2006/05/30

【Diary】致命的な誤植

◎今日は小ネタ。
ここで紹介されている誤植ネタだが、ふと思い立って検索をかけてみると…

24000件ものヒットが!!

意図的なものかと思いきや、中には内閣府とか富山県とかDCカードとかインプレスとかレスポンスとかおまいら大丈夫か的な誤植(というよりタイプミス)があって笑える。

おまいらそんなに好きか。 もろちん。

2006/05/25

【Photo Works】キヤノン、銀塩一眼の開発凍結を示唆

◎ニコンに続き、キヤノンも銀塩一眼の開発凍結に言及した。
まぁ、当然の成り行きであろう。
銀塩のほうが優れているとかデジタルのほうがどうだとか、そういう意見は主観が入るので延べるつもりは無いが、
とりあえず市場が求めたものがデジタルであり、例えば画質が良いから銀塩のほうが優れている、と言うのは
ナンセンスなんだなぁ、と言うことだけは言えると思う。
デジタル一眼レフの最大のメリットは「タマ数が撃てること」
もちろん1枚にかける気合は減るかも知れないが、タマを撃ってもコストがかからないことが、ユーザにとってどれだけ
有難いことか。
それに、銀塩のほうが画質が優れていると言うなら、どれだけのユーザーがその性能を求めたのだろうか?
このあたり、レコードがCDに置き換わったころの論議に似ている。

◎レコードマニアからはCDへの置き換わりを「悪貨が良貨を駆逐する」の典型になぞらえる人もいるが、
性能以外の面(操作性、利便性、コスト)の進化は「良貨」にはならないのだろうか。
性能以外の面で見ると、アナログデマンドのデバイスというのは「悪貨」以外の何者でもないと思うのだが。
そして、ユーザはそれを選ばなかったということ。
ユーザが選ばなければ、メーカも作らない。 メーカは慈善事業ではないのだ。
そんなに大切で優れているものならばユーザは自然と選ぶし、そうでなくても残すのならば存続提唱派が前面に立って
買い占めるなりなんなりしてメーカーに貢献すればよい。

◎今後は銀塩はハイエンド・ユーザーのステータスアイテムとなっていくのだろうか。
まぁメーカー側としてはそうやってプレミアム性を前面に押し出し、それに乗じた価格設定(つまりは値上げ)をすれば
量産数が少なくても一定の粗利を出せるし、上昇した値段はステータスとしての価値を高めていくことができる。
フィルムだって同じで、「デジタル以上の高画質を出せる」と言うところを前面に出し、「デジタル以上」という部分を重視した
高価な価格設定をするのが良いのではないかと思う。
そうなったときに、その銀塩を市場に存続させられるか否かは、「銀塩フリーク」な人たちの財布次第なわけだが。

2006/05/23

【Sound Works】Logic TIps:オーディオループのテンポ調整とフォルダ

以前の日記でアレンジウィンドウ上でオーディオデータを切り刻むことによってRecycle! 風にビートスライスする方法を書いたことがある。
切り刻まれたそれぞれのリージョンは現在の拍位置が再生開始位置になるので、最初に切り刻む時点でオーディオのテンポとソングのテンポが同じであれば、ソング側のテンポを変更してもオーディオデータはテンポに追従するようになる。
ちょうど、Recycle!!やACID、Apple Loopでオーディオをテンポ追従させるのと同じような方法だ。

◎といっても当然切り刻まれたリージョンを順繰りに再生するのでテンポを速めれば波形の重なりが怒るし遅くすれば空白の時間ができる。
早くする場合は切り刻んだすべてのリージョンにクロスフェードを設定すれば、比較的スムースにつながってくれる。
クロスフェードタイムは各ビートのアタック感が損なわれない限界の値を狙おう。 あまり小さくするとプツプツ音がする。
遅くする場合はDenoiserプラグイン等を使ってオーディオ側のフロアノイズを極力目立たないようにしよう。

◎で、こうやって出来たリズムだが、これをバックグラウンドとしてずーっとループさせるとなると、切り刻んだリージョンを全部選択してはコピペ、コピペ、コピペ…これでは面倒で仕方が無い。
そこで登場するのがフォルダだ。 フォルダは複数のシーケンス・オブジェクトをひとつにまとめるもので、フォルダそのものがひとつのシーケンス・オブジェクトとして振舞う。
このフォルダの中に、先ほど切り刻んだリズムを1ループ入れてやると、フォルダ単位で「Loop」パラメータを利用することが出来るようになる。
切り刻んだり並べ替えたりしたオーディオデータをグループとして扱いたい場合に便利な機能だ。

◎また逆に切り刻んでいない(ソングテンポと同期した)オーディオデータあるいはシーケンスデータLoop Onの状態でフォルダに格納しておくと、実際に再生されるループの長さをフォルダの長さで制御できる。
通常ループを止めるには空あるいは違ったデータの入ったシーケンスオブジェクトを置く必要があるが、シーケンスを置かなくても任意の位置でループを止めたり、(エイリアスを使って)ループを再開させたりできる。

