

◎地球上の人口密集地帯…と言うか都市部は、北半球も南半球もだいたい緯度20°〜40°あたりの地域に分布している。(ちなみに東京は北緯35°) このことから、この範囲で最も赤道方向の円周が長い北緯(南緯)20°での間隔を求めれば良い。 間隔をどの程度に設定するかは難しいが、まあ住宅の間隔と、1件の住宅内にいる「よい子」たちのベッドの間隔(兄と弟、とか)を考慮して、ここはざっくり15mと仮定しよう。
地球の半径は約6,370km(1周4万kmの球体と過程)と置くと、北緯20°地点での赤道方向半径は
(地球の半径×Cos20°)×2×π
となり、計算すると約37,610km。 これを15mで割れば走査線本数が出る。
その数,2,507,343.6本。

◎ここまでくればサンタの速度は求まる。 サンタが常に世界各国の夜…と言うか一定時間で活動するには、上記の走査を24時間で行えば良い。 走査線1本あたりの距離は地球円周の半分なので2万kmだ。 よってサンタの速度は
(走査線本数×走査線1本あたりの距離)/24時間
である。
計算すると…2,089,453,026.1km/h。 時速20億km…ケタが余りにも多過ぎて実感が湧かないが、身近な所で光速と比較してみよう。
光の速度…299 792 458 m / s→1,079,252,848.8km/h。
サンタの速度…2,089,453,026.1km/h

なんと、光速の約2倍である。 いくらサンタが伝承上の存在だとは言っても、3次元世界の存在が光速を突破するのは問題が有る。
上記の計算をひっくり返して光速から走査線間隔を求めると29.7m。 まあこれぐらいの間隔でも「よい子」のカバーには問題は無さそう(片側15m…約2車線分の幅で蛇行すれば良い)なので、とりあえず「サンタの飛行速度≒光速度」と見て、間違い無さそうだ。

◎サンタの速度が光速に限りなく近いと仮定すれば、さまざまな問題が解決する。 サンタが何年も年を食わないのも、光速に限りなく近い速度で運動する事に依って相対的な時間のズレが発生しているものであると考えられるし、我々がサンタの飛行状態を認識出来るのは,,光速で地球表面の走査を繰り返すサンタが定点を通過する際の横方向のズレを残像として画像認識している(ちょうど、アニメーションの要領)であると考えられる。
ちなみにこの際のサンタの速度は緯度によっても異なるが、北緯20°地点で(6370×Cos20×2×π)/24で、時速1567km。 マッハ1.27と、もとからすれば相当ゆっくりした速度になる。
勿論これはサンタの飛行方向に向かって垂直に観測した際の速度なので、角度がつけば速度は速くなり、NORADの言うマッハ24にも近づいてくる。

◎週末はクリスマスイブだが、ふと夜空を見上げて,自分の真上を光の速度で飛行するサンタに思いを馳せるのも,メルヘンで良いのではないだろうか。 運が良ければ,マッハ1〜2近辺で飛行しているように見えるサンタの姿が見えるかも知れない。

2007/12/13

【MacLife】結構使えるGarageband

今日はGaragebandネタ。
Garagebandといえば「気軽に音楽作成を楽しめるソフト」と言う位置づけだが、内部的には簡易的なMTR(DAW)である。 ではGaragebandはDAWとしてどこまで使える代物なのか?を検証してみた。
…とは言ってもMacで直接録音していられる程ヒマでもないしネタも無いので、先日のリハスタ録音で録ったジャムセッションの音ネタのミックスダウンに挑む事に。

◎ネタ自体の録音が出来ているので、AWのソングデータをCD−RWに焼き付け、WinodwsPCからAWExtractでトラックデータを抜き出す。 で、生成された各トラックのWavファイルをGaragebandの「リアル音源トラック」にペタペタと貼付けていけばトラックの生成は終わり。 オーディオファイルが並ぶと、DAWチックな雰囲気が出てくる。

◎で、まずは音量バランスを取る訳だが…Garagebandには専用ミキサー画面が無い。 各トラックの戦闘部分にある横方向のスライダーがフェーダに相当するのだが、慣れるまではちょっと「横方向のフェーダ」は扱いづらいかも知れない。
ただフェーダを動かすとそれに応じたdB値がポップアップされるのは便利。 フェーダの動作はMightyMouseのボールでも行える。
パンボットもここで調整するが、+64〜-63,と言う調整値範囲が「ああ、これはLogic系のエンジンを使ってるんだな」と気付かされる。

◎お次はEQ…っと、Garagebandには「ビジュアルEQ」と言うネイティブのEQが装備されている。
こいつはHigh・Lowがシェルビング、Midの2個がQ固定で、±24dBのパラメトリックEQだ。 AWやDAWのフルパラメトリックEQに慣れると少々物足りないが、まあ「パーソナル卓での音質補正」程度と割り切れば、効きも素直そこそこ使える、 デジタルEQで気になるのは位相狂いだが、AWのそれよりは比較的位相も保たれ、素直に効く印象を受けた。
なお、「Analyze」チェックをオンにするとFFTの周波数分布が表示される。 こいつは便利だ。

◎エフェクトはゲート(スレッショルドのみ)、コンプ、4スロットのインサート(AUプラグイン使用可)、エコー/リバーブセンドを持つ。
コンプは一応主要4パラメータを押さえているが、ゲインリダクションメータが無いので耳だけで判断する事になり、ちとツラい。
インサートはコーラス、エコー、フランジャ、フェイザ、フィルタ等の基本的なものから、アンプシミュレータ(ベースアンプシミュレータ)やオーバードライブ等の歪み系、ビットクラッシャー等も備えており、感覚的には「SPX等のマルチエフェクタ」に有るぐらいのプログラムは持っている。 特にアンプシミュは、気軽に宅録したいひとには有り難いかも。(まあ、今回はあらかじめ録音したネタを使ってるけど)

◎…っとまぁこんな仕様なので、完結型作業に使うには流石に厳しいが、デモテープや曲アイデアスケッチの用途と割り切れば、非常に贅沢な仕様であると言える。
実際ラフミックスを作ってみて、勿論出来上がりの完成度は「完全」とはいかないまでも、デモとしては十分なレベルのものを作り上げる事が出来た。
操作性も決して悪く無く、iLifeらしく必要最小限に画面情報を抑えたインターフェースなので初心者にも判り易く、ミキサーもステレオミックスのみ(パラアウトやAUXの増設には対応していない)なのでDAWで最も陥り易い「信号の流れが見えなくなる」事も無い。
また、CoreAudioの恩恵として「ミニ卓などがあれば」オーディオI/Fも必要ない、と言うのも何気にポイントが高い。

◎形容するならば「高機能なカセットMTR」で、「凝った事は出来ないが、気軽に使える」と言う点ではまさに現代版カセットMTRみたいなもんである。 それまでマルチトラック録音の経験が無い、あるいはDAWを触った事が無い人にとっての「入門&勉強用録音ツール」としては最高だろう。

2007/12/09

【Sound Works】リハスタ録音2回目

◎某月某日某所にて、某バンドのリハスタレコーディング2回目が行われた。(もうちょっと具体的に書けよって?)
今回は前回出席出来なかったヴォーカルも参加するとの話だったので私とk-gotoh氏の「録音班」は必要以上に気合いが入っていたのだが、寸前になってヴォーカルとベースが参加出来なくなったとの連絡が…
まあいい。 今回は前回出来なかった「ドラムのマルチマイク録音」のテストも行わねばならんのだ。 と言うコトでともかく出陣。
ベーシストが居ないので、「ベーシストの自覚が無いベーシスト」(本人談)のk-gotoh氏を交え、ジャムセッション方式で行うコトに。

◎前回マイクを持ち込まなかった反省で、今回は自前のマイク(SHURE 588SDX 貰い物)とブームスタンド、モニター返し卓としてのMD4、前回の倍の量のシールド(笑)を持ち込み、スタジオでSHURE SM57-LCESM58それぞれ2本づつ借りてスタジオ入り。

◎オーバートップを何処に立てるかはかなり悩んだのだが、とりあえず今回は素直にドラムの正面側から、ドラマーの正面ぐらいの位置を狙う形でセット。 マイクは「SM57の特性を知りたい」ってことで今回は57を使用。
一方スネアには588SDXをセット…わざわざ廉価のSDXを使った理由は特に無いんだけれど。 あとはキックにマイクをセットして終了。
これらをスタジオ常設の卓に放り込むところまでは前回と同じだが、今回はミキサーがベリンガーMX3242Xってことで、ダイレクトアウトを持たないので、バス経由でAWに流し込む形を取った。

◎で、結果の方だが、カブリ対策で入れたエキスパンダーの設定をミスって(泣)やや余韻がブツブツ切れる部分はあったが、全体的には芯のあるドラムが録れていた。 前回の「カブリだけでドラムを録った」ものよりもタイトな感じが出せている。 まあ、当たり前か。
狭いリハスタなので周囲の楽器のカブリは避けようが無いのだが、それでもギターアンプ/ベーアンの向きを少し変えるだけでだいぶ良くなる。 次回はオーバートップの位置を変えてチャレンジする予定(ドラマーの後ろから狙う)なので、カブリは更に減らせると思う。
まあ、ドラムマイクへのカブリが少ない=ドラマーに音が聞こえない,なので、ドラマーにはやはりヘッドフォン返しを考えてあげる必要がありそう…

◎マイクに関しては,ある程度予想はしていたが「オーバートップにSM57は一長一短」であった。 58より高域が抜けるため金モノは奇麗に録れるのだが、57のもう一つの特徴である「低域の伸び」はオーバートップだと生きない。
キックはSM58でも行ける…というか多分,キックに57を使うとローが出過ぎて大変なことになりそうだ。
スネアは今回のでも悪く無いが、ヌケを重視するなら57かな?
ってことで、「あまりお金をかけずに良い録音」を目指す私としては
キック:SM58
スネア:SM57
オーバートップ;SM57×2
で行こうと思う。 …え、なんでそれ以外のマイク使わないのかって? 私が触った事が無いからだ! はっはっはw
コンデンサーは興味あるんだけど、レンタル料高いし、壊しそうだし,ファンタム面倒だし…最悪スネアに立てた57をドラマーにシバかれて弁償になっても、安いもんだしw

2007/12/08

【Apple】超軽量?

;゚д゚) <CNET Japan:アップル、超軽量ノート型MacをMacworldで発表か?--CNBCが報道らしいよ


Σ(゚Д゚;エーッ!

◎Appleがウルトラモバイルノートって時点で眉唾物な感じもするが、(日本市場以外で売れるのか?) 仮に出たとしても、iPhoneがそうであったように、日本のギーク層や営業マンや自称IT戦士(笑)が欲しがる様なノートにはほぼ確実にならないだろう。

◎私が疑問点に思うのは、Appleは必ず「ハードとソフトを一体にしたプロダクトデザインを考える」点と、このウルトラモバイルノートがどうしても結びつかない点だ。
現行Macが他のPCと違う点は、「ユーザーに器を売りつけて使い道はユーザー自身が考える」のではなく、「製品自体が使い道を明確にユーザーに明確に示す」部分(※1)であり、MacとiLifeの関係、iPodとiTunesの関係、iPod Touchの様々なアプリケーションは、それらの思想の上に立っていると思う。

◎さて、「ウルトラモバイルノート」ならではのユーザー体験って何だろう。 少なくとも、今のMacの延長線上では、やっていけるとは思えない。 そりゃぁ出たら欲しいとは思うけど、「わざわざ携帯してまで」Macでのコンピューティングに価値があるのだろうか。
…逆にもしバカ売れしたら、それだけ現状の「Macでのコンピューティグ」は価値がある,と言う証左にもなる訳だが。
あるいは、ウルトラモバイルならではの、今までとは違ったソリューションが用意されているのだろうか。

【Diary】マニア禁制

ITmedia:”マニア禁制"オーディオイベント第3弾 横浜赤レンガ倉庫で◎「マニア禁制」ってどういうこっちゃ?と思ったら、過去記事にこんな文面があった。
ITmedia:ロックもポップスも「ちゃんとした音」で “マニアお断り”オーディオイベント

原宿駅にほど近い、コンクリート打ちっ放しのイベントスペース。丁寧に設置されたオーディオシステムから、大音響のハードロックが飛び出した。「バリバリロック来た! 普通のオーディオイベントではありえないですよ、こんな音楽」――主催者はうれしそうに言う。(中略)
オーディオ業界に飛び込んだ7年前、愕然としたという。「おじさんばかりで、若い人が全然いない」。機材も中高年が好むクラシックやジャズ向け中心で、ロックやポップスに特化したものは見当たらない。わずかにいる若いファンも、マニアックにスペックを語るばかり。「オタクっぽくてじめじめした趣味になってる」
あっはっは! オーディオ趣味はじめじめしてますか…確かにね。

◎カメラも同じだと思うけど、「マニアが業界をダメにする」…ポピュラーミュージックを鼻で笑いつつ,「ジャズやクラシック」のジャンルの音楽を「内容よりも録音の質」の善し悪しで買いあさり,スペック談義に花を咲かせ、一般人を馬鹿にする…マニアってのはその存在だけでも「一般ユーザーを疎遠にする要因」になるというのに、オーディオはそれを「売る側」も一般人をこきおろすからなぁ。 バレバレの自作自演で消費者をこき下ろすどっかのオカルトケーブル屋とか。

◎オーディオの高音質指向、それ自体は悪い事だとは思わないが、それが一般に普及する為には
・技術革新(デジタル化)によるコストダウン
・ユーザーエクスペリエンスの喧伝
・マニア向け設計思想の排除
が必要になるだろう。 カメラはまさにこれらを地でいって一眼レフも一般層に普及した。(さらに言えば普及したからこそ、中級機〜上級機の認知度も増えた)
さてオーディオはどうか。
ΔΣ変調、デジタルアンプなど、今のハイエンドオーディオに比肩しえるポテンシャルを持った技術は既にある。
メーカーがそれらを取り入れられるか、売る側がそれらを認める事が出来るか…
デジタル登場前後時期の一眼レフのように「マニアに市場を潰される」事が無ければ良いのだけれど。 え、もう食いつぶされてるって?w

2007/12/06

【Computing】Office2008 for Mac

mycomジャーナル:「Microsoft Office 2008 for Mac」を08年1月16日に発売

基本パッケージの通常版が49,800円、アップグレード版が28,000円。Special Media Editionの通常版が52,800円、アップグレード版が32,800円。ファミリー&アカデミックは3ライセンス付きの通常版のみ提供され、22,800円。
◎まあOfficeだから「持ってて安心」なソフトである事は間違いないだろうし、まあ出来も(M$の初期ロットに不出来が多い事を除けば)悪くは無いんだろうな,と思うんだけど…パーソナルユースだとやっぱ高くね?
iWorkだと¥9,800、5ライセンスのファミリーパックでも¥11,800なんですけど…
パーソナルユースで果たしてOfficeレベルの「高機能」が必要かどうかっつーのもイマイチ疑問だしなあ。

◎ちなみに、ファミリー&アカデミック版の予算があれば、あと1000円足せば
・Logic Express
・Final Cut Express
どっちか買えます。 あるいはiWork+iLife買えます。 そっちの方が幸せになれるような気もする…パーソナルユースならね。

2007/12/03

【Sound Works】リハスタ録音

◎縁あって、知り合いの某バンドのCD作成に向けての録音を行うことになった。 …といって企画が持ち上がったのが夏頃、1回目のミーティングが10月上旬でありながら、いろいろと都合が付かずに結局「最初のセッション」が先週になってしまった。

◎とはいえ私自身バンドの録音は初めてと言う事もあり、今回はリハスタでのバンド練習に立ち会い、試験的に録音をしながらセッティングを詰めて行く段取りで、まず今回はリハスタの環境把握とマルチマイク+ギター+ベースの「疑似一発録り」を試す事に。
リハスタの設置機材自体は聞いていたものの、接続状況等が全くわからないので「手持ちのありったけのシールドケーブル」とAWとヘッドフォンを持ってスタジオ入り。

◎今回は自前でマイクを持ち込まなかったので、マイクはキック1本と、ベーシスト/ギタリスト/ドラマー用コーラスマイクの計4本で、ドラム用のマイクを立てられていないが、マルチマイク録音の練習としてなら全然問題ない。 これらのマイクはミキサーセクションにラックマウントされたMackie Onyx1640に立ち上がり,それをアフターフェーダ位置からダイレクトアウト経由でパッチベイから取り出せるようになっていた. つまりヘッドアンプはモニ卓のものが利用できるということだ。

◎渡りに船とばかりにマイクソースをパッチベイからAWのラインインに突っ込む. AWはヘッドアンプの質があまり良くない分,モニ卓のヘッドアンプが使えるのはありがたい.
一方でギター/ベースはマイクが確保できなかったのとそもそもセッティングが面倒(笑)という事で,アンプの出力をラインで取り出してAWに直接立ち上げ. …手抜き過ぎ? でもまぁ「演奏者が意図する出音」をほぼ確実に拾える方法はこれがBetterかな…と.

◎AWのインプットセクションのセッティングだが、どういう音が録れるかの確認がメインなのでEQは行わず、ノイズゲートの代用としてエキスパンダーをセット。 レシオ1:3.5程度、アタック最速リリース70msec程度で、Thresholdを様子見していく。
本来はノイズゲートでやるべき事だが、私はノイズゲートの設定が下手なのだw
あとはトラックキュー信号をレコーダモニターチャンネルに立ち上げて,ステレオバス経由でスタジオモニターに戻せばセッティングは終了.
…あ,そういやクリックもスタジオモニターに戻したら,爆音(超高周波)が出て全員耳がキーンとなったんだっけw

◎あとは録るだけである. 今回は本番録りではないので,レコーダーを延々回しつつ,録られている音の様子を見ながらインプットチャンネルの(おおまかな)セッティングを出す…のだが、だんだん飽きてくる.
ふっと横を見ると,YAMAHA S80が置いてあるではないか.
早速遊び心発揮. スタジオモニターのラインインにS80を立ち上げ,演奏にあわせてオルガンをかき鳴らす… って,こんなことやるレコーディングエンジニア,普通いねーよなw
まあレコーディングは「関係者全員の良好なコミュニケーション」があって初めて成り立つものだから,その程度のお遊びも必要…ってことで.