◎フォルダの格納対象はトラックをまたいだものでも良い(マルチトラックデータをフォルダに格納できる)ので、MIDIで打ち込んだドラムを楽器ごとにバラしたトラックを作ってフォルダに収納したり、いくつかのSEを散らしたマルチトラック・リズムループを一元管理したりとか、さまざまな使いかたがある。 使いようによってアレンジの自由度や利便性がかなり増すのがフォルダの特徴だ。

【Diary】iTunesでお気楽ネットラジオ生活

◎先日iTunesを入れてみたが、iTMSの膨大な楽曲数、PodCastの面白さもさることながらプリセットされているネットラジオが面白い。 ず~~~っと再生しっぱなしだ。
特にJAZZ系は正統派のJAZZもさることながらモダンジャズ、チルアウト、スムースジャズ(と言えばいいのか?)まで各種とりそろえてノンストップ再生するのでBGMにはもってこい。 似たようなジャンルの局を2~3局登録しておけば、曲の傾向が違ってきたな(一応時間帯ごとにある程度のグルーピングをして流しているようだ)と思ったら違う局に移ればいい。
と言うわけで、最近ほとんどPC立ち上げている間はノンストップで再生している3局をリンクリストに入れた。
iTunesが入っていれば、リンクをクリックするとプレイリストが落ちてくるので、そのまま再生可能だ。
一応どれもiTunesのプリセットラジオリストには入ってるけどね。

◎それにしても。
音楽再生と購入はiTunes、
写真の管理はPicasa
Blogの管理はBlogger…
最近どんどんPCがデジタルエンターテインメント仕様になり、しかもどれも基本的にタダ。
これで動画管理・書き出しソフト+オフィススイートがフリー化すれば最高なんだけどな。 がんばれGoogle&Apple!!

2006/05/22

【Diary】あまりにお寒いSONY

◎近所の電気屋にオーディオケーブルを探しに行ったついでに、ふと目に入ったVAIO TypeAに触ってみたが
そのあまりの作りのお粗末さに開いた口がふさがらなかった。
地上デジタル放送対応・ハイビジョン対応のTVチューナが売り物らしいが、TVアクセスボタンを押してから実際にテレビが起動するのに凄い時間を食い、閉じるのも同様にとんでもない時間がかかる。 ハングアップしているのか? と思ったほど。
さらにいえばスタートメニューの呼び出しすら「止まった?」と思えるほどのタイムラグがあり、やっとこ出てきたと思うと今度は画面を埋め尽くすプリインストールソフトのスタートメニュー項目…しかも半分ぐらいはゲームとかの体験版だ。

◎まがりなりにもエンタテインメントPCを目指しているなら、多機能も重要だがまずわかり易さが第一ではないのだろうか。目的のソフトを探し出すだけでも一苦労しそうなソフトの量に、動作が激しく重い目玉の機能。 しかもこれでCoreDuo2.0G、メインメモリ1G搭載モデルだと言うのだ。(BDドライブも標準搭載) 私のInspironでもここまでの重さは無いというのに、いったい何をやったらここまで重くなれるのか? VAIOお得意の常駐系でメインメモリの大半を食いつぶしているのだろうか…
(しかもそれを外すと動作がおかしくなるのは昔のVAIOで経験済み。 デバイス依存が昔より激しい分、今のほうが酷いかも)

◎ポータブルミュージックプレーヤー売り場に足を運ぶと全面積の2/3がiPodやその関連製品に占拠され、他社製のプレーヤーは隅に追いやられ、携帯電話よろしくモックだけが並ぶ有様になっている。
かつてSONYが「iPODを追い越す」と息をまいて発表したHDDウォークマンは、店頭に動作品すらおいてもらえない状況だ。
一応現行モデルはMP3とかにも対応はしているそうなのだが、何しろ最初に与えた印象が悪すぎたし、筐体デザインも石鹸箱にしか見えないダサさ。 これでは売れないだろう…

◎SONYとしてはVAIOを買って、HDDウォークマンを買って、1社独占を狙いたいところなんだろうけど技術面でフォーマットからユーザを縛ろうとしてもうまくいかないのはメモリースティックで既に証明済みだと思うんだけどなぁ
そういえば11月のPS3も一般消費者を無視したとんでもない値段をつけて、高級レストランの食事がどうのと痛い自画自賛会見を開いてたっけ。 CELLプロセッサはあまりにもプログラミングが複雑で、ソフトウェアベンダは開発費用がかかりすぎるので二の足を踏んでいると聞くし。(Macに売り込む話も合ったらしいが、プロセッサの複雑性と発熱の凄さでSteve Jobsに蹴られたとかいう話もあったそうな…)
ハードウェアや根幹技術がコンテンツビジネスの中核になる時代ではないということを、いい加減気が付いたほうが良いと思うのだが、どうだろうか。

2006/05/21

【Diary】Mac Bookに触ってきた

◎Mac Bookの店頭販売品に触る機会があった。
薄くなったといわれるMacBookだが、今使っているinspironと比較するとやはり大きく、重量も2.5kgを超えていて結構ズッシリ来るのだが、白い筐体はあまり重さを感じさせない。 マット仕上げの黒はちょっと重量感があるかな。
黒といえばMacBookの黒はマット仕上げのソリッドな黒だ。 まっ黒のPCというのも実はなかなかお目にかからないが、ThinkPadのそれよりもさらに黒々としていて好感が持てる。 まぁ、私は白がいいけど。 安いし。

◎液晶はAppleで初めてクリアビューを採用した。(MacBook Proでも最近BTOでクリアビューにできるようになった) もともと柔らかい感じのAquaインターフェイスとクリアビューの相性がかなり良く、Winノートのクリアビュー液晶モデルにあるようなギラギラ感はほとんど感じない。 明るさも十分ある。 視野角が若干狭いが。
キーボードは本体一体型、と言うかキーが本体筐体に埋め込まれる形になり、各キートップ間には隙間が若干あいている。 キータッチはなかなか良好で、ストロークこそやや浅いものの押し込んだ感触は適度にカチッとしていて打ちやすい。
トラックパッドはスクロールに対応しているが、Winによくあるエッジモーションではなく、「二本指でドラッグする」というもので、同様に二本指でタップするとコンテクストメニュー(Winの右クリックに相当する。 MightyMouseの右クリックと同じ機能)

◎エントリーモデルではあるが意外にギミック満載(しかもそれが実用的かどうかは二の次)なあたりにAppleらしさがある。 背面のAppleマークが光ったり、電源ケーブルがマグネット吸着式だったり、アダプターにケーブル巻き取り装置がついてたり、液晶モニターに開閉用のラチェットが無くマグネット式だったり…
そもそもTiger自体、exposeやDashboard、ForntRow等の実用性以上に見た目に凝ったギミックが満載のOSなので、こーいう機能を使っているとそれだけで楽しそうだ。
コンシューマ向けな分、AppleらしいといえばAppleらしい「ほほえましい無駄」に満ち溢れたマシンだ。
うーむ、面白いぜ。

2006/05/20

【Journey】SAPA道の駅(,,゜д゜)ウマーな旅:秩父編

◎イマイチな天気だった先週末,気分転換に秩父の日帰り温泉までドライブに行って来たのだが,ドライブのひとつの楽しみが往復時のメシだ.昔はSAPAのメシといえば高い,まずいの代名詞みたいなもんだったが,最近は道の駅も含めてある種の観光地化してるところもあり,B級グルメ的にSAPA道の駅のメシを食い倒れるのも楽しいものである.という訳で,今回のドライブで食ったSAPA道の駅のメシをご紹介。

◎まず1発目:関越自動車道高坂SA下り線の売店「たこ棒」
平たく言ってしまえばおでんの具(魚のすり身)の中にブツ切りのタコと紅しょうがをぶちこんだようなもので,味もおでんを髣髴とさせるが,その中でタコの風味と食感があり,素朴な味わいで(,,゜д゜)ウマー.



◎2発目:道の駅ちちぶ(国道140号沿い)の売店 「秩父コロッケ」
でかい!! 厚みもあって,普通のコロッケの1.5倍増しって感じだ.具はイモ・玉葱・人参とスタンダードなもので,若干塩胡椒で味付けがしてありソースとかつけなくてもバリバリ食える. 油が良いのか衣が良いのかサクサク感が絶妙で,脂っこさも全然ない.

◎3発目:道の駅 果樹公園あしがくぼ(国道229号沿い) 「焼肉トントロ丼」
ウナギのたれを髣髴とさせる甘辛系タレが(,,゜д゜)ウマー. 玉葱が良い感じで甘味があり,肉は噛めば噛むほど肉汁とタレの風味が口の中に広がる.値段は800円とちょっと高いが,これでもかというぐらい肉が入っているので割高感はあまりしない.

◎4発目:道の駅 果樹公園あしがくぼ 「古代米うどん」
見た目はまるでこんにゃく. 炒って黒くなった古代米をそのまま米粉か何かにしてうどんを作っているらしく,全体的に麺が黒い.かなりのコシがある,というより固めの麺なのだが,ダシも含めて味があんまりしない. ざるうどんで食うのならもうちとダシの味が欲しいところ.付け合せのすりゴマを全部入れたら,ゴマの味しかしなくなったw

◎5発目:道の駅 果樹公園あしがくぼ 「みそポテト」
揚げイモを田楽風にしたもので,味噌は甘辛い(ちょっと,醤油の焦げた風味もする). イモに少し甘味があり,それが味噌とからんで(,,゜д゜)ウマー.イモのパリパリとした食感も心地よい.