◎日が明けて、録れたモノをベースにラフミックスを出してみた所、ドラム用マイクをキックしか立てなかった事もあって全体的にオフマイクだが、それが却ってライブ的雰囲気を出すのに一役買っている。 本来コーラス用に立てたマイクなので、コーラスが入るとどうしてもドラムのレベルが低くなるのは避けられないが…
でも今回は特にオフマイクにおける回り込み・カブリの関係とその「面白さ」を知るには非常に良い経験になった。
次回のセッションではヴォーカルも参加するとのことなので、こちらも今回用意出来なかったスネアマイクやオーバートップを用意して、実地の録音に近い一発録りのシミュレートをしてみようと思う。

2007/12/02

【Computing】NAS購入のゴッタゴタ

◎前々から残容量がかなりヤバい事になっていた我が家のNAS、ついに残容量10Gを下回り、日々未使用時は電源を切っているとはいえ購入後4年半以上経過して、ドライブ自体の寿命がヤバくなってきたので買い替える事に。

◎さてNASの選定で一つ考えなければならないのが2バイト文字の扱いだ。旧NASはMacとの親和性が非常に低く,日本語ファイルがまともに扱えなかった。(SMBで接続するとバケラッタ、afpで接続すると31文字制限)せっかく新調するのなら不自由無く日本語ファイルを扱える環機種を…と言うことで選定した結果、バッファローのLS-L500GL/Mと相成った。 …結局またバッファローかよ、って感じもするが、Mac対応をうたったNASの中ではかなり安価だったのだ。

◎LS-LGL/Mシリーズは製品情報の至る所に「Mac対応!」「Macユーザも安心!」と言う文字が踊り、外箱も専用タイプな上、NASのセッティングユーティリティのMac版が付属している…と言う訳で早速NASユーティリティをインストールし、設定を試みた所…

「LinkStationを検索します」

「IPアドレスが正しく設定されていない可能性があります
IPアドレスを再設定します」

「IPアドレスの設定が完了しました」

「Linkstationを検索します」

「IPアドレスが正しく設定されていない…」以下ループ
30回ぐらいやってみたが全然改善されず。 頭に来てバッファローのサポートに電話してみた所、ファームウェアのバージョンを上げろとの事。 で、その方法は?
サポ「Macからのファームバージョンアップは出来ないので、Win機からやるか、持ち込み修理になりますぅ〜」
なんだそれは。 「Mac対応」と言いながらメンテナンスはWinからしかできないと言うのだ。 しかもお決まり文句でそれが「仕様」とのたまうのだ。

◎NASのファームウェアなんていくらでも不具合や脆弱性が見つかり、バージョンアップがかかるものだ。 それを毎回持ち込み修理にして、かつ保証期限が切れれば修理費用も送付費用もユーザー持ちと言う事か。 Mac対応を謳ってMacユーザを釣り上げ、継続的にお金を巻き上げるのがバッファローの「仕様」であり、企業姿勢なんですか? と聞いたら「申し訳ありません…」と涙声。

◎大体にして「製品の初期不良が考えられますので…」とのたまってきたので、シリアルナンバーを元にした製造記録と全数確認の結果、ならびに抜き取り検査の頻度と日量台数と評価項目を教えろ、と言ってみたが何も出てこない。 普通製造メーカーの対応窓口には製造品質状況の情報,あるいは品質変更情報(この場合S/Nを元にした工程出荷バージョン情報)ぐらいは行っているものだ。 それが理解出来ていない(あるいは仕組みとして存在しない)時点で,バッファローの品質管理も多寡が知れるということか。

◎サポート担当は苦し紛れに「この件は開発に早急に改善要望を出して、ユーザー様の声が多ければ対応を検討したいと…」と言い始めた。
果たして,Macユーザが全体のPCユーザ、またバッファローの顧客(購入検討層も含めて)の何%か判って言っているのだろうか。 基本的に「雀の涙程度」のシェアしかないMacユーザ全員が一斉に声を上げても、数の論理で言うなら数%、対応など望めようも無い。
つまりは数の論理にした時点で永遠に対応しないってことですか? と突っ込むと「申し訳…」とこれまた涙声。

◎マニュアル対応しか出来ない末端のサポート窓口をいじめても仕方が無いので電話を切ったが、IT関連企業と言うのは相も変わらず工程履歴を調べもしないで「初期不良」の一言で片付けようとするし、ユーザーもある意味「初期不良はつきもの」と言う洗脳をかけられているように感じる。 個人的経験では、初期不良こそブランドイメージを真っ先に傷つける、超クリティカル案件なんだけどなぁ…

◎結局モノ自体は嫁のWin端末からファーム書き換えと初期設定を行って、そのまま使用している。 接続がSMBのみになったが、Macからの日本語ファイルネームは83文字まで使用可能(NAS自体は128文字まで行けるが、OS X側の仕様らしい)になり、文字化けも無くなった。
しかしMac用ユーティリティは相変わらずまともには動いてくれない。 まあ初期設定時しか使用しないから構わないけど…
とりあえず、とっとと「アフター対応も含めたきちんとしたMac対応」をして欲しいものである。

2007/11/29

【Computing】ラップトップ

◎私がInspironをメインPCとして使い始めた頃は「メインにラップトップPC」と言う文化は根付いてなかったが、だいぶその状況も変わったようだ。

ITmedia:ノートPC出荷台数はいつデスクトップを超えるのか

ノートPCの逆転に関して、Gartnerは、少なくとも北米市場では既にシフトが起きていると考えてきた。2007年第3四半期に、ノートPCの出荷台数は市場の52%を占め、一方デスクトップPCは48%だったと(中略)報告している。
 北米市場では、コンシューマー分野が売り上げのほとんどをけん引していると(中略)語り、第4四半期は年末商戦の影響でデスクトップPCとノートPCのギャップが広がると予測している。

特にMacでは、その傾向が顕著なようだ。
@IT:アップル,MacBookが”絶好調”
「MacBook」や「MacBook Pro」の販売規模は、デスクトップである「Mac Pro」およびiMacラインを総じて超えるようになっている。
(中略)
「アップルが8月にリリースした新型iMacは(消費者に)きわめて好意的に受け入れられ、その結果、デスクトップシステムの前年比成長率は31%に及んだ」という。「MacBookおよびMacBook Proに対する需要も、以前と変わらず非常に大きかった。ラップトップの売り上げは9月期にかけて37%増加し、Mac製品の総販売額の62%を占めた」
◎理由はいくつかあるだろうが、一つは「必ずしもPCがデスクトップである必要が無くなった」ことが大きいと思う。
ラップトップとデスクトップの価格・性能的な差が小さくなり、かつ(USB等の普及で)拡張性の差も小さくなってきて、デスクトップのアドバンテージは年々小さくなっている。(少なくともコンシューマ市場で、デスクトップの拡張性や高性能を求めるユーザは多くは無いだろうう。)

◎一方でラップトップには、設置面積が小さく、セットアップが楽(せいぜい電源)で、いざと言う時は可搬性があって、場所も選ばなくて…と、いろいろと「ラップトップならではの付加価値」がある。
Inspironを買う時にも思った事だが、デスクトップPCの為に環境を構築し、PCの利用場所を固定するのは、ユーザーの意識を「PCを使用する」と言う行為に向けさせる…ある種の「心構えと儀式」を要求する、と思う。 コンシューマ市場において、「PCそのものが趣味」とか「趣味の実現にPCが必要」とかいう人でも無い限り、PCを使う為に特定の場所を用意して、そこに移動して…と言うスタイルがどれだけ受け入れられるだろうか。

◎PCを使う事の目的意識が低い人にっての「PCのあるべき姿」とは、リビングで本を読むように、あるいは手芸の小道具のように…もっと判り易いたとえでは「昔のワープロのように」、使う時だけ取り出して、あとはさっさと仕舞ってしまえる位が丁度良いのだと思う。
そして今のラップトップとデスクトップの価格差は、そういった「付加価値」の差として支払う事を消費者に許容させ得るレベルにまで小さくなっている…今ラップトップが売れている理由は、そんなところなのではないだろうか。

2007/11/25

【MacLife】Pagesで年賀状

◎毎年このシーズンになると頭を悩ませるのが年賀状。…つーても私は一昨年まで年賀状出してなかったんだけどねw
毎年画像編集をするのもメンドクサクなってきたので、今年はMacもあることだしPagesで年賀状を作る事に。

◎Pagesは基本ワープロソフトだが、ページ内に画像や図形等の要素を並べる「ページレイアウト」モードを使うと様々なレイアウトのドキュメントを手早く作る事が出来る。この機能を使って年賀状をこしらえてやろう、と言う算段だ。
その為にはまず素材探しをする訳だが、Canonが年賀状の無料素材を配布しているのでそれを適当に拝借。 まー背景と干支イラストと筆文字位があればいいか。
で、Pagesのページレイアウトで原稿サイズをハガキ(100×148mm)にして、ペタペタ貼付けて、インスタントアルファで背景色を飛ばして…あっというまに終了してしまったw 所要時間わずか5分w
気分はプリントゴッコの版下作りだ。(懐かしぃ〜)

◎ただ、Pagesは年賀状としてはある意味致命的な「縦書きが出来ない」と言う欠点がある。まぁ、ちょっと探せば横書きの「謹賀新年」の筆文字とかもあるし、今時ヨコ書きの年賀状もさほど珍しくは無いのでそこは割り切ってしまう。
それよりも厄介なのはPagesもNumbersも差し込み印刷に対応していない事。AppleScriptでも使えば実現できるのかも知れないけど、めんどくさくてそこまでやってられない…
とりあえず宛名印刷だけは嫁のPCを借りてWord/Excelでやる事に。 どうせなら、アドレスブックの封筒印刷機能を拡張して葉書宛名印刷に対応してくれれば良いのに…

【Diary】合体

痛いニュース:「家族で見て気まずくなった」 アクエリオンのCM『あなたと合体したい』『気持ちいい〜♪』に視聴者困惑

「たいがいの人は変な想像しますよね」、「そのCM家族で見て
すげぇ気まずくなったもん(笑)困るからやめてほしい」などのコメントも寄せられていた。
◎…釣りバカ日誌の立場はどうなる!w

【Computing】ライブDVDからAACを作る

◎今日はちょっとしたTips。 まずは「DVD→AAC変換」でライブDVDをiPodで楽しもうと言う算段。
勿論普通にDVDリッピングしてiPodに放り込んでも良いのだが、運転中に画面見てれば事故るし、動画再生すると音声だけでも電池バカ食いするのでできれば音声データにしてしまった方が効率が良い。
変換形式がmp3で良ければDVD→mp3の一発変換ソフトも有るし、AACへの書き出しだけなら(金を出せば)QuickTimeProでも行けるが、
「お金をかけずにAACへ変換」する方法を紹介しよう。

◎例によってDVD→mpeg4リッピングソフトのHandBrakeと、Garagebandを使う。
まずはDVDからのデータ抽出だが、これはHandBrakeで「MP4動画として」チャプター毎に抜き出すわけだ。 目的は音声側なので動画側の設定は何でも良いが、まぁQVGA・700kbps程度で抜き出しておけば良いし、エンコードもH.264である必要は無い。(ffmpegでのmp4変換の方が、変換が速いと言うメリットもある) 一方で音声側は後々Garagebandで再エンコードされる事も考慮して、極力最高設定(48kHz、160kbps)にする。 あとはHandBrakeを走らせて、一晩寝るとかしてリッピングが終わるのを待とう。

◎で、抜き出せたら今度は生成されたmp4ファイルをGaragebandに読み込ませると、ムービートラックと音声トラックが生成されるので、ムービートラックを「トラックを消去」で消して音声トラックのみにし、それを「共有」の「ディスクへ書き出し」でAACで書き出せばOK。 あとはiTunesでタグ情報を編集して終了。たったこれだけの手順で、ライブDVDベースのライブ盤が作成出来る。
※勿論、個人で楽しむ以外の行為をすると違法になるので要注意!

2007/11/20

【Photo Works】Web Album久々更新

八景島以後アップロードをさぼっていたPicasa Web Albumを更新。
最近さっぱり写真話もしてなかったが、一応休日はカメラを抱えて出かけているので、自然と写真もたまる。 つって空ばっか撮ってるんだけど。
富士急ハイランドでの写真もうp。 ホントはもっといっぱい撮ってるんだけどね。

◎もともと風景とか空とかそういうのがメインの被写体だったが、10-22を導入してからますますそういう写真が増えた。 超広角は扱いが難しいけど、キマればダイナミックな1枚が撮れるので、「1枚入魂」じゃないけどベストの撮影ポイント探しが楽しくなってくる。 特に10-22はテレ端が標準域なので、いざと言う時は「普通の撮影にも使える」間口の広さがGood。

◎撮った写真は基本的にRAWで、全部現像処理をしているのだが、コントラストの強い画が好みと言う事もあって殆どの場合露光をアンダー側に振っている。 (空ばっか撮ってるから、っていう話もある)
現像はDPPで、管理はiPhotoで行っているのだが微妙に面倒くさい。 Aperture買おうかなぁ…でもHDDの容量がなぁ… DPPの現像パラメータがカメラのそれと互換性があって操作し易く、画質も悪く無い、ってのも大きいんだよなぁ。

【Journey】富士急ハイランド

◎夏頃仕事が忙しくてさっぱり旅行にも行ってなかったし、結婚記念日も近いと言うコトで休みを取って泊まりで富士急ハイランドに小旅行に行ってきた。
基本的に遊園地好き・絶叫マシン好き(意外かな)なので、数年前から行こう行こうとは思ってたが距離的に日帰りはキツくてなかなか行けなかったのだ。

◎初日は遊園地自体休みと言うコトでドライブを兼ねて御殿場から富士五湖道路をのんびりと…と思っていたら、御殿場回りのほうが速く着いてしまった。 距離的には大月回りのほうが短いのだが、飛ばせる東名道vs山道の中央道、の差かな。
おかげでチェックインタイムよりだいぶ速く着いてしまい、近隣の感光スポットはどっか無いかな〜(以前、河口湖は行った事がある)ってことで忍野八海に行ってみたら、いるわいるわ中国人観光客。みんなデジカメ持参で、「そんなもん撮ってどうすんねん」と思う様な道端の草まで撮っている。 10年ぐらい前まで、「日本人は海外で写真ばっかり撮っている」と笑われてたもんだが、こんな感じだったのかなぁ。

◎さて1日明けて、「ホテル宿泊客は優先入場」と言う事で9時位に突入。 残念ながら「ドドンパ」がメンテナンスで休みだったので、まずは「FUJIYAMA」に挑戦。

◎確かに79mからの落下は怖い。 上がり切るのに相当時間がかかるので余計に恐怖感倍増なのだが、一度落ちてしまえばそれほどは怖く無いな,といった印象だった。 コース自体が長いと言ってもスピードも速いので比較的あっという間だし。 怖さと言う意味では八景島のジェットコースターのほうが怖いかも。

◎一方で「ええじゃないか」 コレは真剣に怖かった。 と言うかメガネ外されて何も見えない状態で、なおかつ後ろ向きでどこまで上がって行くのか、いつ落ちて行くのかと思うと怖いの何の。 更にファーストドロップは「頭から」落とされるわ、縦に横にぐるんぐるん回されるので自分が今どっち向いてどっちに走ってるのか全く判らない。
ただ乗った後「あー怖かった」でなく「あー面白かった」になってしまったあたり、自分も懲りてないな…

◎ちなみにこの日一番「怖かった乗り物」は実は観覧車である。 ゴンドラ全面を透明材で作った「シースルーゴンドラ」があったので乗ってみたのだが、ふと気がつくと床が強化プラスチック… 勿論プラスチック面には強度が行かないように梁が巡らせてあるのだが、それでも一旦気がついてしまうと怖いの何のって。 んでもってそういう時に限ってゴンドラから「ギギギ…」なんて音がする。 頼むから止めてくれw
観覧車ですら安心させてくれない絶叫マシンスポット富士急ハイランド。 忘れた頃にまた行こうかな。

2007/11/19

【Diary】今日の1枚:S-Tone_Inc.「Luz y Sombra」

◎久々の「今日の1枚」。
近所のレンタル屋が何か知らないけどKSRレーベルに偏ったコーナーを設けていて、そこをうろうろしている時にジャケットが目について「これはただものではない!」と思ってジャケ借りしてきた1枚。
実際ただものではなかった。 と言うか同じくKSRのオムニバスでお気に入りの「Brake'n Bossa」シリーズで何回か耳にしていた(が、アーティスト自体には全然目がいっていなかった)クラブ・ジャズ系である。

前にも書いたがこういうクラブ・ジャズの一番良い所は「何も考えずにまったり聴ける」ところである。 特にこのS-Tone.Incはクラブと言いながらエレクロニックな部分を徹底的に排除した生音主体で、「ノれるけど優しい」…うーん、一言で言えば「エロい」音が詰まっている。
ドライブのお供に、リビングくつろぎタイムのお供に丁度良く、昼でも夜でも関係なく,ただダラダラ流しているだけでも「良い」し、腰を据えて聞き込めばBossaとJazzyな雰囲気と、ブラジリアンテイストの匂いにちょっとした恍惚を憶えたりする。
決してメジャーシーンでなく、情報も乏しいのでなかなか探し出すのも難しいが、こういうCDに当たるとやっぱり嬉しい。