◎さてどうだろう. 食ってみたいモノはあるだろうか.ちなみに今回は食わなかったがSAPA道の駅につきもののご当地ソフトクリームもバリエーションが豊かで,(,,゜д゜)ウマーなものからゲテモノとしか思えないものもあって食ってると楽しい. 道の駅ちちぶには「黒ごまソフト」があったがどう見てもセメントにしか見えず,イマイチ食う気がしなかった.道の駅の裏手がセメント工場ではねぇ…
参考サイト:SAPA道の駅のメシ(2ch車板)

2006/05/18

【Diary】The Matrix Revolutions

◎こないだ借りてきたDVDの2枚目がこれ。 映画公開時に見ることができず、ズルズル引き伸ばしてる間にえらい時間が経ってしまった…

◎前作マトリックスリローデッドが世界観の説明に終始していたのに対し、レボリューションズは純粋に人類とコンピュータの戦争を描いている。 また現実世界の描写に大半の時間を費やしたことで、ネオやトリニティ、モーフィアスらが「人間」であることを強く描き出している。 ミフネ大佐(だったかな)の最期のシーンなども、彼らが人間であり、現実の中で力強く生きようとしていることを強烈に描写していた。

◎さて、「人間とコンピュータの戦争」という背景からスタートしたマトリックスシリーズだが、結果的には人間にもコンピュータにも脅威となった存在を排除することで相互に共存するという結末となった。
しかし考えてみるとその脅威…スミスは本来プログラムでありマトリックスの中でしかその存在を保てない(現実世界にハッキングしてくるが、それは同時に時間という消滅可能性を抱えることと同じである)にもかかわらず、プログラムであるスミスには「不確定要素」が無く、「人類への敵対」という単一目的からの揺らぎがなかったため、目的の達成の為の手段を選ばない結果マトリックスの暴走を招くという矛盾を抱えている。

◎ネオに関しても同様の部分があり、前作「マトリックス・リローデッド」で述べられているように、人類が持つ不確定要素が生むアノマリーと、その暴走によるマトリックス(あるいは人類を支配するコンピュータ全体)の崩壊を防ぐためにマトリックスの再構築とザイオンの破壊・再構成という一連の「世界の安定」を、ネオ自身の人間としての不確定要素により放棄し、現実世界の危機(あるいは、人類によるマトリックスへの攻撃というマトリックスの危機)を招いている。
スミスは不確定要素が無いが故、ネオは不確定要素があるが故に、ともに仮想現実、現実ともに危機を招いているのだ。
そういう点で彼らは「対極の同一」という表裏一体の存在であった。

◎われわれが住む現実の世界(マトリックスという概念が本当に存在しなければ、の話だが)は、不確定要素に満ち溢れ、常にエントロピーの増大(→破滅可能性の増大)を引き起こしている。 しかしマトリックスが作り上げた、あるいはコンピュータという不確定要素の排除された世界においてもまた、エントロピーは増大し続けている。
完璧なシステムは、どこにも存在しないんだということを、少し考えさせられた。

2006/05/16

【Diary】Mac Bookキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

◎ついにiBookのIntel版、Mac Bookが公開された。
Core Solo搭載かとヒヤヒヤしたもんだったがフタを開けてみればちゃんとCore Duo、1.83Gと2.0Gのラインナップだ。
ボディカラーには黒が追加された。 黒は2.0GHz、HDD80Gモデルのみの設定だ。
ディスプレイは13インチのみの設定となり、従来の12インチと14インチは廃止された。
そのかわり、厚みがiBookG4より7mm減っている。

◎今使ってるノートも気がつけばまる3年が経過して買い替え時期に入り、BootCampの発表以後ずーっとMacの動向をチェックしていたのだが、なまじ今現在ノートPCメインで使っているとどうしても買うとなったらノート、でもMacBookProは高いしな…などと考えていたのだがこいつぁ一気に購買意欲が沸きましたぜダンナ。
メモリ増設して、マウスとLogicとOffice系買っても30万いくかいかないかの値段設定。
まぁ実際のところは、BootCampが標準搭載されるOS X 10.5までは購入できないけど… 今使ってるWinノートをすぐ手放すわけじゃないから、今買っちゃってもあんまり問題ないんですがね。 先立つものがね。やはりね。

2006/05/14

【Diary】Dr.Strangelove or:How I learned stop worrying and love the bomb

◎近所のレンタルDVD屋で発見したので借りてきた。
ちなみに邦題として有名な「博士の異常な愛情」は根本的な誤訳である。
なぜって? 「Dr.Strangelove」は固有名詞であり、訳しようが無いからだ。

◎東西冷戦まっただ中に作成されたこの作品だが、当時の「冷戦」と言う緊迫した状況は、ある種の狂気の産物であることをアイロニカルに描いている。
特に登場人物が強烈だ。 個人的には強硬論を説きながら勢いあまって後ろに転び、それでもなお弁論を続けるタージドソン将軍が最高だ。
狂気の目を放ちながらソ連の陰謀論を語り、友軍に向けて機関銃を乱射するリッパー将軍、カウボーイよろしく核兵器に跨ってそのまま発射されていくキングコング少佐… もうすこしマトモな登場人物はいないのか? と言いたくなるほど狂った登場人物ばかりだ。

◎ストレンジラヴ博士自体の登場シーンは2回しかないのだがそれでも強烈だ。 大統領を何度も「総統」と呼び、自らの意思に反して右腕がナチス式敬礼をしようとする。 そして人類の終局の局面には、ヒトラーばりの選民思想を口にする。
このストレンジラヴ博士のモデルはジョン・フォン・ノイマン、ヴェルナー・フォン・ブラウン、エドワード・テラーと言われているが、作品を見てみるとストレンジラヴ博士自信にはそれほど(と言うよりもほとんど)政治的野心や主張を持ち合わせてはおらず、
政治プロセスが核戦争をするしないに関わらず、彼本人は純粋に核兵器(あるいは作品中に出てくる「皆殺し装置」)を作り上げることだけに関心があったようである。
このあたり、核戦争を積極的に推進していたノイマンとかとは違うようだ。(どちらかというとノイマンの性格は、リッパー・タージドソンの二人に反映されているようだ)

◎この作品が公開された当初、世界は冷戦のまっただ中で、キューバ危機による世界全面核戦争の危機も経験していた。
作品の冒頭にこそ「このような事態は起こりえない」と注意書きがされているが、人類が手にした最強の兵器「核」が持つもっとも強力な威力は、 実はこの映画に示されるような「人間の理性の破壊、 狂気の励起」にあるのではないだろうか、と
ちょっと思った。
まぁ、そんなムツカシイこと考えないで、普通に笑ってるだけでもよい作品なんだけど。

2006/05/11

【Sound Works】Logic Tips:新規ソング作成時、音源をイニシャライズする

◎Logicにはソング呼び出し時にシステムエクスクルーシブを送信する機能が(メニュー上は)無いため、GMシステム・オンやGSリセット、その他新規作成時にトータルリコールとして呼び出したい機能をエクスクルーシブで定義するには、パッと見は曲の頭にエクスクルーシブを打ち込む必要があるように思える。 もちろんこの状態でAutoload.LSOは作成できるので、特に問題は無いのだがやはり
「新規ソングの作成時はアレンジウィンドウには何のシーケンスも入っていて欲しくない」と思うところである。
で、今日はその実現方法を。
題材はMOTIFで、プラグインスロット2にPLG-150ANをインストールしている。 この状況で、MOTIFを初期化しつつ、PLG-150ANをチャンネル15で鳴らすように設定する方法を紹介する。

◎EnviromentウィンドウにMOTIFとPLG-150ANのマルチインストゥルメントを作成し、MOTIF側は15チャンネルを除く全チャンネル、PLG-150ANは15チャンネルだけをアクティブにする。 写真ではVOICEインストゥルメントの10番も切られているが、ドラムボイスに割り当てるためだ。
MOTIF側のカスタムバンクメッセージと各バンクのインストゥルメントネームを定義したら、MOTIF側のマルチインストゥルメントの各サブチャンネルにある「Prg」「Vol」「Pan」チェックボックスを全てOnにし、初期値(Prg…バンク0の0番、ボリューム100、パン64)を書き込んでいく。 これで、MOTIFはどのサブチャンネルを呼び出しても、音源が初期プログラムに戻されるようになる。




◎次にPLG-150ANの設定だが、こいつはMOTIFのポートに内臓音源パート15とPLGパート2のレシーブチャンネルを変更するエクスクルーシブを送ってやる必要がある。
シーケンスを用いないでこれらのエクスクルーシブを送るには、Logicのカスタム・バンク・メッセージがバンクセレクト(CC0、CC32)以外の、SysEXを含めた全てのMIDI情報をバンクセレクト情報として送り出すことが出来ることを利用すれば実現できる。

◎送り出すべきSysEXは、
・F0 43 11 6E 37 61 03 0E F7(PLGパート2のレシーブチャンネルを0E(15)に)
・F0 43 11 6E 37 0E 03 7F F7(パート15のレシーブチャンネルをOFF(7F)に)
なので、これをカスタムバンクメッセージに追加してやる。

バンク番号のあとの(a)(b)と言う記号は、音源に送り出すMIDIメッセージの順番を示しているので、SysExは最初に送信するように順番を設定してやる。
あとは、打ち込んだSysEXを使用するバンク分コピーしていけばよい。

◎この状態でAUTOLOAD.LSOとして保存しておくと、次回から新規ソングを作成した際、MOTIFあるいはPLG-150ANをアレンジウィンドウに呼び出した段階でその音源(あるいはパート)が初期化されるようになる。
各音源のチャンネル1を最初からアレンジウィンドウにアサインしておけば、いきなり初期化も可能し、さらにその際にバンク0、プログラムナンバー0で呼び出すようにPrgチェックボックスをOnにしておけば、バンク0以外のエクスクルーシブメッセージも必要なくなる。
なお、「オプション」-「環境設定」の、リセットメッセージは全てチェックをOnにしておこう。 ボリューム/パン以外のパラメータを全て初期化するにはこれらのチェックが必要になるからだ。

2006/05/10

【Sound Works】YAMAHA, Steinberg製品の輸入・販売業務を開始

◎やっとかよ!! って感じがするが、YAMAHAが正式にSteinberg製品の輸入・販売元としての業務を開始することになった。 ピクナルからの株式取得から1年半近く経っているが、カメオとの調整に手間取ったのだろうか?