【Diary】運搬

◎まいどー、茨城急便で〜っす!
と言う訳で2tトラックなんぞを転がして都内某所に荷物運搬に行ってきた。

◎2tトラック自体は運転した経験はあるのだが、こういうボックスタイプ(と言えば良いのか?)のトラックは初経験。 後ろが全く見えずに運転するのは結構怖かった。
ていうか、トラックの真後ろについちゃいけないね。 影とか雰囲気でなんとなく「後ろに車がいるな」ってのは判るんだけど、車種がどれとか距離がどうとか全然見えない。

◎それにしても、レンタカー屋に「トラックなんか滅多に運転しないんで…」と言いつつ借りてみたら、マニュアル車が来やがった。 坂道発進どうするんだよ!とか最初は思ったが、いざ乗ってみると普段のRX-8より遥かに発進がラク… 低速トルクの差なんだろうなぁ。
大型ミラーのお陰で車幅も把握し易いし、バックの時に長さが判らない事以外は特に難しい部分も無かった。
ただ、最初は緊張したけどね…

◎ちなみに最初レンタカー屋から車を持ってきて車庫に入れようとして、いつもの要領でバック駐車しようとしたら後ろのコンクリ壁に「ドカン!」と当たってご近所の大注目を浴びてしまったのは公然の秘密と言うコトで。
※ちなみに車は無傷でした。 念のため。

2007/11/18

【Maclife】Mighty Mouseの清掃

◎MacのマウスといえばMighty Mouse。 スクロールボールに依る360°スクロールは一度使い始めると他のマウスには移行出来なくなる程便利なのだが、このスクロールボールが直ぐに「効かなくなる」。 指で直接弄る場所なので、すぐ手あかや油脂分やホコリがたまって感知しなくなってしまう。 特に使用頻度の高い下方向のスクロールは速ければ使用開始1ヶ月ぐらいで効きが悪くなってくる。

◎こうなると清掃したくなるのだが、Mighty Mouseは分解が一切出来ない。 組み立てに接着剤が使われているので、一度バラすと元に戻せなくなるのだ。 このためメンテは外部からの清掃しか無いのだが、Appleのサイトには以下のように記述されている。

スクロール操作がスムーズにいかなくなった場合は、マウスを裏返して持ち、ボールを強く転がしながら清掃してください。こうすることにより、ハードウェア内部にたまった細かいゴミを取り除くことができます
この方法も何回かやって来たのだが,それでも内部にゴミが溜まってしまうとこの方法だけでは除去出来ない。

◎と言う訳でイロイロ調べて、以下の方法で清掃をしてみた。
<用意するもの>
A4の普通紙(上質紙。 再生紙は紙粉が出易いので使用しない)、工業用アルコール(エタノール+IPA)
<方法1>
1)まず普通紙を1cm×1cm程度のサイズに切る
2)目方向(切り口がケバ立たない側)が円になるように、円筒状に丸めてカールをつける
3)スクロールボールの隙間に差し込む
4)突き当たったら、その状態で紙を回して内部のゴミをかき出す
5)抜き取る。 この際一気に抜くと紙が破れてしまうので要注意。

これを2~3回繰り返して内部のゴミを取る。

◎次に拭き掃除だが、これはAppleの方法を変形して以下の方法でやってみた。
1)残ったA4の紙を四つ折りにする
2)その上に工業用アルコールをぶちまける
3)マウスをひっくり返し、アルコールを撒いた紙の上に置く
4)軽く力を入れながらゴロゴロと転がす
ボールの回転に引っかかり感じなくなれば終了。 一応この方法でMightyMouseは完全復活した。
他のBlogなんかを見てみるとサラダ油を塗るとかシリコンオイルを塗るとか堅く絞った布で拭くとかいう記事もあったが、揮発性が高く内部残留の心配が無いと言う点でアルコールが使い易い。 カメラ用品店で売っているレンズクリーナーも効果がありそうだ。

2007/11/17

【Diary】模様替え

◎と言う訳でBllogerの模様替えをしてみました。
マカーらしさを出す意味で、iWebで作った風の見た目(JobsのKeyNoteなんかで見られるアレ)にしてみたけど…どうかなぁ?
ちなみにWindows版Safariで表示するとかなり「それっぽい」雰囲気になりますた。IEだとフォントが細くてちょっとショボいかも。

◎グラデーション背景は昔やってたことはあったんだけど、黒基調は初めて、と言うか「テキストフォントの色が黒以外」でページ作成したのは初めてかも…

2007/11/16

【MacLife】Safari3.0.4(Tiger)

◎Tigerのバージョンが10.4.11に上がるのでソフトウェアアップデートをかけたのだが、そしたら強制的にSafariのバージョンが3.0.4に上がっていた。 なんか設定が一部リセットされてるからおかしいなーとは思ったのだが。
パブリックベータを常用ブラウザとして使うのも何かやだなぁ、と最初思っていたのだが…

◎何気なくBlogを書こう(と言うかこのエントリなんだが)と思ったら、それまでSafariは非対応だったWYSIWYGエディタやリンクタグ生成ボタンが使える状態になっている。 これでBlogの作成時にHTMLタグをベタ打ちしなくて済む。
また、調べてみるとGoogle Notebookはまだ対応できていないが、Google Docsはドキュメントが編集・保存に対応した。 スプレッドシートは今の所対応出来ていない(未対応のダイアログが出る)が、データロードの途中までは動作するので,これも対応は速そうだ。

◎結果的にこれがGoogle側が対応したのかSafarが対応したのかは判らないが、ともかく嬉しい対応である。 MacでGoogleの各種サービスを使おうと思うとFireFox必須だったのだが、個人的にはFireFoxは操作性・レンダリング速度・表示の面で好きになれなかったのだ。
これがSafari3のマルチプラットフォーム戦略(Win対応にすることでWeb側のSafari対応を促す)の成果であれば、Macユーザとしても嬉しいことである。

2007/11/11

【Diary】売れない

mycomジャーナル:新プレイステーション 3ついに発売!! - 小雨の振る中、秋葉原の販売状況は?

某大型量販店でも新プレイステーション 3はかなりの在庫を用意していたようだ。しかし、レジの並びやゲームコーナーから出てくる人の荷物を見ると、同日発売された専用ワイヤレスコントローラ(DUALSHOCK 3)を買っている姿が多く目についたくらい。街全体で見ても、本体が入ってると思える大きな紙袋を持って歩いている人は、それほど多くなかったように感じた。
◎素直に「売れていないようでした」とは書けないんだろうなぁ。
発売日を日曜日に設定して,値下げしてまで売り込んでも売れない…
雨降ってクソ寒い中チャイナドレスなんぞを着させられる店員のおねーちゃんが哀れ。

【Maclife】凝り性 〜iTunes管理

◎iTunesは「片付け意欲」「整理意欲」をフツフツと滾らせる、恐ろしいアプリケーションである。
え、何の話かって?
いやあ、Cover Flow用にアルバムアートワークの補完を始めたら、止まらなくなって…w

◎iTunesのオートロードで取得出来なかったアートワークも、Amazonに行くか、解像度に拘らなければアーティストの公式ページに行けば大抵あるので、それをヒョイッとアートワーク欄に持って行けば出来上がり。 いちいち保存かけなくていいのが○。
…って、完全に自己満足なんだけど、でもCoverFlowでアルバムをペラペラめくるのはやっぱり気持ち良い。

2007/11/04

【Diary】「軽」自動車

「軽」だから 安いから… ガソリン車に軽油入れ「動かない」…セルフ式スタンド利用でトラブル多発

「軽乗用車だから(燃料は)軽油」と思いこんで給油したケースもあった。また、JAFによると、ガソリン代の高騰を反映して「軽油の方が安かったから」との理由で給油するケースも全国ではあるという。
◎どんだけぇ〜(笑)
あーでもまぁ、普段どんだけどんだけ言ってるよーな人々がやらかしちゃったのかなぁ。

2007/11/03

【Maclife】Garagebandでビデオ編集??

◎某所から入手した某ライブビデオ動画に曲毎のチャプターを挿入しようと思ったのだが、iMovieにはチャプタ編集機能がない事を始めて知った。 iMovie HD'06には「DVDのチャプター用として」有ったらしいのだが、何れにしても最終的に欲しいのはDVDでなく、チャプタの切られたH.264だ。 どうしたものかと調べていたら、「Garagebandでチャプターを切る」と言う情報が…
え、Garagebandって音楽作成ソフトでしょ? そんなんで動画のチャプター切れるの? と最初は思ったのだが、これがあっさりと出来てしまったのだ。

◎QuickTimeムービー(MOV、MP4、M4Vなど)やiMovieプロジェクトをGaragebandに読み込み、ムービートラックをアクティブにするとエディタ画面がチャプタリストになる。 この状態で適当な位置にシークして「マーカーを追加」すると、その位置にチャプタが切られる。
あとはGaragebandの「共有」→「ディスクに書き出し」で、「iPod」で書き出す。 これでiPodでもMacでも見られる、チャプターつきH.264があっさり完成してしまう。 難点は再エンコードがかかるためえらく時間がかかることか。(目安は再生時間の2倍)

◎Garagebandで動画の情報を弄ると言うのは意外だったが、よくよくも考えてみると、QuickTimeムービー形式でチャプタ情報が必要となるのはビデオPodcastだ。 そしてビデオPodcastを最終的にオーサリングするのは、iMovieでなくGaragebandのお仕事なのだから、ある意味この仕様は当然ちゃ当然だ。(DVD用チャプタを打つのがiDVDと同じ理由)。

2007/11/02

【Computing】Vistaが最も高速に動くノートPC

PC World:In Pictures: The Most Notable Notebooks of 2007

Fastest: Apple MacBook Pro
The fastest Windows Vista notebook we've tested this year is a Mac. Try that again: The fastest Windows Vista notebook we've tested this year--or for that matter, ever--is a Mac. Not a Dell, not a Toshiba, not even an Alienware.
◎英語が苦手な人の為に翻訳すると
最速:Apple MacBook Pro
我々が今年テストしたノートPCの中で、Windows Vista最速はMacだ。 もう一度言おう。 我々が今年テストした--つまりはこれまで全ての中で--Windows Vista最速のノートPCは、デルでも東芝でもAlienwareでさえもない、Macなのだ。
最初腹を抱えて笑い転げたが、冷静になってみると特に驚く結果でもない。 MacBookProは「Pro」の名を冠するだけあって、ハードウェア構成の時点で「モバイルワークステーション」と言って良い位贅沢に作られているし、価格も高い。これでスコアが低かったらそっちの方が問題だ。
とはいえ最速とはね…

◎まあ実際Windowメインで使うにはキーボード・タッチパッドの問題があるので「Windowsノート探しの選択肢にMac」ってのはなかなか難しいかも知れないが、金に糸目を付けずに高速ノートをお探しの方、Leopardもついてくるし、お一つ如何?

2007/11/01

【Diary】DVDにHD記録

mycomジャーナル:東芝、MPEG-4 AVCでフルHD映像をDVD-R/RW/RAMにも記録可能なレコーダー発表

同製品の最大の特徴となっているのが、HD Rec機能の搭載。これは、デジタルハイビジョン放送の映像を、MPEG-4 AVCにトランスコードすることよって、1920×1080画素のフルハイビジョンのまま、圧縮保存するというもので、高い圧縮率と、高品位な映像、そして、5.1chの音声ストリームを2本までそのまま記録できるという特徴を持っている。なお、このHD RecはDVDフォーラムの規格として定められている。
以前のエントリで「デジタルハイビジョンを録画する方法が無い」と書いたが、次世代DVDを使わずに録画可能、と言うのは魅力的…に思える。
ただ、片面一層DVDに2時間の動画を記録するとなると、ビットレートは約4Mbps。 走査線数比だけできわめて簡単に計算すると、iPod用の高精細エンコード(H.264 1.5Mbps@VGA)より若干、圧縮率が高められる事になる。 その分の劣化は考える必要はあるだろうが、解像度も違うし,直接は比較出来ないのかな。 ぜひとも映像が見てみたい。

◎個人的にはこのレコーダ、欲しい欲しく無いと言う次元でなく、二つの大きな期待を持つ。
一つは東芝自身が言う
4.7GBのDVD-R8.5GBのDVD-R DL、15GBのHD DVD-R、30GBのHD DVD-R DLを、単に容量の異なる同じ種類のメディアとして扱える
と言う点。 HD Recを中心に扱うユーザにとっては、単発記録ならDVDを、ライブラリ構築ならHD DVDを、と言う使い分けが可能になる。 ライブラリ管理時の「物理的な枚数の削減」は大きなメリットになると思う。

◎そしてもう一つはHD Recと言う規格の中身。 これで使われている「MPEG4-AVC」と言うコーデックは、中身自体はまるっきりH.264と同じである。東芝は
この方式で記録されたDVD-Rは、HD Recに対応したプレーヤーでのみでしか再生できない。現時点では、HD Recに対応しているプレーヤーは他に存在せず、RD-A301のみでしか再生はできないと考えたほうがよさそうだ(DynabookシリーズのHD Recへの対応については、まだ決定していないとのことだ)。
とは言うものの、コーデックそのものから特殊では無いのだから、移植や水平展開はそれ程難しいものとは思えない。
著作権保護とかもろもろの問題はあるだろうが、PCとの親和性が確保されればかなり使い勝手の良いハイビジョン規格として使って行けるのではないだろうか。 それこそAppleTVとか、iPodとか。

◎ところでこの「4Mbps」と言うビットレート、DVD-Videoの標準ビットレートとほぼ同じだ。走査線数の比で考えると、H.264(MPEG-4 AVC)はMPEG-2の約3倍の圧縮率を持つと言う事になる。
そりゃあ、ポータブルメディアやオンライン映画配信のコーデックに使われる訳だよ…

2007/10/27

【MacLife】Front Row

◎最近Front Rowを使う機会が増えた。動画を見たり、音楽を聴いたり…勿論iTunesでも出来る(と言うかFront Row自体がiTunesのGUIのひとつだ)ことだが、「PCから離れて、リモコン一つで」寝っ転がりながら視聴、と言うユル〜い使い方が非常に良い感じ。
リビングで音楽をかけっぱなしにして,そのまま寝てしまう事もしばしば…

◎「PCで音楽を聴く,動画を見る」と言う行為が,リビングルームでのそれに対して「何か違う」と感じていた私だが、FrontRowではまったくそう感じない。 家電AVを使うのと同じ感覚でFront Rowで音楽を楽しみ,動画を楽しんでいる。
やっぱ、リビングルームでの楽しみにコンピュータのインターフェースは似合わないんだな,と改めて確信。 エクスプローラでお目当てのファイルを探し出してダブルクリック…は、家電の世界じゃないんだな。

◎難点は、NASの起動が必要な事と、内蔵スピーカだと音質が悪いのでミニコンポとの有線接続が必要な事。 AirMac Express買って、AirTunes経由で無線で飛ばすか? でもそれだったら思い切ってAppleTV買えば、NASの接続も必要なくなるんだよね…
うーん悩みどころ。

2007/10/17

【Apple】Leopard、10/26出荷開始

アップル ニュースリリース:アップル、Mac OS X Leopardを10月26日に出荷

「Mac OS® X Leopard(マックオーエステン・レパード)」が10月26日(金)午後6時より、直営店のApple Storeおよびアップル製品取扱店にて販売開始となり、アップルのオンラインストアでは本日より、予約販売を開始することを発表しました。
◎iPod touchの話題に隠れて、かなりの人が忘れていたであろうが、Leopardのリリースは10月に予定されていたのでした。 つーか私も忘れてたよw

◎ちなみに価格はシングルライセンスが¥14,800、5ライセンスのファミリーパックが¥22,800。 米国価格が129ドルだから、為替以外の価格変動は殆どない、と言える。ちなみにVistaのリテール版は2万円を超える、と言っておこう。
(以前JobsはLeopardに関する基調講演でVistaの価格体系を茶化したことがあったなぁ)

◎さーて私はいつ導入しようかな。 最初の人柱報告を待って、年末か年明けかな?