◎音楽製作の市場がソフトにシフトしていく中で、YAMAHAは自社でソフトを開発することよりもSteinの利益を株式配当の形で自社利益とする道を選んだわけだが、YAMAHAという企業の性格を考えると、CubaseやNuendoと自社製ハードの親和性を高めるようなソフト側の改造はあまりやらない気がする。
YAMAHAはYAMAHAでそれなりのソフト技術は持っているが、それが今後のCubaseに反映されることは無く、あくまでYAMAHAブランド(要するにYAMAHAの製品として)売り続けることになるだろうし、逆にSteinbelg製品をYAMAHAブランドに持って行くことも無いのではないだろうか。(自社の責任でホストアプリを開発し続ける上での経営的リスクの回避)
ただ、ハード側は判らない。 以前からMOTIFや01x等、ソフトとの親和性の高いハードを逐次開発してきた経緯から、Stein製ソフトに特化(あるいは比重を置いた)ハードウェア開発を行う可能性はそこそこ考えられる。
今後、YAMAHAがどう動くか。 ちょっと楽しみである。

2006/05/07

【Diary】蒸しパン

◎ホットケーキを作ったところ、材料が余ってしまった。 はて、これをどうしたことか。
捨てるのも忍びないしそのままじゃ保たないし… と言うことで、あまったホットケーキミックスを使って蒸しパンを作ってみることにした。 当然ウチには蒸し器もオーブンも無いので、電子レンジだ。

◎材料は市販のホットケーキミックスを分量どおりに混ぜる。 色がついているのは、ココアパウダーを加えてチョコレート風味にするためだ。(普通のチョコレートでもOK)
さらに若干のバターを加えて気合で混ぜる。 結構根気良く混ぜないと、バターがダマになってしまって均一に混ざってくれないので注意。
好みだが、ここにドライフルーツとか入れても美味しいだろうなぁ。



◎ほどよく材料が混ざったら、マグカップの内側にバターを塗って離形剤とし、電子レンジに入れて調理開始。 どれぐらい加熱すればいいのか良くわからないのでとりあえず加熱時間は3分とした。
ちなみにこのとき、マグカップには6分ぐらい材料が入っているのだが…


◎予想はしてたがものすごい勢いで盛り上がってしまった!! これがまたこっけいで、ほぼ垂直にニョキニョキと隆起していく。 そのうち内部の気泡が破れて蒸気をピューピュー吹くようになってくる。 大丈夫かぁ? と思うが、どちらかというと私が心配していたのはパンの爆発よりも、熱に負けてマグカップが破損することだったり…
ちょっと恐怖におののきながらの3分間が終了し、レンジがチンと鳴る…あ、ウチのは「ピーッピーッピーッ」だったっけ。

◎で、完成したのがコレ。 加熱をやめれば隆起は収まる。
「中が生」の恐怖におののきながら食ってみると…うん、ちゃんと中までふっくらしてて(,,゚д゚)ウマー。
容器の内側にバターを塗ってあるので容器にこびりつくこともないし、最初の材料の時点で砂糖とかの甘味料を入れておけばさらに(,,゚д゚)ウマーであろう。 ホットケーキ風にするならメープルシロップが良いかな? レモン果汁を入れても美味しそうだ。
なにより、蒸しパン独特のふわっとした食感が手軽に楽しめる。
妻曰く「もっと大きな食器でやればよかったんじゃないの?」
確かに… レンジの天井に接するぐらい膨張してたからなぁ。

【Sound Works】Logicの入力お作法

裏庭コロニアルにてSONAR5の人柱報告があり、Ver5における「MIDI入力まわりの強化」の内容が明らかになった。
それによると

ステップ入力については、デフォルト状態でテンキーがショートカットに対応しており、[0]と[Enter]でステップ位置を前後移動、[1]で全音符、[4]で4分音符に変更できるなど、かなり痒いところに手が届く仕様です。ノリとしては、入力対象のトラックをピアノロール画面で立ち上げ、テンキーと鍵盤を駆使してカチカチとMIDIノート情報を打ち込んでいくといった感じでしょうか。

…とのことだ。 なるほどマウスでしか操作が出来なかった前バージョンまでに比べるとずいぶん改善されたんだなぁ。

◎Logicではこのあたりはどうなのか?
まず最初にやらなければならないこととして、環境設定で「ダブルクリック時にマトリックスウィンドウを開く」を選択しておくことと、キーコマンドで「A」「S」「D」「Q 」「W」「E」「R 」「N」「M」およびタブキー、スペースキーに割り当てられたキーコマンドを全て解除することだ。
特にキーコマンドに関しては、「S」にソロだったりと初期設定で既にキーが割り当てられているが、ここらのキーはMIDI INアクティブにした時の専用キー(変更不可)が既に割り当てられているので全部解除しないと、キーの競合が起こってよくわからない動作をしてしまう。 なんで最初から専用キーにダブったキーが割り当てられているのかは…不明。
(Windows Ver5はキーボードウィンドウによるステップ入力が実装されているが、こいつも他キーとの競合を起こしやすいので「ステップを進める」「ステップを戻す」以外のキーは全て削除してしまう)

◎初期設定が済んだら実際の打ち込みだが、Logic基本のお作法として「オブジェクトを作成し、編集する」と言うのがあり、当然アレンジウィンドウ(所謂オーバービュー)上にもまずシーケンスオブジェクトを作ってやる。 鉛筆ツールでアレンジウィンドウ上をクリックすると1小節分のシーケンスが作られるのでそれを適当な長さに伸ばし、ダブルクリックするとマトリックスウィンドウ(所謂ピアノロール)が開かれる。

◎さてここからが実際の入力だが、先程アサイン解除したキーには以下の分解能/機能が割り当てられている。
「A」…四分音符
「S」…八分音符
「D」…十六分音符
「Q」…三十二分音符
「W」…六十四分音符
「E」…現在の分解能より一段階高い3連符に設定(8→12、16→24 など)
「R」…現在の分解能より一段階低い3連符に設定「8→6、16→12など)
「N」…休符入力
「M」…次の小節へジャンプ
「B」…ノートを消去して1ステップ戻る
ゲート・タイムはステップ・タイムと同じ(実際の演奏は、シーケンス・オブジェクトの設定に依存する これは後述。)になるので、とりあえずマウスで入力するのであれば分解能だけ選んでコチコチとおきたい音符を置いていけばよい。
ベロシティはあとから設定しても良いが、Ver5のキーボード・ウィンドウのベロシティ選択を使うと手早く入力していける。
(キーボード・ウィンドウの強弱記号キーでベロシティを設定して、マトリックス上にノートを置いていく)

◎で、それよりも速くて実用的なのが所謂タイ入力だ。
MIDI入力をオンにして、分解能を選んでMIDIキーボードからノートを入力する。 鍵盤を押している状態でスペースキー/タブキーを押すか、サスティンペダルを踏む(ここ重要)と、1ステップ分音符が伸びる。 ベロシティは鍵盤を押した際のベロシティが入力されるので、テンポ良くタイを入力すると、「リアルタイムにフレーズを弾きながらステップ入力」という、タイ入力ならではの直感的な高速入力が可能になる。
…と、ここまではMusicatorでも同様のことが出来たが、Logicの特徴として
1)ノートオフを感知するまではあとから鍵盤を押しても、先の鍵盤と同じ位置に置かれる→Musicatorはノートオンを検知すると勝手にステップが進むため、和音入力時に「完全に同時に」和音を入力しないと開始タイミングがズレたりする。 特にウェイテッド鍵盤で入力していると起こりやすい現象だった。
2)サスティンベダルでもタイが入力できる→ピアノの入力など、両手のふさがった状態でもタイを入力できる。
3)入力中間違えてステップを戻しても、ノートが入力される→Musicatorはハングアップしてしまっていた(!!)
4)「消去してステップを戻す」をやると、同一タイミングにあるノートが全て消去される→ここはちょっと困った点。 直前に入れたノートだけを消去したいのに、和音が全部消えたりする。 一度MIDI INアクティブを切って、マウスで選択→消去とやれば問題ない。
…ってな感じで、Musicatorとは若干仕様が違う点はあるものの実用的なタイ入力としては何ら不自由が無く、むしろ「サスティンペダルでタイ入力」と言うのは、従来右手パートと左手パートを別々に入力していた手間から開放され、非常に便利だ。 難点は、連続して入力していると右足が吊りそうになってくることか?w

◎リアルタイム入力の場合はシーケンス・オブジェクトを作る必要も無く、ロケータを録音開始したい位置に合わせてレコーディングスタートすれば、あらかじめ設定したプリロール(デフォルトは2小節)分さかのぼってシーケンサーがスタートし、録音終了後は自動的にシーケンスが生成される。
また、リアルタイム入力と言えばつきものなのがクオンタイズ等によるタイミング修正だが、ここではシーケンス・パラメータが非常に役に立つ。

◎シーケンス・パラメータはシーケンスの内容を保持したままリアルタイムに再生結果を変更するもので、以下のパラメータを変更できる。
・クオンタイズ…八分、十六分など基本的なものからスウィング(6段階)、16+24等応用的なものまである。
・ベロシティシフト…入力されているベロシティ値に一定の値を加算/減算する。
・ダイナミクス(ベロシティコンプレッション/エクスプレッション)…64を基準としてベロシティ値のバラツキを大きく/小さくする。
・ゲートタイム…ステップタイムに対する割合を一括で変更。 固定値に設定することもできる。
・トランスポーズ…ノートの高低に一定値を加算/減算する。
・ディレイ…ノートの再生タイミングをティック単位orミリ秒単位で前後に移動する。
これらのパラメータはどんなMIDIシーケンサでもかならず実装される基本的な編集機能だが、たいがいは破壊編集だ。 しかしLogicは非破壊編集のため、そもそも「Undo」の必要がないし、結果が気に入らなければいつでも変更できる。