2007/10/16

【Diary】なんてこったい

ITmedia:高橋敦の「Macでいいじゃん!」第1回:MacでYouTubeから動画を保存したい

◎ぬお!見事な被りっぷりw しかもこれ、10/15のエントリ記事じゃん… 日まで同じか…

◎一応解説しておくと、ネタ収集をしたのが10/14で、文章作成に取りかかったのも14日。 で、昨日帰宅後エントリを書いたんですよ。
今日見るまで、ITmediaにこの記事があったってのは知りませんでした。
いやー、びっくり。

2007/10/15

【MacLife】Macと暮らしてはや半年

◎MacBookを導入して気がつけば半年が経過。 この間カーネルパニックを含めたダウンは一度も無く、アプリケーションダウンもBethyScapheとLogicで数度経験したのみ、という「Windows環境では考えられない様な安定した環境」を手にしている。

◎しかしよく考えてみれば別にこれは自慢するべき程のことでもない「至極当たり前の事」のはずなのだが、かたやWindowsと来た日には起動も終了も失敗するわ、起動したらしたでハードディスクの不快なガリガリ音と共に延々待たされるわ、それで使っていればボンボンアプリは落ちるわ… と言う、「根本的に信頼性に欠けるシステム」に自分の仕事や生活、何より「知的財産」を預けていた、と言う恐ろしい現実に今更ながら気付かされる。

◎まぁ正直言って、私にとって「Windowsじゃなければ良い」が先に立っていたので、ツールとしての信頼性が確保出来るのであればOSはUnixだろうがLinuxだろうが、Mac以外の何でも良かった。 ただ特定の目的がある訳でなく「生活ツールとしてのOSと、アプリケーションライブラリ」を考えると、Windowsを除外するとMacしか選択肢が今の所は無い…と思う。 基礎性能・操作性・信頼性・ユーザビリティ・ソフト資産の面でもっと優れたOSがあるならそれに乗り換えても良いと思う。

◎また、正直個人的にはMacには「どこまでもマイナーな」存在で居て欲しい、とも思う。 ユーザーが増える事は本来歓迎すべき事なのだろうが、マイナー根性と思われるかも知れないがOS Xにはあまり八方美人になって欲しく無いのだ。
OS XにはAppleが目指すOSの姿があり、ユーザに対する「Apple流儀の押しつけ」は、M$のそれよりも強いと感じる。 極端な話、Appleの「顧客に対する傲慢さ」は、M$の非ではないのだ。

◎例えばiPod Touch、フルタッチパネルのインターフェースはその優れた実装形態により市場で人気を博しているが、元はと言えばアレも「デバイスにボタンを取り付けるのは醜い」と言う、実に自分勝手な理屈から生まれたもので、入り口の時点では一切ユーザの事など考えては居ない。更にiPodは、私が知る限りは「ユーザの意見を聞き入れて」の製品改良は行わず、ただただ自分たちの論理だけで好き勝手にプロダクトデザインを行い、それに顧客を隷属させている。
私も良く「M$は自社の論理を顧客に押し付ける」と非難するが、Appleのそれは時としてM$のそれよりもえげつない。そしてApple・Macユーザは、そんなAppleの論理に隷属することを、大なり小なり「良し」と思っており、それが信者と呼ばれる所以であると思う。

◎Macが、そういうイロモノ世界に属していられる程度にマイナーな存在なら、それでもやって行ける。 しかし顧客数が増えれば増え、存在がメジャーになるに従って、それを扱うユーザの考え方が多様化して,「Appleに自分の論理を求める人」の増加と「そういった市場フィードバックを製品に盛り込む姿勢」が求められるようになってくる。。 M$はこういった意見を積極的に取り入れ、そこに「M$ふしぎ空間」を通した結果VistaのようなOSを生み、また時には自分たちが匙を投げたくなる様な重大なセキュリティリスクを抱える羽目にもなった。(Outlook Expressとかね)

◎顧客が望むものを作るか、作ったもので顧客をコントロールするか、中長期的に見てどちらが正しいかは判らない。 しかしAppleが自分たちのエゴイズムをもって「いい意味で」顧客をいじくり回すやり方を続けるためには、やはりAppleは「シェアの数字にもならない様な」立場が一番良いのかも知れない。

【Diary】亀さん

2chで見かけた亀田コピペ。

西麻布のカフェで眼鏡をかけて、春物の格好いいジャケット着て、チャンドラーのハードカバー読んでた坊主の人がいたんだよ。

驚いて良く見てみたら、ボクシング亀田兄弟の兄だった。
サイン貰おうと思って声かけたら、気さくに応じてくれた。
「TVと印象違いますね」って言ったら、
「演出なんですよ・・・。僕は嫌なんですけど、スポンサーの関係で断れなくて・・・。世間の人にイヤな思いさせて、本当に申し訳なく思ってます」だって。

その後お礼言って、しばらくお茶飲んでたんだけど、帰ろうとしたら店の人に「お代は頂いてますから」って言われた。
オレの分だけじゃなくて店にいた人全員分払ってくれたみたい。
それからテレビで見るたびに応援している。
TVであの姿を見ている人には、信じられないと思うけど、本当に全部作り話。
あっはっは!

【Maclife】Youtubeやニコ動からiPodに動画を落とす

◎今日はiPodネタ。
iPodは第5世代以後動画再生機能を持っているが、世間の動画は殆どファイルベースと言うよりYoutubeやニコニコ動画のようなFlashVideo形式のストリーミングが主流になっている。 これは勿論著作権その他の問題をクリアする為の措置だが、iPod Touchなどの無線LANに対応したデバイス以外では使えず、あまり動画再生機能を生かす事が出来ない。
そこでそんなFlashVideo動画ダウンロードして、をiPod対応の動画に変換してしまおうと言うお話だ。

◎必要な物はiPodへの動画変換では一般的なiSquintのみ。
ちなみにニコ動はプレミアム会員である必要は無く、IDさえ持っていればOK。(ただし、アクセス可能な時間帯である事)
まずはダウンロードしたい動画のページへ行き、目的の動画がストリーミング開始されるのを待つ。(ニコ動の場合、回線の状況に依ってストリーミングされない場合があるのでその場合はリロード)

◎で、ストリーミングか開始されたらCommand+Option+Aで「構成ファイル一覧」を表示する。と、大量にあるファイルのうち、「○○MB/××MB」という表示形式で,ストリーミングが進行しているファイルがある。 これがビデオファイルだ。
これをダブルクリックするとデスクトップにダウンロードが始まる。 ダウンロードが始まれば、Safariのウィンドウは閉じて構わない。
また、同時に複数のURLからダウンロード指定をした場合でも、Safariが自動的にリネームしてくれるので重複の心配は無い。

◎ダウンロードされたファイルは、ニコ動なら「.flv」の拡張子がつき、Youtubeだとつかないが、いずれも中身はflvファイルだ。
あとはこれをiSquintに放り込んで変換をかければOK。iPod用のmp4動画として変換してくれる。 もちろんH.264も使える。 …つーても、絶対的なレベルはアップロードされたファイルの設定に依存するので、「元の画像より劣化する事は殆どない」程度に捉えておこう。
あとはiTunesに登録してタグ編集を行い、iPodを同期すればiPodで動画を再生する事が出来る。

◎なお、Windowsでどうやるかは良くわからない。 と言うかflv→mp4あるいはm4vへの変換が果たしてうまく行くのやら?
以前「携帯動画変換君」でWMV→M4Vの変換かけたら、音と映像のズレが酷かったからなぁ…

【Diary】初音ミクをネタにヲタクが叩かれてブチ切れ

痛いニュース:「3次元に興味無し」「俺の嫁」…TBS「初音ミク」特集、「オタク印象操作」「職業差別」と批判相次ぐ

ユーザーの「3次元には興味がないんで」「俺の嫁」といった発言や、ユーザーの部屋に貼られていたギャルゲーキャラのポスター、コスプレなどを取り上げる流れになった。最後に、ナレーションがこのユーザーに対し「普段は何を」と質問。ユーザーが「コンビニでアルバイトを」と返答すると「ふーん、ご立派ですねえ」とナレーションが返して特集ビデオは終了した。
放送後、販売元の公式ブログやネット掲示板などには「ひどい」「オタクを叩いて視聴率稼ぎという魂胆が見え見え」「若いオタク叩きに利用されただけ(安全に叩けますから)といった批判が相次いだ。
◎…余りにも予想通りの流れにワロタ。 初音ミクがマスコミに出てくるとしたらこういう形だろうなぁ…と思ってたけど、まさしく。
ていうかニコ動とか見てて、調教だの何だのって言ってて叩かれない方が不思議だと思うけど…
いくら技術やスキルが高くても、ソーシャルスキルが低ければ、無理解な周囲に叩かれるのは当然の事。 世の中は基本的に「受容」でなく「拒絶」で出来ているんだから。 このあたり、とんでもない低品質作品をとんでもない高価格で売りつける同人音楽に似通ってるなぁ。(それが全部とは言わないけどね…)

◎それにまぁ、これは私個人のコトだけども、VOCALOID自体は面白そうに思えても、「初音ミク」と言うプロダクトデザインに嫌気が差している顧客が居る事も、少しは考慮して欲しいな、とか思ったり。

<19:30追記>
産経ニュース:ソフト会社がTBS批判 「初音ミク」番組巡る「アッコ」祭り問題
伊藤代表取締役はTBS側の番組制作のあり方についても言及。TBSが初音ミクをめぐるムーブメントに「当初から"興味がなかった"し"愛着もなかった"」と両断。続けて「(クリプトン社の)マスコミに対する認識の甘さが露呈する形となってしまいました」と諦めとも取れる感想とともに、初音ミクユーザーへのお詫びを綴っている。
◎うーん…「萌え」とかそういうオタク文化への迎合をした時点で、何らか好奇の目で見られることを想定出来なかったのが最大の問題じゃないのかなぁ。 ミク自体然りユーザ然り。
まぁクリプトンにしてみれば大事な顧客を侮辱された訳だから、この対応は納得できるにしても、

◎叩く側も叩く側だけど、叩かれる側も叩かれる側、だと思うんだよねぇ。
ヲタ特有の「自分の主義が絶対善」説は、周囲が辟易するに十分なインパクトを持っているからねぇ…
本当にミクやそれでの作品作りが好きなら,何を言われようと誰に叩かれようと黙々と良い作品を作れば良いだけの話、じゃないのかなぁ。
対戦相手にゴキブリ呼ばわりされても淡々と受け流し,きっちり実力の差を見せつけて勝利したボクサーのように。

2007/10/14

【MacLife】VNCでWindows端末をコントロール

◎Macに環境以降して以後、部屋でWindowsを使う事は殆ど無いのだが、Messenger:Macの接続が不安定な時、あるいはMusicatorのデータをmidファイル経由でLogicに持ってくるときのみInspironを立ち上げている。 しかし正直言って面倒だ。 かといってBootCampやParallel Desktopを使うにはコストがかかる。(HDDの増設も要るしね…)そこで今あるWindows機を、VNCを使ってリモートコントロールしてしまう事にする。

◎「Windows側からMacを操作」だったら非常に簡単である。 OS XにはApple Remote Desktop用にVNCサーバーが組み込まれているので、Windows機にVNCクライアントを組み込めばそれだけでリモートコントロールが可能になる。 しかし今回はWindows側がVNCサーバー、Mac側がVNCクライアントなので、両方のソフトを組み込む必要がある。

◎クライアントソフトの代表格と言えばApple Remote Desktopだが、10ライセンスでも¥34.000と少々値が張る。 そこでここではフリーのVNCクライアント、Vine(OSXvnc)を使う。 普通にdownloadすれば、デスクトップにフォルダが生成されるのでそのままApplicationフォルダに放り込んでしまおう。
ちなみにServerもあるが、前述したようにOS Xは最初からVNCServerが組み込まれているので、これは必要ない。

◎サーバーはWindowsなので正直「何でも良い」。 ここでは最もスタンダードなrealVNCを使う。 普通にダウンロード→インストールして、service modeをオン(デフォルトでオン)にしておけば、いつでも接続出来る。
あとは双方の環境設定で、Server側のパスワード設定と、クライアント側の接続先設定(IPアドレスとパスワード)を行えば接続出来る。

◎接続した状態がトップの画像で、フィットサイズモードになっているのでリモート画面が若干縮小されている。 フルサイズモードなら1:1の画面比率で表示するが、MacBookの解像度では下端が切れてしまう。
さて速度は…Inspiron側の無線LANが802.11bなので、たいした速度は望めない。 有線接続ならもうちょっと改善されるのかな?

2007/10/04

【Diary】吉野屋

吉野屋行ったんですよ、吉野屋。
とこの語りはおいといて、したらなんかオヤジが怒鳴り散らしてる。
どうやら店員がおつりを間違えて少なく渡しちゃって、
それに気付いて引き返してきて怒ってるというシチュエーションらしい。
ま、店員は怒られてもしょうがないわな。
でもこっちはメシがまずいなあ。食すすまねーや。と思ってたら。
そのオヤジ。真剣に、怒りで顔を真っ赤にさせながら叫びました。

「これがあのキン肉マンも愛した吉野屋か!!」

もうメシ食えんかった。
米吹いてた奴もいた。
新型吉野屋コピペ。 ポイント高し。

2007/09/29

【Diary】思想集団

軍事板常見問題(軍板FAQ):【質問】 FAQ常連がどういう思想集団なのか明らかにせよ!

【質問】
他人を攻撃するときはその思想信条まで含めて攻撃(というか馬鹿に)してるのに,自分たちがカブれてる思想・信条をはっきり表に出さないところが卑怯に感じるんだよね.
 〔略〕
 FAQの常連がどういう思想集団なのかよく分からんけど,それならそれでちゃんと表に出して活動してくれんかな.



【回答】
思想集団云々につきましては,何のことやら.
「まずお前の思想性を明らかにせよ!」
などといったフレーズは,mixiでも極左系の人々がよく連呼しますので耳タコですが,本サイトは不特定多数のレスからピックアップしているものであり,思想集団というのは妄想でしかありません.
(略)
……というわけで,「FAQ常連」は「思想集団」であるそうなので,思想を募集します.
 思想であれば,年齢性別経験を問いません.

 とりあえず,「カレーには福神漬け思想」を推奨.
 ソース・醤油などかけるのは不可! らっきょうは審議.
 もちろん金曜日はカレーの日!
…で、こっから延々カレーの好みに関する熱い(暑苦しい?)議論が続く訳だが、
激しくワロタ。

◎特定個人を特定の思想・思考に嵌め込んで(レッテル貼りして)考える事は、ある程度は出来るだろうけど、複数の個体が寄り集まった集団に対して…まして不特定多数が不特定に出入りする「ネット掲示板」に対してなんて、絶対無理なんですけどね。
いやむしろ、個人の寄り集まりの集団が「一定の思想・思考で統一されている」ほうが気味が悪いんですけど…

2007/09/24

【Column】技術者こその視野狭窄

◎ちょっと前のネタですが。
痛いニュース:“プレステの父”久夛良木氏「利益伸びないと『2ちゃんねる』で叩かれ、やりたいことができない」「少し先を行き過ぎたかも」

◎クタたん的には、PS3の販売が伸び悩んでる(つーか売れてない)要因を次のように分析してますね。

「少し先を行き過ぎたかもしれない」とする一方で、「日本の電機メーカーは進化が止まっている印象がある。グーグルやマイクロソフトなどパソコンの世界も同じだ」といらだちを見せた。
ここらへんにクタたんの「技術者であるからこその限界」が見えている。 それは端的に言えば「ユーザがそれを望んだかどうか」と言うマーケティングの点である。

◎結果論ではあるが、PS3は価格もそうだがそれ以上に「それを買う事で何が得られるのか」が明確にならなかった。 発売前の時期から「ゲーム機ではない」とクタ節を炸裂させてきた一方で、ではPS3はゲーム機以外の何なのか、は当時も今も良くわからない。
ユーザは「先進機能」を求めているのではなく、「価値あるコンテンツ」を求めているだけで、そのコンテンツを具現化する為には必ずしも先進機能は必要ないのだ。 そのわかりやすい例がWiiである。

◎さらにクタたんの「マーケティング観不足」はここにも現れている。
投資ファンドが常にエグジット(資金回収)を求め、利益の伸びが少し鈍ると株は売り浴びせられ、『2ちゃんねる』でたたかれる。やりたいことができない」という現実があると指摘、「若い人も株式公開など小さなサクセスで満足してしまう」と苦言を呈した。
いやいや、企業の為にカネ出してくれたファンドが資金回収を求めるのは資本主義において当然の市場原理でしょうよ。 会社の資本や予算が、「自分達がこれまでに稼ぎだした金」で賄われているとでもお思いなのだろうか。

◎自分も技術畑の端くれだけに時々自省するのだが、「技術者の理想論」は殆どの場合、「良いモノ」にはなっても、「良い製品(商品)」にはならない。 何故なら技術者の理想はヒト・モノ・カネのリソース要求が際限なく高く、またそのアウトプットはQCDのバランスが著しく偏ってしまう。(殆どの場合、過剰なまでのQ重視、CD軽視となる)
でも実際の所、「国家レベルの研究機関」でも無い限り、アウトプットに使える予算には限りがある。 企業内の製品開発行為なら尚更だ。
限りあるインプットリソースで、QCDのアウトプットレベルのいずれも高め、マーケティングの軌道に乗せる…これは、極論「技術者の理想論」とは正反対の論理なのだ。

◎技術畑出身のクタたんの視野には、それらの論理が視野に入らなかった。 まさに「技術者の視野狭窄」と言えるだろう。
極端、クタたんはSCEの社長やら会長などではなく、Cellの研究開発プロジェクトリーダーとか、PS3のデバイス開発チーフとか、そういうポジションに収まっていれば良かったのかもしれない。
まあ、WalkmanやVAIOなどの事業でも微妙にコケ気味なSONYに、まともなマーケティングの指揮を執れる(言い方を変えれば,マーケティングの為に辣腕を振るえる)人材が存在するのか,疑問な所ではあるけれど…

※余談。
ゲーム機には殆ど興味がない私だが、今ゲーム機を買うとしたらXbox360かな…
どうせMSが作ってるんだから,フライトシミュレータゲーム出してくれないかな。 そしたら買うw

2007/09/18

【Diary】珍しいもの

痛いニュース:先生「何か珍しい物を持ってくるように」→女児「わたし手榴弾もってきたよ!」→全校児童が学校から避難する騒ぎに

フランス北部の小学校で15日、9歳の少女が第二次世界大戦時の手りゅう弾を教室に持ち込み、児童が学校から避難する騒ぎが起きた。警察当局が伝えた。
警察によると、教師が授業の中でこの児童に何か珍しい物を
持ってくるようにと伝えたところ、この児童が手りゅう弾を持ってきてしまったという


◎脅威の模範解答。 個人的には100点満点をあげたいところだが倫理的にマズすぎるわなw
つーか、何故第二次世界大戦当時の手榴弾が残ったんだろうこの子の家。

※つって、ウチにも第二次世界大戦当時のモノが残ってたりする訳だけど…

2007/09/17

【Diary】交差点にて

◎写真は本文と全く関係ありまそん。 先日の百里航空祭で撮った1枚。 先端がちょっと切れちゃった…

◎で本題。
昨日都心に出かけた帰り、駅から家に帰る途中に国道を渡る横断歩道で、妻と話をしながら帰宅。
きちんと信号待ちして、青になったのを確認してから渡り始め、3/4程度渡ったぐらいのタイミングでふと横を見るとけたたましい音を立てる単車(つーか珍走車)。 全く減速する様子も無く交差点に突っ込んでくるではないか。
とっさに走って横断歩道を渡りきるや否や、族車はスピードを緩める事無く突っ走って行く。 本当にギリギリのタイミングで、あと1歩遅ければ妻か私か、どちらかと衝突していた。 妻など突然の出来事に興奮が醒めず、駆け込んだファミリーレストランでぐったりしていた。

◎その族車だが、その後も何回も国道を往復していた。 あまり「事故寸前だった」とかそういう意識は無いらしい。
偏見ではなく事実として述べるが、茨城県には、最早化石と言って差し支えない「ロケットカウルに3段シート、直管仕様」な単車が走り回り、事ある毎に「ぶんぶんぶぶぶん」と騒音をまき散らしている。
週末の夜ともなると某ゼリアや某ストといった「低価格系ファミリーレストラン」はそーいう人たちのたまり場となり、そんな場所に溜まる程金が無い集団は駅や自動販売機といった「明るい所」の前でうんこ座りをしている。(おまえら蛾か?)