◎入力方法から話はそれるがLogicの「エイリアス」「ループ」の概念も強力で、これらを駆使するとリズムトラック等繰り返しの多いトラックもあっという間に作っていける。
エイリアスは親シーケンスの分身(エイリアス)に相当し、いくらでも作成可能な上親シーケンスを変更すればエイリアスも追従する。 またエイリアスの再生範囲(終了位置)は任意に設定できる(伸ばしても意味は無いけど)
またループは「次に置かれたシーケンスやエイリアス」に接するまで延々再生を繰り返す。 これらを利用すると、
「最初の1小節はシーケンス→6小節ループ→8小節目にリフのシーケンス→9小節目は1小節目のエイリアス→それをループ…」といった感じで、リズムループやアルペジオループをあっという間に組んで行ける。
Musicatorがいちいち小節単位(あるいはリージョン単位)のコピペを繰り返していたことを考えると雲泥の差だ。

◎とりあえずLogicにおいては、「最小限のフレーズ入力」さえすれば、あとはアレンジウィンドウでのトラック構築次第でいくらでもオーケストレーションを形成していくことができる上、その「フレーズの入力」の速度も速い。
フレーズさえ思いついてしまえば、ものすごい速度でオケを形成していけるのだ。

◎なお余禄として瑞田氏が指摘しているSONARの特徴についてのLogicでの状況(Ver5ベース)を列挙しよう。
・インラインピアノロール…ピアノロールではないが、シーケンスオブジェクトに簡易的なスコアが表示される。
・VST…もちろん対応。 Mac版はAU対応。 DXiは非対応。
・入出力ルーティング…Logic初心者が一番つまづくところ。 EnvironmentでオーディオやMIDIのオブジェクトを設定し、それをアレンジに貼るという「お作法」を理解すればわかりやすいのだが、そもそもその概念が理解しづらい。
・ステップ入力時の画面占拠…マトリックスウィンドウがバンと開くだけ。 ただしMusicatorとかSSWのような「ペイン式」の画面構成での作業に慣れてるとやはり邪魔かも。 ただ実際のところマトリックスとアレンジを同時に開いておく必要がある状況があまり無いので関係ない。
・マウスホイールの対応…ホイールによる表示領域の移動や、CTRL+ホイールによる倍率変更など、一通りホイール動作は追従する。 Mac最新版+Mighty Mouseではボールによる縦横自由自在のスクロールも可能。
こんなところかな。

2006/05/05

【Traffic】さよなら、交通博物館

◎神田・万世橋の交通博物館が5/14に閉館する。私は子供の頃親に連れられて行った事があるらしいのだがさっぱり覚えていない。
GW中は特に予定があるわけでもなく、昨日はたまたま秋葉原方面に出かける用事があったので、そのついでとばかりに足を運んでみた。

◎GW期間中、しかも閉館前キャンペーンと言うことで人であふれかえっている。ほとんどは家族連れだ。最近の子供は大昔の蒸気機関車とか見て感動するもんなのかな~と思っていたら、鉄道模型パノラマコーナーと運転シミュレータがすごい人気。 なるほど、お目当てはそっちなのね。

実物カットモデルもいくつか展示があり、その中で印象的だったのが167系電車。(クハ167型) 第一次ベビーブーム世代(所謂団塊の世代)が中学生となり、大量の修学旅行生を波動輸送するために専用開発された車両で、手狭だが3人掛けのクロスシートや折りたたみ型テーブル、大量の荷物を考慮しての枕木方向の網棚、大型の洗面台とゴミ箱、スピードメーター等独特の装備が備わっている。
当時の中学生は体格も今より小柄だったとはいえ、この小さなボックスシートに6人詰め込んで(しかも当時の修学旅行列車は片道は夜行があたりまえで、ボックスシートで寝ていたというのだ)突っ走っていたんだなぁ…と少し感慨深く眺めてしまった。 そういや私の中学の修学旅行の時は臨時の波動輸送用の165系の6連が来たっけ。 直角イスの急行型列車が修学旅行に使われるのは、今も昔も変わらないのかな。
あ、でも最近は急行型車両が無くなって、波動輸送用は183とか485など旧国電の特急車両を使ってるから、修学旅行もソレを使ってるのかな。(新幹線の沿線は除く)

◎なおJRの管轄ではあるが「交通博物館」の名称のごとく、鉄道以外の交通に関する歴史も展示しており、ベンツ3輪車のレプリカやスバル360、国鉄バスの第1号車、飛行機やら船の模型なども展示されていた。
またこの建物は一部が旧万世橋駅の構内を利用しており、事前予約すれば旧万世橋駅の遺構見学もできるのだが我々はそれ(事前予約)を知らなかったので見ることが出来なかった。 ちょっと残念。

◎交通博物館は「鉄道博物館」に名を変えてさいたま市にリニューアルオープンするらしいが、趣のある建物と旧万世橋駅の遺構が失われる、と言うのはちょっとさびしいものもある。
なくなってしまう前に、ヒマのある人は行ってみては如何だろうか。 Posted by Picasa