◎昭和と言うよりもはや伝統芸能の域にまで達したといっても過言でない珍走団が、未だに「ファッションでなくネイティブに」存在している土地、それが茨城県南部であると言う事を痛感させられた。
まあ家の近所をパトカーに追いかけられながら走り回ってる分には平和で良いのだが、こっちの身が危険にさらされるようでは笑っても居られないなあ。
つくばと都心部のアクセスがTXの開業で改善され、「新たなる衛星都市」としての機能発展が見込まれる茨城県南地域だが、こーいう文化が無くなっていかない限り、「茨城」と言う地名から来る「ダサい」イメージって、抜けないんだろうなぁ…

2007/09/13

【Logic】Logic 8


アップル:Logic Studio
アップル:Logic Express 8

◎ついに、と言うか、やっと、と言うか、どちらが適切か少々迷うが、とにかくLogicの最新バージョンがリリース。 しかもとんでもない値段である。上位バージョンのStudio(従来のPro、Platinumに相当)が何と¥59,800。 従来は上位バージョンは10万円近く(確かPro7が¥99,800、Ver5の頃は15万近くしたような…)だったのだから、ものすごい価格破壊だ。
アップグレードはもっと凄い事になっている。 バージョンアップ(Pro6、7、Platinum/Gold5,6,7)が¥22,800、アップグレード(Express6,7,8、BigBox)は¥34,800と、壊滅的な安さになっている。
ちなみにCubase4のストリートプライスが約¥100,000、Soner6 Producer Editionが約¥85,000。 価格だけ見てもWin信者お布施乙!ってな感じだ。

◎で、今回のLogic、 大きな変更点はシングルスクリーン化とマルチテイクレコーディング対応(複数テイクを非破壊切り貼りするスワイピングにも対応)、DeleyDesigner(マルチタップディレイ)の追加、グループオートメーション(と言うよりミキサーチャンネルのグルーピング)対応、サンプルアキュレート編集対応(何気にLogicの弱点だった)といった細かい機能改善が主で、大きい…と言うか「ドラスティックな変更点」は実はそれほど無い印象を受ける。

◎しかし、Studioのパッケージをよく眺めると、今回のバージョンアップは「Logicと言うソフトウェアの立ち位置」そのものの変革──シーケンサが、オーディオを統合してDAWに進化した時のように──に値する程,大きな変更を受けている。 Logicのソフトウェアシンセ・エフェクトプラグインをライブパフォーマンス用に使う「Mainstage」、楽曲/台詞/効果音等を時間軸上に並べてポストプロ編集をするSoundTrack2などを包括したことで、「音楽制作ツール」から、演奏からポストプロまでをカバーする「統合音楽環境」に進化を遂げている。

◎特に「MainStage」の概念は画期的だと思う。 従来ソフトシンセの弱点の一つだった「ライブパフォーマンス」や「演奏性」と言う部分に足を踏み入れ、ホストアプリ(と言うかDAWと言う録音前提の環境)を飛び出してMacを楽器化してしまおうと言う思想のようだ。
最近のAppleのサイトは積極的に大量の情報をプレゼンテーションしないので、モノの完成度が判らず評価のしようがないが、見た感じ鍵盤楽器(シンセサイザー)に留まらず、ペダルコントローラを使ってのギターエフェクト、パッドコントローラを使ってのドラム演奏にまで対応しているようだ。
ヘタをすると本気で「ハードウェアシンセ・エフェクターにとどめを刺す」存在になるかもしれない。

◎一方、Expressのほうは価格こそ¥6,000のダウン(リテール版が¥23,000。 バージョンアップだと¥11,800)に留まったが、プラグインの充実がすごい。 Expressユーザ(と言うか私?)が非常に欲しかったI/O、Stereo Spread、Rotor Cabinet、SubBass等、従来Proに搭載されていたプラグインの殆ど(少なくとも、SpaceDesigner等の高級プラグインを除いて)が搭載された。 ホームスタジオ用にしては異常な程豪華だ。
一方でインストゥルメントも、これまた欲しかったES2が搭載され、サンプラーがEXS24mk2になり、待望のExternal Instrumentも追加された。

◎基本機能部分では何気に目立たないが、オーディオ内部処理が32Bit/64Bit浮動小数点処理、最大サンプルレートも24Bit/192kHz対応、チャンネルストリップのスロット数、バス/AUX数、ソフトインストゥルメント数、などオーディオ処理の基本仕様Studio(Pro)と同等に引き上げられた。(と言うかサラウンド対応していない点以外、あまり差異が見当たらない) また基本編集機能や操作系も殆どProとの差異が小さい…と言うより、コントロールサーフェースとサラウンド対応の領域以外,ほとんど差が無さそうだ。

◎結局の所、「音楽制作に留まらない統合音楽環境を目指して進化した」Studioと、「音楽制作ツールと言う従来の立ち位置で出来るだけの機能を盛り込んだ」Express、と言う見方が出来そうだ。
正直言ってLogicは、従来「MacのDAW」である事以上の価値が見いだしづらい(勿論それだけでも十分価値があったが)モノだったが、今回のStudioの「統合音楽環境」の概念は、他のソフトには無かった画期的なものと言えると思う。
て言うか正直言って、Studioホスィ…(安いしね) MainStageの完成度次第では、マジで「スピーカ以外のウチの機材」全部お払い箱になるかもしれない…あ、マスターKeyで餅だけ残すかw

※追記
今回Studioには従来Jam PackでリリースされていたAppleLoopsが全てbundleされる。 ただし、あまりにも容量が大きいのでApple Lossless圧縮されている模様。(それでも10GB…) 他にもエフェクトプラグインやサラウンドミュージックヘッド等,オプション類を全部含めるとインストール総容量は45GBに及ぶ… 鬼か!
ウチのMacに入れるには、HDDの交換が必要だね…(一応、コンテンツの39GBは、外付けHDDへのインストールも可能)

2007/09/10

【Diary】最強の特撮

○少々今更感のあるネタだが、YouTobeを巡っていて衝撃的なモノに出くわした。
特撮全盛期の70年代に現れたヒーロー、その名もゴッドマン
突っ込みどころは山のようにあるのだが、何はともあれまず見てみよう。
※絶対に【途中でスキップ】しないで最後まで見ましょう!
アメーバビジョン:ゴッドマンvsキンガー


○…えー、恐らくご覧になった方は全身のありとあらゆる関節が外れたかのごとき脱力感に襲われると思います。
1話5分間、無言でひたすら殴り合い、それが6回も続きます。「その2」「その3」「その4」など、順番を入れ替えても何の違和感も無さそうですw
んでまたこのゴッドマンの格闘センスの無さが光る。 途中で怪獣にマウント取られて殴られてるし…
作品の詳細紹介はWikipediaのページに譲るとして、70年代の子供はコレ見て大喜びしていたんでしょうか?

○そんなゴッドマンの魅力を凝縮した動画がコレ↓
Youtube:ゴッドマンで衝撃(笑撃)を受けたシーン俺的ベスト10

個人的には冒頭の落下と鈍器盗難がスキ。

○さらに、所謂MAD職人達が、その才能を盛大に無駄遣いしてくれました。
Youtube:ゴッドマンvsバッフクラン

ゴッドマン強えぇ!w

2007/09/03

【Diary】みそじ

○本日は年に一度のVer'Up(ダウングレード不可)と言うコトで,ついに三十路に突入。
        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚

…まぁ、どうにでもならなくてもいいんだけどw

○まあ、三十路三十路とネガティブに捉えても何も面白く無いので、例年通り「日本で3番目に落ち着きの無い30歳」を目指して邁進する次第。 しかし先日健康ランドメンバーその他と飲みに行き、「3番目」のハードルが実に高い事を思い知った次第。
まだまだ修行が足らんな。 何のだ。

2007/08/26

【Camera】ミドルクラスデジタル一眼

キヤノン:EOS 40D
ニコン:D300

◎いやはや短期間に大物2機種リリースされるとは驚き。 と言っても私は既にKDNユーザなのでどうしても40Dの側に興味が行ってしまうのだが…APS機でありながらD300の高性能っぷりには驚かされる。 つーか機能的には完全に40Dを食ってしまう程豪華。 51点(クロスセンサー15点、任意選択11点)AFって一体…40Dが新たに対応したダストリダクションやライブビューにも勿論対応して、この機能で23万は安い!
…と言いたいところだが、このクラスを欲しがるハイアマの人は、果たしてAPS-Cの撮像素子で満足するだろうか? そこが疑問。
どっちかってーと、秒間8コマ連射や51点AFってところから、機動性重視の報道カメラに向いてる感じもする。 1枚の作品をじっくり創るよりも、特定の瞬間を切り取る用途に凄く向いてる、そんな感じがする。
私は所謂「ニコン党」でないので、良くわからないけど。

◎で、40D。
KDXで取り入れたDIGICⅢ、ダストリダクションといった機能を取り入れ、やっとライブビューにも対応した。 KDNユーザにとって、ちょっとKDXにツンデレだった部分(笑)が取り込まれている。
基本機能の部分ではクロスAFが中央1点だったのが9点全域になったこと、バッファーメモリが大きくなりラージファインの連射が30枚→70枚に倍増したこと、連射速度自体も5→6.5枚/秒に向上している。
他に細かい所ではフォーカシングスクリーンの交換が可能になってたり、ファインダー倍率が(100%ではないにしろ)向上していたり、と価格性能比を考えるとかなり「まとまりの良い」製品になっているようだ。
つーか20D→30Dのモデルチェンジが酷過ぎた分、40Dの基本性能Upは引き立って見える。

◎ちなみに、40Dと同時発売で、EF-Sレンズで2本、新型が出た。
EF-S18-55 F3.5-5.6 IS
EF-S55-250 F4-5.6 IS
18-55のほうは、恐らくはEF-SのエントリモデルだったEF-S18-55 Ⅱ USMの置き換えだろう。 そして55-250はEF-Sとしては初めての望遠ズームとなる。 どちらもISを搭載しており、ボディ側手ぶれ補正を持たないCanonの戦略なのだろう…が、価格の制約からかUSMを採用しなかった。 USMは使ってみると判るが、静粛性と高速性、またフルタイムマニュアルフォーカスによる細かい補正は大きな武器なのだ…とは言っても、KDNとかKDXで家族撮影してる人にとって見れば、そんなんどうでも良いのかな。

2007/08/19

【MacLife】Pagesを使ってみる

◎iWorkのワープロソフト、PagesをBlogの下書きで使ってみた。 重い重いと評判のPagesだが、08になったからなのか、マシンスペックが(比較的)恵まれているからか、重さはそれほど感じない。
なお、

◎画面レイアウト上で「これは良い」と思ったのが、NumbersやOmuniOutlinerにも共通する「インスペクタ」による各種設定とページサムネイル、そしてスタイルウィンドウか。
スタイルウィンドウの機能自体はWordの書式ツールバーと同じようなものだが、ドロップダウンリストから選ぶWordの形式より断然選び易いし、「自分自身がどういうスタイルを設定しているか」が一目で分かる。

◎廉価なワープロソフトなので機能的にも知れてるのかな、と思ったらさにあらず。セクションの概念や段組み、図形描画、テキストボックス、表の描画や表計算機能(Numbersとほぼ共通の関数を持っており、Numbersで作成したシートの貼付けも可能)、グラフ描画、メディアファイルの挿入(iPhoto、iTunesのライブラリを利用可能)も出来るとあって、機能的には十分な実力を持つ。
それでいて、Numbers程「Officeからの機能見劣り部分」もそれほど無いので、Office2008の「待ち」をしている人や、Macに乗り換えて直ぐの人には強力にオススメできるソフトになっている。

◎なお、本当なPagesもNumbersも、ページレイアウト機能と強力なテキストボックスを活かした「DTP的文書作成」にこそ真骨頂があるのだが、それについては後日。(そこまで触りきれてない)

【Diary】なつやすみ日記帳その2:花火大会

◎もう一つの夏休みのイベントは花火大会。 毎年江戸川の花火大会には足を運んでいるが今年は諸事情によりあまり花火を楽しめなかったので、それまで行っていなかった手賀沼の花火大会に行ってみる事に。
常磐線を乗り継いで我孫子の駅に来てみると凄い人。駅から脱出するのに20分近くを要した。これは階段側だが、反対側のエスカレーターはもっと凄い事に…

◎手賀沼の花火大会は我孫子市・柏市の合同開催で、会場は水辺の公園なのだが、この公園が木が入り組んでいて見えないったらありゃしない。 場所取りもせずに飛び込みで行ったので行けども行けども人々々で花火なんてさっぱり見えやしない。
…と、ビニールシートの隙間を縫って歩いていた妻が突然その場で座りだす。
「ここで見よう」
うーん、まぁ確かに隙間だから誰の陣地でもないし、周りの人は花火に見とれて我々の領地侵害(笑)には何も言う様子は無さそうだったが…御主なかなかやるなw

◎この花火大会のキモは「水上花火」なるものらしい。 妻の所業(笑)のお陰でたまたま真正面で見る事が出来た。サイトのトップページを見るとさぞ豪華なものかと思うが、実際見てみると結構「地味…」な感じ。水面に花火が写って、プチ幻想的な感じで悪くはないんだけどね。半分水につかった状態で爆発するので音も「バフン」って感じで迫力無いし…

◎と言う訳で今年の夏は「泳ぎに行く」と言う毎年の目的こそまだ達してない(来週あたり、プール行こうかな)が、当初絶望的にヒマかと思ってたがそこそこ楽しむ事が出来た。
さーて明日から仕事かぁ…

【Diary】なつやすみ日記帳その1:イルカと熱帯魚

◎さて今年の夏休み、イロイロあってたいして外出もしていない中、妻が「一度行ってみたかった」と言う八景島シーパラダイスへお出かけ。 出かけたのがお盆を過ぎてからだったので高速道路はガランガラン。
途中肛門括約筋の限界に挑戦する(食事中の人すいません)と言うプチアクシデントに見舞われながらも、あっという間に八景島に到着。

◎八景島のメインコンテンツと言えば水族館。 アクアミュージアムと言えばイルカショーが有名だが、あまりに客が多過ぎて(お盆時期はもっと凄かったんだろうなぁ)最後列から遠巻きに眺めるのが精一杯で、何やってんだか良くわからない状態。 うーん望遠欲しかったなw
一方で4階建ての1Fは熱帯魚のコーナー。 「ファインディング・ニモ」以後、やはりカクレクマノミは人気のようだ。 しかし私はクマノミはどーでもいいので他の熱帯魚をバシバシ激写。

◎また2F〜4Fブチ抜きで巨大なドーム状水槽があったり、「イワシの大群マニア」にはたまらないサメとイワシの水槽があったり(でもあれって日に日に減ってるんだろうなぁ…やっぱ)と、水族館に興味あるなしに関わらずなかなか楽しめる。
また遊園地的施設も併設してるのだが、ジェットコースター好きの私と妻は最初コースターを見て「たいした事無さそうだなぁ」と思ってたら大間違い。 スピードは対した事無いのだがハイテンポで振られるのでなかなかスリル満点。 妻など途中から黙り込んでしまった。

2007/08/16

【Diary】他人のせい

◎米国サブプライム・モーゲージから端を発する世界株安が地球を2週ぐらい回っている状況だが、そんなこととは無関係(でもないが)にヤバげな韓国経済から、こんな論評が飛び出した。
東亜日報:「円キャリー・トレードの急激な回収は、通貨危機を促しかねない」

権五奎(クォン・オギュ)副首相兼財政経済部(財経部)長官は14日、「予期せぬショックで、円キャリー・トレードの投資資金が急激に回収されれば、1997年の通貨危機のような大きな混乱に見舞われる可能性がある」と語った。

…円キャリでの短期外債を自分でバカスカ積み上げて、それをマトモに運用するどころか不動産投機なんかに突っ込んでおいて何を言っているんだ…と言う感じがしないでも無い。

◎確かに、前回のバブル記事では触れなかったが、韓国経済がバブルの様相を呈するもう一つの要因として、この「低金利故にほぼ無尽蔵に融資を受けられる」円キャリーによる金余り現象がありはするが、その融資を何に突っ込むかは韓国自身が選択するものであり、実体経済に還元される投資(たとえば企業の設備投資)ならともかく、バブルの象徴たる不動産投機に突っ込んだりしている時点で、資金源が円キャリーだろうと何だろうと、自分でバブルを膨らませている、と言うしかあるまい。
(勿論、短期の債務であるが故にリターンが長期化する設備投資に資金を突っ込めなかったと言うジレンマもあるにはあるだろうが…)

◎もっと度肝を抜いたのが以下のコメント。
1997年11月、日本の各銀行が韓国に融資した大規模な資金を一気に回収し、非日系銀行の資金回収にまで影響を及ぼした結果、韓国の通貨危機の発生を促す主な要因となったと説明した。

おいおい… アジア経済危機までもが日本の金融機関のせいと仰りますか。

◎私が意地悪なだけかもしれないが、このコメントは「韓国経済がウォン安に触れても、資金は引き上げないで一緒に泥舟に乗ってね」と言っているようにしか聞こえない。 しかし、下落すると判っている金融市場にそれでも金を突っ込む金融機関や投資家が居たら見てみたい。 市場が下落すれば資金が逃避する、それはあたりまえの現象である。
そういうものに対するリスクヘッジがうまく行っていない、と言う事が、どうも韓国経済界(というより政治レベル?)には見えていないらしい。
果たしてこの先、どうなるのやら。

2007/08/13

【MacLife】iLife&iWork'08

◎Leopardのリリースまでメジャーバージョンアップは無いかと思っていたが、iLifeとiWorkの新版がリリースされた。 しかも「'07」でなく「'08」としてのリリースだ。 早速2本とも購入…つーても、ワーキングユースとホームユース,2本のスイート合わせて2万円行かない値段で、ある程度の機能制限があるとは言っても基本的なアプリケーションを網羅出来るのだから素晴らしい。 ワープロと表計算だけでアホみたいな値段を取られるのとは大違いだ。(え、何処の話だって?)

◎iWorkの目玉はなんと言っても表計算ソフトのNumbers。 特徴である「自在に配置できるスプレッドシート」 感覚的に言えばWordやPowerPointのページにOLEでExcelの表を貼付けるのに似ているが、シート(ページ)内に配置した各スプレッドシートの串刺し演算や、ページをまたいだ数式・グラフ参照等も可能なので、Excelを遥かにこえた自由度でのドキュメント作成が出来る。 DTPにも感覚的には近い。
操作系はMacアプリの特徴を良く押さえており、OSや他のAppleアプリにも通じた操作系…言い換えれば「他のMacアプリである程度慣れれば直感出来る操作性」になっている。 MS-Officeからの乗り換えだと最初つまづくが、これはすぐに慣れられた。
不満点としては関数がまだ弱い(私が使用している範囲ではFrequencyやNormsdist等の統計関数が使えない)こと、フィル回りや関数構文で融通が利かない部分がある事、全体的な動作がやや重い事か。(iWork系が重いのは昔から有名なのかな…) とはいっても9800円のソフトでここまで出来るのだから上出来。

◎一方でiLifeはiMovieが最も変更された…らしい。「らしい」というのは、私自身がiMovieをあまり使っていなかったからだ。
iMovie'08はスキンが大幅に変更され、iTunes風に素材ライブラリを管理する「イベントライブラリ」と、作成しようとするムービーの管理を行う「プロジェクトライブラリ」の2ペイン構成となった。
イベントライブラリはビデオだけでなく、オーディオ、静止画、タイトルスタイル、トランジション等がライブラリ化されており、そこから素材を選んでプロジェクトに貼付けて行けばムービーが完成する。 '06と最大に違うのはスタイルの概念が無くなった事で、'06が一定のスタイルの中にムービーを収める形式であったのに対し、'08はムービー素材をトランジションで繋げて作成して行く、と言うスタイルになった。 これには賛否両論あると思うが、シンプルなムービーを作成するには良い変更点だろう。
(おそらくは、iMovieを使用していたユーザの多くがスタイルを使用していなかったのかな?)
ちなみにiLife'08ユーザーはここでiMovie HD'06のダウンロードも可能なので、必要に応じて使い分けるのが良いだろう。

一方で廉価高機能(?)シーケンサのGaragebandは、Magic Garagebandという「良くわからない機能」が追加になったりもしたが、音楽作成と言う意味での機能強化がいくつかある。
マルチテイク録音対応、ビジュアルEQの装備、そしてテンポ/エフェクトオートメーションに対応した事だ。 個人的にGaragebandは「Logicまでいちいち使ってらんねーよ」的な、カセットMTRな雰囲気で使うのがベストかなーと思っているが、そーいう使い方が前提ならこれらの新機能はかなり魅力的だと思う。 今回は掘り下げる時間(と気力)が無いので、また別途レポートしよう。

2007/07/30

【Diary】近況報告

◎会社行って帰ってきて寝て×6→妻の実家行って帰ってきて,以上!

◎…いや冗談抜きでこの1週間,やったことってこれだけ。先週頭から仕事が「山越えモード」に入ってしまい、連日帰宅が12時過ぎ→飯食って風呂入って2時頃就寝→6時に起きて出社、というだけの生活を1週間続けた上、土曜日も出勤でしたw
ネタらしいネタと言えば…平行で走っている(私は絡んでいない)テーマも山越えモードの為人員余裕が全くない…と言うより人員数よりテーマ数のほうが多いと言う大惨事になってしまっていることぐらいか。 …景気のいい話がないなぁ。

◎極秘裏にはプロジェクトもあるのだけれど、とりあえず盆が過ぎるまでは何も動けませ〜ん。

2007/07/27

【Diary】報道の裏表

朝鮮日報:ソニー好調、4-6月期営業利益993億円

ソニーの4-6月期の営業利益は993億円で1-3月期の営業損失1134億円から黒字転換した。(中略)
 1-3月期の純利益は前年対比で2倍以上となる664億円、また売上高は前年対比13.3%増加となる1兆9800億円を記録した。
 野心作PS3が任天堂のゲーム機「Wii」に苦戦しているが、デジタルカメラ「サイバーショット」の需要が急増し、損失分を挽回した。また円安傾向も実績を支えたとみられる。

◎相変わらず微妙な利益率だなー、と思いつつこのニュースを眺めていたが、家に帰って新聞を開いてみるとこんな記事が。
Yomiuri Online:ソニー、テレビ事業の赤字拡大…価格下落で収益悪化
ソニーは26日に発表した2007年4〜6月期の連結決算の中で、テレビ事業の営業利益の赤字幅が前年同期の110億円から280億円増え、390億円に上ったことを明らかにした。液晶テレビの売上高は約2000億円と、前年同期より約20%増えたが、価格下落が想定以上に進み、収益が悪化した。


◎実は読売の記事はこのあと朝鮮日報と同じ様な記事となり、一方で朝鮮日報のほうにはテレビ事業のことは一切書かれていない。
朝鮮日報の記事はロイターの記事をもとに書いているのだが、ロイターのほうにはちゃんとテレビ事業の事が書かれている。
読売はおそらく自分で記事を起こしたものと思われ,順序の違いはあれ概ねロイターと内容を一にする。 勿論ニュースのお題目に持ってくる内容に依って,どうとでも印象が変わってしまうのだが。

◎そしてなにより朝鮮日報。 ロイターも読売も、そして他の新聞社・ニュースサイトが同じ様に「双方を報道」している中で、朝鮮日報はテレビ事業の赤字には触れない。 ソニーのテレビがどういうものか、サムスンがどういう状況に置かれているかを考えると…何をいわんや、と言った所か。

2007/07/22

【Diary】衝撃の真実(ってほどでもないが)

◎なんとなくYoutubeを巡っていて見つけたモノ…

◎じつはこれ、丁度去年の蘇州出張の際、工場の始業前に毎回これが流れていたのだ。 社内ローカルな体操だとてっきり思っていたのだが、どうやら一般的なモノらしい。

◎始業前に流れるので、当然我々もこれを「やる」わけだが、…実際やっていただくと判るが、非常に動きが複雑な上「1拍で二つの動き」が兵器で入っているので体操しづらいことこの上ない。 と言っても律動体操よりはマシだと思うけど。

◎ああ、これ見てたらまた中国出張行きたくなったな。 あくまで出張ね、出張。

2007/07/09

【Diary】品質保証

ITPro:マイクロソフトが新経営方針、「品質向上に最優先で取り組む」

マイクロソフト自身も「現状は製品やサービスの担当部署ごとに品質保証部門が分散している」。これを改めるため、組織横断的に品質保証を手がける「バーチャル組織」を設けるという。

◎今まで無かったのかよ! と突っ込みを入れてしまった… M$程多角経営、かつそのいずれもにブランドイメージを強固に持つ企業もそう多く無いと思うのだが…
顧客に取ってみればOSが飛ぼうが鯖がいかれようがOfficeが言う事聞かなかろうが「MSに対する負のイメージ」を抱く。 ブランド価値が大きな企業程、その点を重要視して、横断的な「ブランド保護としての品質保証の事業化」をするものだと思ってたのだが。 私が理想主義的過ぎたのだろうか。

◎とはいえこれは喜ぶべき事…かと思っていたが、
具体的な活動としては、製品のバグを開発段階で米本社にフィードバックする体制の強化、マイクロソフト製品を使ったミッションクリティカル・システムの構築に関するガイドラインの整備や技術トレーニング、稼働後に品質問題が見つかった場合の対応を迅速化すること、などを挙げた。
うーん、どうもどれも顧客の側に向いた指標に見えない上、「稼働後の品質問題対応の迅速化」が記事の最後に来ているのがど〜にも気になる。去年の各種パッチにまつわるグダグダっぷりを見ていると、いの一番にやるべきは「品質問題対応の迅速化、及び確実性の向上」、そして何より「稼働前開発段階での信頼性向上」じゃないのかな。 特に記事全体を見回しても「信頼性向上」に関する記載が見当たらないのが気になった。(プレス自体を見てないので、断定はできないけど)

◎また、M$の謳う「品質」が、どのレベルに向いたものなのかもちょっと気になる。 何せM$の手がける事業はフロントエンド端末から、総合的なカスタマイズソリューションまで幅広い。 そしてそれぞれの分野において、求められる「品質の定義」は明らかに違う。
カスタマー自身の保守管理が前提で、かつ商品自身にも品質維持の為のプログラムが「込み」で商売となるソリューションビジネスの場合、信頼性よりも重視すべきは対応の迅速性と正確性、そして種々の変化に対応出来るアフターサービス柔軟性で、製品そのものの信頼性は「冗長処理等の手段を講じている限り」それほど重要視はされない。
一方でフロントエンドの場合、何よりもまず重要視されるのは「製品出荷段階での信頼性・堅牢性」である。 と言うよりアフターサービスは付加的なものでしかない。 勿論「種々の変化に対応する」製品の柔軟性は求められるが、それをユーザーに意識させず、専門知識も必要とされないレベルのものでなければならない…本来は。

◎手がける製品の範囲が手広ければ手広いほど、製品に求められる「品質」は多種になり、またそのプライオリティも顧客レベルに応じて変化してくる。 一方でそれらは全て「M$のブランドイメージ」と言う単一のものに集約される。
M$の品質統括組織が、この「相反する二つの品質指標」をどう両立させるか、ちょっと興味のわく所である。

【Diary】値段

ITmedia News:「PS3の値下げなし」とソニー社長

PS3の価格を引き下げる「計画は現時点ではない」と中鉢良治社長はReutersの取材に応えて語った。
と言う報道が流れたのが7月6日。 しかしその3日後にはこうなった。

ITmedia News:[WSJ] PS3、米国で100ドル値下げ
ソニーはプレイステーション 3(PS3)への最大の批判の1つに応え、同製品の価格を100ドル値下げして売り上げ拡大を目指す。
 この値下げは米国で7月9日から実施され、PS3の価格は499ドルとなる。この値下げは業界内の各方面で予測されていたもので、ロサンゼルスで間もなく開催されるゲーム業界展示会の直前に行われた。(中略)
「多くの消費者にとって、価格が障壁になっていると聞いた」とソニーの米国ゲーム部門社長兼CEOジャック・トレットン氏は語る。「100ドルの値下げで、もっと多くの消費者がPS3を入手しやすくなると期待している
◎うーん、突っ込みどころはいろいろあるんだが、シロウト考えで行くと、海外販社(米国ソニー)に取ってみればソニー本体の事情なんぞ知った事か、と言う事か。 マニュファクチャラー(SCE)やブランドホルダー(ソニー本体)の収益性を犠牲にしてでもまず自分たちの売上高のテコ入れが必要な程、のっぴきならない状況に来ていると言う事か。 販売の収益は数売ってナンボ、だからね。

◎工場はとにかく「作って出せば」売上げが出る。 だからソニーは生産出荷台数を重視するし、販社は販社でとにかく「発注を絞りつつ売りさばく」ことができれば利益は出る。さらにSCEはマニュファクチャラーなので、売上げに関係なく開発費の回収が出来る…このためトータルで考えると、海外販社の値下げ分の利益減少は、そのままソニー本体(事業部)に帰ってしまうことになる。

以前のエントリで、ゲーム機における赤字先行ビジネスモデルと損益分岐点の話を書いたが、普通ゲーム機の値下げ(と言うよりコストダウンモデルチェンジ)は一応損益分岐点を通過してから行う。…っつーかゲーム機でなくてもそうか。
さてPS3は損益分岐点を通過したのだろうか? 世界レベルで見ればWii以上の売上げ台数を誇るXBOX360でさえ、モデルチェンジの噂は聞かない(エリートは上位機種だしねぇ)
つまり北米の値下げ宣言は、ソニー本体に対し「損益分岐は更に遠くなるけどよろしくね、うちはうちで儲けるから」と突きつけたようなものなのだろう。

◎そういった意味で中鉢社長のコメントは、ブランドホルダー、かつ事業コントロール部門としての必死の叫びだったのかもしれないが、事業部別独自会計を押し進める昨今の経営手法の歪みが、こういう形で現れてくるのか、と思う。
(そういえばソニー全体で見ると、事業部別の弊害が、これでもかと言う位社内競合が多いんだよなあ…)

◎そうそう、PS3の値段と言えば、やはりこれを忘れるワケには行かないな。
ITmedia +D:やっとすべてを発表できた——SCE久夛良木健氏プレスイベント直後インタビュー
「高級なレストランで食事をした時の代金と、社員食堂での食事の代金を比べるのはナンセンスですよね?

ええ、ナンセンスですね。 恒久レストランが値段に見合ったサービスを提供するものであればね。

2007/07/08

【Diary】今日の1冊:本当はヤバい!韓国経済(三橋貴明)

◎滅多に本など買わない私が珍しく書店で見つけて速攻でGetした本。 むちゃくちゃ面白く、速読傾向な私だが半日で読破してしまった。(勿論繰り返し、最低10回は読むと思う。 私はそういう本の読み方をする)

◎この本,実は2ch極東N板の名物スレ「韓国経済ワクテカスレ」の1コテハンが執筆したものである。 (このため恐らくは著者名もペンネーム)このスレ、もともとは東亜+板で時々立っていた経済関係関係のニューススレに三橋氏が降臨し、その圧倒的なデータと本職ならではの鋭い分析を披露、住人の圧倒的支持を受け、更に三橋氏同様の経済エキスパートも巻き込んでイナゴ化し、極東N板に舞台が移った後それまで議論されていたデータをもとに本の形として構成されたものである。
ちなみにワクテカスレのまとめサイトはここ

◎私は東亜+の時点から(しかも運が良い事に最初に降臨された時から)その動向を見て強い興味を惹かれ、まとめサイトに移行してからも定期的に読んでいたので、記載してある情報自体は掲示板で得られるものとそう大差は無い。 しかし掲示板(あるいはまとめサイト)と言う体系化されていない情報の羅列から概念的に理解するよりも、本と言う形で体系的にまとめられたほうが断然理解度が速い。 情報は画面で見れば良いので印刷物は不要なんて考えてるIT技術者もいるが、やはり活字の威力を思い知った次第。

◎さて、タイトルからして嫌韓・笑韓テイスト溢れる本に思えるがさにあらず。 韓国自身が発表している経済動向指数とマスメディア(新聞)から得られる情報をもとに分析をした上で、韓国の経済状況がどれほど深刻なものかを克明に示している。
もともとの掲示板の性格、そして何より著者の意地の悪さ(笑)もあって文章そのもののバイアス感は否めないが、事実をもとにした分析だけあって説得力があり、また理解促進と専門性(正確性)と言う相反する文章表現をいいレベルで落とし込んでいる。 よって内容はかなり専門的だが非常に読み易い。 強いて言うなら著者がハイパーリンク前提のHTML文書に慣れているせいか、「どこそこを参照」「どこそこにて解説」という言い回しが多い事位か。

◎内容については…ネタバレになるので内容は書かないが、経済指数や経済活動そのものとはある種「結果論」であり、それらは全て韓国が企業,政治,教育等の分野において「何をしてきたか」の集大成なんだ、と言う事を強く感じる。しかもそれは政治がワリーとか資本家がワリーとか会社経営がワリーとかそういう「マクロの側の失政」でなく、ミクロの側…つまり市井の一般人達が何を望み、政治や資本や経営や教育に「何をさせてきたか」という、一人一人のリテラシーの問題なんだということを痛感させられる。
(もちろんそれらの低リテラシー意見に仰合してしまう、左巻き的指向にとらわれるマクロ側にも問題があるのだが)

◎対して自分たちはどうか。 かろうじて安定政権、かつ資本主義社会の原則に忠実な思想とそれに基づく「官僚と言うブレーン」がマクロをコントロールする政治体制において、なんとか現在の経済状況を維持出来てはいるが、常々報じられる様々なモラル崩壊減少に見られる様なリテラシーの低下、そしてそれらを真に受けてビジョンも無いまま御旗に掲げ、政策論議もまともに出来ない政党の跋扈…要するにミクロでしか物事を捉えられない考え方が無視出来ない状況となってきている。
多くの企業が所謂個別最適から全体最適へと思想転換を行っているが、これは国家も同じ事で、かつての日本企業がそうだったように個別最適を優先化すれば組織には必ず綻びが来る。 そしてそれは今現在韓国が直面している問題,そしてこれからの日本そのものが直面しかねない問題である。
下を見て安心…ではないが、この本に書かれているような内容を反面教師として,自分たちは何をするべきか,何をしてはいけないか、を考えさせられる1冊である。

◎そして最後に一つだけ。
韓国が史上最悪の反日国家(笑)であるのは周知の事実だが、この本を読むと「そりゃ反日にもなるわな…」と、妙に納得してしまう。 それは所謂一般的な歴史認識問題とかそんな話でなく、経済レベル,しかも市井の生活レベルで、なおかつ「資本主義国家のあり方として実に真っ当な方法で、日本が韓国から「救いが無い程に」利益を得ている現実が見えてくる。
まあ、それに対する反抗のエネルギーを経済発展でなく思想活動やイデオロギーに費やすあたりが、真の「救いの無さ」なのだが。

2007/07/04

【Diary】長時間労働

◎今日の話題はかなりカタいので、「面白くな〜い」という人は読み飛ばして下さい …って書いたら余計読まれそうだなw

◎会社でとある案内が回ってきたので見ると、
「残業を無くす為にどのような取り組みが考えられるかまとめて提出してください」
どうもこれ、各部署の超過残業常習者に当てて、某経営陣のヒトが直々に始めたモノらしい。
たまたま私はその日外出していたので担当を外れたのだが…

◎もうこのテーマ、テーマからしておかしいと言う事に何で気がつかないのか疑問。
問題点とするべきは「長時間労働をしなくても会社の業績を維持する、あるいは向上させるにはどうすればいいか」ではないのだろうか。
残業は単なる結果であり、「残業を減らす」のは手段でしか無く、「目的」ではない。
「残業を減らす,無くす」ことが目的なら,残業禁止にして、残業手当廃止して、定時を回ったら建物の電源を落とせばよろしい。
バカでも出来る話である。

◎テーマからしておかしいから、回答もどんどんおかしくなる。 別ルートで入手した他部署の回答を見てみると
「毎日残業申請書の提出を義務づける」
「上司が率先して先に帰る」
挙句の果てには「残業をしなければ行けないと言う職場の空気を改める」 …そうじゃないだろうと。
残業申請を義務化しようが上司が帰ろうがやる人はやるしやらない人はやらない。 職場の空気を改めようったって、自分の意志で残業している人には何の効果もないし、「雰囲気」とか「風土」とか、そんなシステム化もルール化もされない概念で職場が左右されるなら苦労はしない。そして何よりこれらの考え方は「残業をやる人は悪,やらせる管理側も悪」という考え方から全く脱していない,実に情緒的な発想でしかない。

◎私が何を言っても残業常習者の言い訳なのだろうが、ある種「残業」はその人の責任感の現れであると思う。 少なくとも、連日大残業を重ねる人は、好き好んで残業してる訳でも、無駄に時間を過ごしている訳でもない…と思う。
おそらくは殆どの場合、案件の納期が迫っているパターンだろう。 それを放棄せず残業と言う形で穴埋めするのは、とりあえず「責任感から来る行動」として評価されてしかるべきだろうし、それを杓子定規にマクロ視点から「悪」と断ずるのはちょっと違うだろう。

◎ましてや家庭がどうだとか人生の楽しみがどうだとか、そういう次元の話になってくるともう空いた口が塞がらない。
残業を減らすっつー話自体,別に会社は従業員の生活がどうとか尊厳がどうとかじゃなくて、単に経費を減らしたいだけ。
残業を減らすことを目的として,それに対する手段を講じて,結果的に組織としてのアウトプットの質や量が低下したら、それこそその手段は組織…少なくとも会社レベルとしては明らかなる失政でしょ。
「組織に属する以上、組織の目標や信念は個人のそれより優先される」と言うのが組織の第一義じゃないのかと。
そんな事も判らないテーマ選定と,それに対する回答の数々… 心底呆れてしまった。

◎どうせやるなら、例えば
1)トップダウンの視点から「その組織が生み出す付加価値や売上・利益」のうち、属する個々人ごとの分布と残業時間の相関を指数化して、それを平滑化するようにバランシングする
2)ボトムアップの視点から今自分が抱えている業務をテーマ→手段→アウトプット、の順で視覚化(でかい模造紙にポストイットで項目を並べて行くとか)して、それを全員分ズラッと並べて検証や再配置を行いながら最終的なアウトプットが変化がないこと、あるいは新しいアウトプット(=付加価値)が生み出せているかを確認して行く
…とかいう方法があるんじゃないんですかね。
アウトプットを落とさず,あるいは増やしながら業務を最適化する、というテーマなら,こういう「バランシング」の視点が必要不可欠だと思うんですが、冒頭の様な表題ではこういう意見は多分出てこないでしょ。

◎もちろんこれは「私が経験した職種の中で通用する手段の一つ」でしかなく、同じ会社の中でも種々の業務形態があるし、まして私がしらない業界ならもっとやれる事の可能性も手段も違ってくる筈。
そういう事を一切考えないまま、ただ「残業を減らすには…」なんてな、目的と手段を混同したアホなテーマを立てても何ら意味が無いと私は思う訳です。
まあ、経営がアホなのではなく、そこから中間管理職を伝言ゲームしているうちにそうなったんだと思いたいんですが…

2007/07/01

【Diary】楽器屋レポ

◎かなり久しぶりに都心の楽器屋に繰り出したので,触った機材のレポ。

◎KORG M3…パッと見「へっ?」と声に出そうな安っぽい作りなのと、本来筐体全体に振り分けられる操作子を全てモジュール内に収めた事に依るパネルの窮屈さが気になった。 サウンドは善くも悪くもKORGの音。 と言うかこないだのMOTIF XSでもそうなのだが、前世代のフラッグシップモデル(MOTIF、TRITON)でPCM音源としては完成域に達してしまっているので、数年前の様な「モデルチェンジ毎に目の覚める様な感動」はなかなか味わいにくくなったと思う。

◎YAMAHA MOTIF XS8…改めてもう一度ピアノ鍵盤で弾き倒し、その上でS90ESと弾き比べて、なるほど確かにS90ESよりもダンパーレゾナンスをはじめとした細かなリアリティは圧倒的にXSなのだが、果たしてそこまでの機能の為に30万を出す価値があるか?というのが正直な所。 特にMOTIF XSはステップシーケンサーも無いので尚更「フラッグシップモデルとしての価値」以外がなかなか見いだせずにいる。
寧ろ期待をするべきはおそらくはXSをベースとして開発され、かつ価格が下げられるであろう次期Sシリーズなのだろうか。

◎KORG Kontrol49…デカイ! 奥行きがあるので非常にデカく感じる。 ただデカイだけあって各操作子の間隔が適度に開いていて使い易いし、鍵盤タッチも悪く無い。(YAMAHAのFS鍵盤を流用しているのだろうか?) モノとして悪く無いがとりあえずこのデカさと、3万円近いと言うその値段がちょっと購入を躊躇させる。

◎KORG microKontrol…ぶっ壊れたPCRに変わるMIDIコンの第一候補。 やはり奥行きはあるのでそこそこモノは大きいが、パッド等も含めて考えればやはりコンパクトにまとまっている。 ミニ鍵盤は演奏性は無いに等しいがデータ入力用と割り切れば十分。
何よりもシーン切り替えが簡単(シーンボタン→パッドで選ぶ)なのが良い。 トランスポーズは持たないが、私はオクターブシフトさえ出来れば問題ない(トランスポーズはソフト側でやってしまう)。

◎KORG Legacy Collection DIGITAL EDITION・WaveStation…20年近く前の音源なのに全く色あせない…と言うよりも今だからこそ余計に輝く超デジタル臭な変態シンセ。 ベクタースティックを弄っているだけでもダイナミックに音色が変化し、レゾナンスがついたフィルターで更にえぐい音に化けて行く。 いやあ、噂には聞いてたけどWaveStationってこんなに変態だったのね。
んでもってこのプリセットの多さと来たら。 音色を弾き倒しているだけで1日終わりそうな勢い。 音色作りは複雑過ぎてできそうにはとても思えないけど、プリセットを選び,それを弄り回すのがWaveStationの正しい使い方(なのか?)と考えれば,これほど楽しめそうなシンセもなかなか無さそうだ。 これは「買い」か?

【Sound Works】前後の定位

◎たまには音響関係の話題でもやるか… というかLogic弄ってて久しぶりに思い出したネタだけども。
Mixをやっていて一番頭を悩ませる「定位」、まぁ左右定位はパンで簡単に出せるけれども前後定位の演出は結構難しい。 パッと思いつく所ではフェーダに依る音量の調節だが、これだけだと音量の差は出るが定位感は出ない。

◎ではどうすればいいか? 理屈を述べても良いのだが書くのが面倒なので簡単に言ってしまおう。
音源の距離が離れると直接音成分が減り、初期反射音(ER)成分が増す(=音像がボケる)ので、これをコンプを使って表現するのだ。
アタック最速、リリース長めでアタック成分を潰し、スレッショルドを深くして行くと残響成分が持ち上がって「遠くで鳴っている感じ」が演出出来る。 ソースの残響成分が足りないなら、ERをかけて、Dry?WetをWet寄りにしてやれば良い。

◎合わせて、EQをハイ落ちにセッティングする。 音の距離減衰は高域程大きく減衰するので、それを表現するのだ。 また100Hzを下回る様な超低域も距離減衰がある(→このへんの帯域は空気より物質伝導のほうが大きいため)ので、極端に遠くするならローも少し落として、ラジオボイス気味にしてやると良い。

◎ポイントとなるのはこれらをセットで行う事。 EQだけでもコンプだけでも距離感は出ず,これらをセットで行って初めて距離感が出てくる。 また勘違いし易いのだが「リバーブを深くかけるだけでは音像は遠くならない」と言う点だ。 殆どの場合残響の広がりが大きくなるだけで,リバーブタイムやセンド量を調整しても音像は遠くならない。
重要なのは「直接音と反射音の比率」なので、リバーブを使って距離感を出す場合はフェーダを絞り、センドを多く送る(場合によってはプリフェーダで、直接音より多くリバーブに送ってやる)ことで、反響音の比率を増してやろう。

◎また、私がよくやる方法で「ソースとの距離を計算して、その分サンプルディレイをかけてタイミングをずらす」と言うのもある。
音は常温常圧では340m/secの速度で空気中を伝わる。 つまり音源が1mずれると、2.94msecのズレが生じる。 これを利用するのだ。
最前列にいる音源(ヴォーカルとか)を0msecとして、遠い音源にサンプルディレイをかけて発音を遅らせると、「距離に依る発音遅れ」を表現出来る。
ちなみにこの「1m=2.94msec」は、リバーブやEQのプリディレイ計算にも使えるので、覚えておくと便利。

◎まとめると

近い  ←  距離  →  遠い
ドンシャリ  EQ     ハイ落ち(更に遠ければローも落とす)
強い    アタック    弱い
速い    リリース    遅い
大きい    音量     小さい
少ない   ER成分    多い
殆ど無い   ディレイ  大きい 
といった所。 勿論これは「方向性」の話で、こうすれば前奥定位が出る!というものではない。(まして具体的な数値ではね…)
何処をどうすれば良いと言うのはイロイロ弄くり回してみるのと、「前奥定位がちゃんとしている」CDをいろいろ聞きあさって見る事だ。 最近自分が聞いた中ではBlueNote。 大昔の録音とは思えない定位感で、なおかつこれはモノミックス…つまり左右の定位は無い。
楽器もそれほど「想像がつかないもの」は無いので、例えばピアノが本来どういう音で,それがBluenoteでどういう音になっているかをじっくり分析すれば、自ずと答えが見えてくると思う。

2007/06/30

【Diary】灯火

R25:夜間はハイビームが基本!? ローカルルールに惑わされるな

茨城県警が県内の免許取得者にヘッドライトの点灯方法を調査したところ、約86%が「ライトは下向きで走行」と回答したとか。これが意外にも大間違い。道路交通法では、夜間のヘッドライトは上向き(ハイビーム)が基本と定められている。
いや、これ、普通に質問したら対向車が居ない状況なんて全体で考えれば多く無いんだから、ロービームって答えるでしょ。
大間違いって言いたいだけなんちゃうんかと。

◎むしろ私のよーに視点の低い車に乗っていると、対向車が居るのにハイビームで突っ走ってくる車の方が大迷惑である。 茨城県の場合、対向が居ない、歩行者が居ない、街路灯が無い道ってが結構ある(私の通勤路でも1/3ぐらいはそんな道)なのでハイビームで走ることはあるのだが、対向が来ようが歩行者が居ようがお構い無しでハイビームで突っ走り続ける車が多い。
統計は取ってないが、車高の高い車ほどそういう傾向がある気がする。 あくまで感覚だけど。
ロービームですら幻惑されることもある視点の低い車で、ハイビーム攻撃は効くのよ…

2007/06/27

【Diary】最近ホスィと思ったもの

◎カタい話題が多いと言うかまた説教臭モードに突入してきたのでライトな話題を。
FS1RやW5(もう無いけど)が好きというところで「必要以上にキラキラしてて、ちっともリアルじゃない中途半端なシンセサウンド」を愛する私としては、最近のPCMシンセやGaragebandInstrumentsの音色は少々モノ足りなさを感じてしまう昨今。
(生音に関しては凄く良いんだけどね、G.I)
最近これが気になってしょーがない。
KORG Legacy Collection DIGITAL EDITION
KORGのAiスクエアシンセシス系と言えばN1Rを持っていたが、 一時期作ってた楽曲のパッドは殆どN1Rだった、というぐらいパッドの音色が秀逸だし、「あの」M1ピアノとかも踏めて、あの必要以上なぐらい金属感マンマンのデジタル臭い音が良かった。
S/Nが悪くて使いづらい音源ではあったけど。

◎で、KLC-Digital。 M1にレゾナンスフィルターつけてエフェクト増設(インスト2系統、マスター2系統)したというのも惹かれるけど、それ以上にプリセットが総数3000を超える(M1+全PCMカード+TシリーズROMサウンド)って所に惹かれる。
私はシンセは「1から音作りはしない(できない)」ので最近の「高機能な音作りが出来るシンセ」よりも、プリセットの多さと補正エディットの自由度の高さのほうが、私に取っては重要なのだ。

◎そしてもう一つの顔がWaveStation。 これもかなりの変態シンセらしいが、デモ音色を聞くと「うわー何この変態シンセ!」と妙にワクワクしてしまうw ベクターシンセシスやウェーブシーケンスがどーいう仕組みかよく判らんが、とにかくM1に輪をかけて「ケッタイな音が出る」「必要以上にハイファイな音が出る」という点ですっげぇ気になる。

◎難点はUSB認証であることか…

【Diary】看板

◎近日我が家の近所に新しいショッピグモールがオープンするのだが、そのプレオープン前日、部屋の前に看板が立てられた。

「生活道路の為、通り抜けはご遠慮ください」

この看板を見た瞬間、とある考えが頭に浮かんで非常に不快だったのだが、プレオープンを経て、今日この看板は取り払われた。

◎何故取り払われたか。
この看板を見て、私だったらこう考えただろう。
「あ、ここ通り抜ければ速いんだ。 別に警察が取り締まってる訳じゃなし、行っちゃえ〜」
実際何人かにこの看板の話をしてみたがほぼ同じ回答が得られた。 わざわざ近道を教えている様なものだ。
今日も看板が残っていればクレームを入れようかと思ってたのだが、それより速くクレームを付けた人が居たのだろう。
ま、他の理由かもしれんけど

2007/06/25

【Car】車検

◎RX-8が購入3年経過し、車検の時期とあいなった。 ついでに総走行距離は5万km。 3年で5万か…よく乗ったなぁ。
住所変更を忘れて自動車税の払い込みが成されていない事が今更発覚するという些細(か?)なトラブルはありつつもとりあえず1週間の検査入院を経て,今日帰ってきた。

◎それにしても車検。 私はかつてMR2を1999年の6月に購入して以後、自動車保険の更新と車検がほぼ同時期に来る。(自動車保険は毎年更新だが…) RX-8も購入が6月、納車が7月なのでこのサイクルは変わらない。 それに加え今年は上記の自動車税、さらに5万kmの間一度も交換しなかったタイヤ、ついでに油脂類(ミッション、デフ、ブレーキ)も一気に更新するという大惨事になってしまい、請求金額を見て飛び上がった。 いやー、18インチのタイヤは高いとは知ってたが、10万コースとはね…

◎で、そのタイヤだが、大本はPOTENZA RE404。 それはそれで悪く無いがどちらかと言うとパフォーマンス重視のタイヤなので、そうそうブッ飛ばす走り方もしないしな、と言うことで今回はルマンLM703を選択。 コンフォート向けの静粛性重視タイヤだ。 明らかにグレードは落ちるのだが、最初は値段で「もっとグレード落とせない?」と相談した所ディーラーから「これ以下のタイヤは8に履かせられないでしょう…」ということで却下。むぅ、覚悟はしてたが維持費のかかるクルマだな。

◎で、早速ディーラーからの帰り道だが…「えっ?」という程音が静か。 RE040も新品状態ではかなり静かだったがそれ以上だ。 減ってきてロードノイズが「ゴー」という状況に慣れていた事もあって、エンジン音だけがモーターのように「ぶいーん」と響き渡るのに妙に違和感を感じてしまう程。
そして舗装状態にも依るが路面からの微振動はかなり吸収されるので、ふっとアクセルを抜いて惰性で走ると宙に浮かんでいるかの様な錯覚を覚えた。 ああー確かに新車のときこんな感じの乗り味だったなーと一人で関心。

◎さて、次の車検は2年後。 それまでこの車に乗っているのだろうか? 今の所乗り換える予定も乗り換えたい車も無いのだが。

2007/06/16

【Diary】胡瓜

◎かつてコーラを1日に致死量飲むと言われた私。 しかし銘柄はコカコーラである。
そんなコカコーラ中毒者に対する挑戦とも言える一品「ICE CUCUMBER」
水で薄めたソーダ水のような風情の毒々しい緑色をしたそれはどう見ても「コーラ」をイメージさせるものではない。
しかしイロモノ飲料が出るととりあえず試したくなる悲しい性。

◎…えー、結論から言うと
「駄菓子屋で売ってる粉末サイダーの分量を間違えた」ような味。
勿論風味は胡瓜。 匂いも胡瓜。 しかし味は駄菓子屋チック。
まかり間違ってもこれをコーラと呼称してはいかんような気がする。

◎これの企画担当者は誰だ,一体。

2007/06/13

【Diary】小ネタ

Google Japan Blog:Google Earth と Google マップの航空写真を更新しました

しかし、我が家は存在しない件について…

写真が古くて、建ってないだけなんですけどね。

【Apple】で、Leopard

◎Appleネタは続く…

◎ベータ公開されたLeopardがどんなものか見ようとWWDCのKeyNote(基調講演)の動画でも見るかと思ったのだが、よほど人気があるのか全くストリーミングが始まらない。
国内ニュースサイトを読んでもなんだかなーって感じだし…

◎と、思ってたらあるじゃないの。 Appleの本国サイト。
国内サイトと違って、ちゃんとWWDCでの発表内容に応じた更新がなされている。(国内は情報が古いまま…)
ここでLeopardのデモ動画が見れる。

◎昨年のプレビュー版と違い、Finderやデスクトップ等OSの根幹的な部分が公開された訳だが、それらは「OSとしての生産性向上に寄与する」部分と、「本来不必要だが、それがあることでMacらしくなる」部分、と言う二面性を感じた。
前者の典型はDockに複数オブジェクトを纏めて格納するStacks、従来のプレビューを大幅強化するQuick Look、そしてこれまでも語られてきたTime MachineやSpacesだ。 正直StacksやFinderのサイドバーは、「なんでこれが無かったんだろう」と思える様なTigerの「かゆい所」的な部分だったので、これらの実装は正直嬉しい。

◎一方で後者の典型…変更されたGUI(特に半透明化されたメニューバーや反射効果を持ったDock)やFinderのCover Flowなんかは、生産性にも理解度向上にも寄与しそうにない。(iTunesで見る限り、CoverFlowはそうでもないけど…)ただこういのがあるからMacらしいと言えるし、何よりクールだ。 何を持ってクールと呼ぶか、それが良いか悪いかはユーザの主観でしかないが、Tigerを使っていても思うこととして、こーいう無駄な実装形態は「シンプルに無駄」な傾向があり、無駄だけどゴテゴテしてないあたりにクールさを感じるのかな,と思う。

◎そして何より見逃せないのがネイティブ64Bit対応と、レガシーな32Bit環境を両立させている事だ。いや、両立と言う意味では他の64BitOS(たとえばWindowsの64Bit Edition)でも、32Bitアプリケーションの動作は可能だ。
Leopardの場合はあえて製品として64Bitの「区分け」をしていない。 64Bitアプリが出てきたとして、それが使用出来るかどうかについて考える必要が無い…そういうメリットがある。 あえて64Bit対応を目的としていないユーザに対しても64Bit対応がされているなら、様々なアプリケーション──特に、大量のメモリを必要とし、なおかつMacが得意とする音楽や映像の分野において──が64Bit化していく可能性も増えてくる。 更に現状モデル──少なくとも延期前の発表スケジュール上、Leopardがプリインストールされる事になっていたであろう現行モデル──において、アーキテクチャの64Bit対応は済んでいる。 この点も大きい。

◎さて、ところで私は地をはう一介のMacユーザに過ぎず、ソフトウェア技術なんてド素人なので、Leopardのβなんて逆立ちしても手に入らないし人柱になる勇気もない。 そしておそらく10月の発表直後に導入する程の度胸も座っていない。
となると私が一番Leopardに対して気になる「パフォーマンス」の面…ここはもう「期待します!」としか言えない。 重くなっていない事、あるいはそれが軽微なレベルであることをひたすら祈るのみだ。 唯一の希望は、これまでのOS Xの系譜において、常にコードの最適化を図り続けてきた事、であろうか。

【Apple】Windows版Safari

◎WWDC2007の「One more Thing…」にて、SafariのVer3パブリックベータ Windows版が(唐突に)公開された。
Safariといえばその高速性とレンダリングの美しさがウリで、Windowsユーザに強力にお勧めしたいソフトの一つだが、本当にWindowsプラットフォームに来るとは思わなかった。

◎さっそく試してやろうとInspironに入れてみたのだが、英語版限定のパブリックベータということで日本語ページには殆ど対応しない(エンコーディングがUnicode(UTF-8)のこのページでも英数字以外は表示できなかった)ので、現在ではまだちゃんと使えるレベルに無い本当の「体験版」である。
速度面ではInspironが動作環境下限ギリギリのスペックではMacBook程の快適性は無い。 まぁそれでもSlapnir(非常駐)よりはやっぱり速い。 レンダリングもOS X版の特徴をよく引き継いでおり(ヒラギノフォントが使えないのは残念だが)、OS X版とそれほど違和感は無い。

◎Windows版をリリースした経緯については、まぁ表向きはsafariの市場シェアを増やしてSafari対応のWebページ(特にAjax等のフロントエンド処理を行うページ)を増やす効果を狙ったもの、というところだろうが、本当にそうなった際──Windows版Safariが一定のシェアを獲得するに至った場合──に、本当に得をするのは実はMacユーザだったりする。

◎ただ、これには当然リスクも伴う。 iTunesと違い、インターネットへのフロントエンドたるブラウザをWindows対応させると言う事は、Windowsが持つ「メジャーであるが故の狙われ易さ」を内包する事にもなる。 FireFoxもシェアを拡大するにつれて脆弱性報告が増えているが、これと同じ事がWindows版Safariに、そしておそらくはそれと基本構造を同じくするであろうOS X版Safariに起こる可能性も出てくる訳だ。
そーいう意味では手放しでは歓迎出来ない事態なのかも。 個人的にはMacは「マイナーで、閉じている」からこそ安全性が確保されているようなものだと思っているので…

【Apple】Jobsのジョーク

ITmedia +D:ベールを脱いだ“Leopard”——新しい外観、新しいFinderで再デビュー (4/4)

最後にジョブズ氏は、Leopardの価格を発表した。
 「Basic版の価格は129ドル」。
 これまでMac OS Xは、1種類のバージョンしかなかったが、Windows Vistaにならって、ユーザーセグメントごとに分離したバージョンを用意したのだろうか。場内がどよめき始めた。ジョブズはおかまいなしに続ける。
 「このBasic版にいくつかの機能を加えたPremium版が……129ドル」。
 ジョブズ氏は悪ノリしてさらに続ける。
 「……企業向けのエンタープライズ版が129ドル。すべての機能を搭載したUltimate版が129ドル」。

◎声を出して大笑いしてしまった。
ちなみにVistaの価格はこちら。
ダウンロード版の値段だが…Home premiumより安いじゃん。 Leopard。
まあ「アップグレードパッケージ」という概念が無いから、一概に比較できないけどね。

◎なお、この「129ドル」と言う数字、現行Tigerでも同じ値段である事を付け加えておく。

2007/06/10

【Diary】WWDC2007

◎さて最近Logicと音楽関係の話題ばっかりやっててすっかり忘れてたがWWDC2007がいよいよ開幕する。
本来WWDCは開発者のためのものなんだが我々のよーな一般コンシューマはどうしてもSteven Jobsの基調講演とそこで何が飛び出すかに期待をしてしまう。

◎まぁそれでなくても今年のWWDCは発売を直前に控えたiPhoneと、今回よりベータ配布が開始されるLeopardの話題がメインになる事はほぼ「確定」で、逆にそれ以外話題あるのかなぁ、という感じ。
ハードウェアで言えば、iMac・Macminiはそろそろ刷新(中身だけじゃなくて、全てを)する時期に来てるんだけど…ま、WWDCの性格を考えたら、開発者カンファレンスに結びつかない話題はやらないだろうなぁ。

◎一方でLeopardがどこまでのものになるのはかなり興味がある。 Tigerでとりあえず完成域に達したOS Xだが、Appleが「革新」と呼ぶものが何なのかが気になる所。 何よりも「重くならないか」が非常に気になる。 Vistaの二の舞だけはなんとしても避けて欲しい。
個人的にOSレベルで実現して欲しい機能として
・NTFSボリュームの読み書き
・NTFSボリュームにある圧縮機能ライクなもの
…ノートユーザーには圧縮機能は死活問題なんですよw

2007/06/09

【Diary】音楽制作環境に関する雑感

こちらのエントリにて瑞田ガクシさんが自分の音楽制作環境にまつわるお話を書いておられる。私の場合,どうだろうと考えてみた。
LogicExpress7.2導入後の動向としては

・N1R/W5/SD-80…ドナドナ済
・SC-8850…Garagebandに駆逐される形でドナドナ予定
・XV-5050…やはりGaragebandに駆逐される形でドナドナ予定

機材数が一気に減少してスッキリ。 音源は餅とFS1Rしか残らないし、その他も卓とアウトボードのみ。 そしてそれらは音楽制作環境の「Must項目」でなくなり、必要な時だけ使う、少なくともアイデア出しやフレーズ作り込みの時点では環境や場所に左右されないお気楽環境と相成っている。

◎しかしこの「お喜楽音楽環境」にたどり着くまでには、ノートPCの導入を皮切りに様々な紆余曲折を伴ってきた。
まず拡大し過ぎた環境を自分が制御しきれなくなってきたこと。 機材の量が増えれば増える程その環境維持の為に費やすエネルギーは増大して行く。1曲作る為にやらなければならないことが非常に増えてしまい、さりとてそれら全てを一つのコンソール(→PC)から制御する事も出来ない。Musicatorは入力効率の面では大変優れたソフトだったが、編集機能が非常に弱く、また接続されているデバイスの管理は全く行う事が出来ない。(せいぜい音色の呼び出し程度)

◎結果として「音楽を作っている」のか「音楽制作環境の保守をしている」のかが判らなくなってしまい、音楽制作環境に向かったとたんに制作意欲が萎える…と言う状況になってしまっていた。 せっかくノートPCに移行して環境の制約を取り払おうとしたのに、音楽制作をするには必ず環境保守の制約がつきまとう…一言で言えば「面倒くさく」なってしまったのだ。
しかし当時の外部ハードウェアの能力では、悲しいかな「機材を整理してしまうと」必要とするクオリティを保つ事はまだ出来ない状況だった。(Moderatoが何も出来なかったのはこの理由に依る)その一方でDAW…コンピュータベースでの音楽制作(陳腐化した言い回しだなぁ)には最後まで抵抗していた。

◎丁度Inspironを買う買わないの時期…2003年前後?にはもう現在のDAWを構成する概念の大半は作られていたが、それらを実現するための要求リソースは途方も無いものだった。(ハード代、ソフト代、設置スペース、維持コスト、維持保守作業etc…)それでいて許容出来る処理能力はAW4416のそれに劣り、そして何より不安定。
本気で音楽で食っているならともかく、余暇の趣味にそこまで金をかける程私は裕福ではない。
モノは試しと、Logic Audio5.5を導入してみたが、MIDI回りの機能はともかくソフトシンセ数発でオーバーフローを起こす程の要求性能の高さでは使い物にならず、更にきわめて不安定…と言うか、「生活ツールとしてのPC」と「趣味ツールとしてのPC」を兼任させた際に発生する不安定要素を許容しきれるだけの堅牢性を、WindowsXPは持ち合わせていなかった。(そしてそれは、おそらく今も)

◎結局、私が音楽制作から身を引いた2003年後半以後と言うのは、ハードの性能は中途半端、ソフトは要求リソースがバカ高く、さらに悪い事にCPUはIntelPentium4の熱問題に突き当たり、半導体やストレージの値段は高止まりし、シンセメーカ各社はDAWの概念に振り回されて魅力的な(実用的な)製品を出せない…という、いわば「趣味音楽において最悪の時期」だったのではないだろうか。
痛い目を見た事もあり、「20万円以内の投資で、AW4416を凌ぐ程の処理キャパシティと安定性を得られるようになるまで、ソフトDAWは信用しない」という条件付けが私の中で出来上がり、そのまま時間は流れて行った。

◎この状況を打破したのは大きく3つ──AppleのEmagic買収、IntelのCoreアーキテクチャ、「Intel Mac」の登場──の変化だった。
EmagicがAppleに買収された事で、LogicはWindowsというプラットフォームを失いはしたが、OS Xとの親和性を高め、またEmagic単体では生み出されなかったであろう柔軟な概念(AppleLoops、GaragebandInstruments)を得る事になった。
Coreアーキテクチャは特にノートPCで問題となった「処理能力と消費電力と熱」の問題を一気に解決し、結果としてノートPCの「価格性能比」を一気に向上させた。
そしてIntel Macはwindows環境との親和性を高め、「Logicの為にプラットフォームを移動する」ことへの敷居を低くした。 (まぁ、私の場合結果的にWindows環境は構築しないまま、全面的に移行したが)

◎かくしてMacBook+OS X+Logicという環境が、私自身が「音楽制作環境に求めたもの」──環境や場所に左右されず、また保守を必要としないこと、それでいて必要充分なクオリティを確保出来て、かつ信頼に足る安定性を持つ事──を実現するに至った。
似た様なコンセプトはかつての「Studio Moderato」で試したが、あの時は時代が速過ぎた、ということだろう。
将来的な願望を書くと、MOTIF ES/XSに代表される「外部音源、コントローラ、オーディオI/F」の統合が出来れば,卓すら無くしてPCとシンセ1台、あとはモニターのみという環境にしたい。 いやむしろ「オーディオI/O統合型88鍵MIDIコントローラ」が出れば,音源すら必要ない。 何せ「絶対に無くせない」のはFS1RとM|One、モニタースピーカ、ぐらいなのだから。

【Sound Works】MOTIF XSに触ってみた

◎田舎の現実としてなかなかお目にかかる機会も無かったのだが、MOTIF XSに触れる事が出来たのでそのレポートを。
触れてきたのは61鍵モデル。 ヘッドフォンも借りられたので、思う存分弾き倒してみた。

◎まず見た目。 Webや写真で見るとそうも思わないが、実物を見ると「なんじゃこりゃ!」と思える色合い。 ウチの変態音源FS1Rをホーフツとさせる、ブラッシュドメタルな緑色。インパクトは抜群だ。…
大型化されたLCDは視認性抜群だが、出来る限りの情報量を詰め込もうとして文字がかなり小さくなってしまってるのが残念。

◎さて。
PCMシンセの出来不出来は「プリセット1番のピアノで決まる」と言われるピアノは…音色キャラクター自体は初代MOTIFとそれほど変わらないが、共鳴音や離鍵音といったリアリティは格段に向上し、「弾いていて楽しい」ピアノに仕上がっている。
他の音色の傾向も、MOTIFと傾向が似ていて、(あざといぐらいの)レンジの広さ、高域の元気さから来る「硬さ」を感じさせる、良くも悪くもやっぱりYAMAHAの音である。 逆に言えばMOTIFの音色を知っていると、インパクトとしての目新しさはそれほど無いかも。(これは最近のPCM音源全般に言える事だが)

◎そういう意味ではどの音色を聴いても「おお」と「ふーん」の中間ぐらいの評価になるのだが、一つだけあきらかに「うわっ!」と思ったのがハンドベルの音色。 YAMAHAは昔から妙にベルの音色にこだわりがあるが、あの「W5ハンドベル」を生楽器にしたような音色で、力強いアタックと透明感にあふれている。 またベロシティに応じてアタックの強さも連続的に変わってくる。 やべー、「W5ハンドベル」を超えるベルの音色についに出会ってしまったよ。

◎プレイアビリティの面では、ノブが8本に増設されて一度に扱えるパラメータが一気に増え、その分表現幅が広がっている。 また「アサナイナブルスイッチ」をキーボードメガボイスと組み合わせると、アコースティックギターのハーモニクス奏法などをスイッチ一つで切り替えられる。 そしてプリセットはこれらの操作子をどのように使って「演奏するか」をよ〜く作り込まれており、正直言ってここまでのプログラムをユーザーが作る事は不可能なんじゃないか?と思える程だ。(勿論,人が作ったものだから,不可能じゃないのだが)

◎全体に言えることとして、MOTIF XSの音は明らかに「楽器として」の完成度を意識しており、超膨大なプリセットも一つ一つを聴くとどういう状況を想定して作り込まれているのか,が良くわかる。 シンセサイズエンジンを生かした(ある種芸の細かい)音色変化や表現力は、「ただただ波形容量が馬鹿でかいだけで、何一つ作り込まれていない」ソフトサンプラーよりも遥かに有機的で、また楽器的だ。
…ただ、それは「最高級の質の高さ」と言うある種マニアックな部分でしかなくて、カジュアルに音楽作成を楽しむには作り込まれ過ぎているし、コストの問題がどうしてもつきまとう。 今ハード音源・シンセサイザーが突き当たっている最大の障壁はそこなのだろう。

◎そういった意味で「絶対にMOTIF XSが欲しいか」と言われるとそうでもなく、値段の事も考えるとちょっと二の足を踏んでしまう。
ただ、モノは間違いなく素晴らしいので、おそらく来年当たり出るであろうS90ESの後継に期待がかかる。
音楽制作ツールとしてでなく、鍵盤楽器として、家に電子ピアノを買うぐらいの感覚でSシリーズを入れる,と言うのも悪く無いと思う。
MOTIFで特に不満がないので、微妙な所ではあるけれど…